犬が『分離不安』になる原因を作るのは飼い主!?改めて“お留守番方法”を見直そう!
甘えん坊で知られるフレンチブルドッグはお留守番が苦手な子が多い印象です。「うちの子、分離不安なのかも」と悩むオーナーさんの声も頻繁に耳にしますし、実のところ筆者自身が留守番を嫌う愛ブヒに対して分離不安を疑ったこともありました。けどある時ふと気づいたのです。分離不安なのは愛ブヒじゃなくて、私の方だったのかもと。
そもそも犬はみんな寂しがりや。

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お留守番が得意かどうか。
これには犬の性格によるところもありますが、何より経験値がモノを言います。
犬ってもともと群れで行動する生き物なので、結果論だけで言えばひとりでの留守番はみんな苦手。

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けれど「自宅で待っていれば必ずオーナーは帰ってくる」と経験上知っているから安心して留守番をしてくれるだけで、だからこそうちの子として一緒に過ごす期間が長くなるほどに上手に留守番ができるようになるのです。
ただ、なかなかお留守番が上達しない子もいて、その代表格が「日頃から長時間の留守番をする経験の少ない子」。

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筆者の場合はこのケースに該当し、職業柄自宅で仕事をすることが多くコロナ禍以降は取材や打ち合わせなどもほぼリモートになったため、愛ブヒがひとりで家にいる時間帯というのが極端に短いのです。
ただそれでも当然留守番はゼロではなく、日よっては長時間の留守番をお願いすることも。
今でこそ「ボクものすご〜く嫌だけど仕方ないなぁ」なんて顔をしながらも上手に留守番してくれていますが、それは愛ブヒが今年8歳を迎える経験豊富(?)なブヒだから。

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嫌だけど帰ってくるからまあいいか。
そう思ってひとり時間を過ごしてくれているのでしょう。
けれど出かけている筆者自身は、いまだにいつもどこか心配をしながら留守番をさせているのです。
『私たち側』の問題。

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今でこそ「上手に留守番できているかしら」と外出先で愛ブヒが気になってたまらないなんて状態は脱しましたが、それこそパピー期から結構な期間にわたり、帰宅の道を全力ダッシュしていました。
別に何かをかじったりいたずらをしたりすることもなく、時々玄関に抗議のオシッコをしていることもありましたが、基本はお利口に留守番してくれているのに心配になっていたのです。
そんな時に「私は何をそんなに心配しているんだろう」と気づき、分離不安に陥っているのはむしろ私の方なんじゃないかと思い当たった次第。

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ちなみに人間にも分離不安症という症状があります。
分かりやすい例は小さな子どもがお母さんと離れると不安になり、幼稚園や学校に行きたがらないなどがそれに当たるそう。
医学のサイトで調べると、「分離不安とは愛着を持っている重要人物から引き離されることに伴い、過剰な不安が生じること」とありました。

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なるほど、愛着しかないフレブルと離れることで不安になっていたのか私は! と何だかスコンと腑に落ちたのです。
実際のところ、帰宅すればたいていの場合は寝ぼけまなこで出迎えてくれ、筆者不在の間はそこそこ寛いでいた様子が伺えます。
「留守番は好きじゃないけれどまあそのうち帰ってくるさ」、そんな風に思ってくれているのかもしれません。

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そんな姿を見たときにフッと肩の力が抜け、ひとりでも上手に留守番できる愛ブヒをもっと信頼しようじゃないかと思ったのです。
互いに経験値を上げるのが鍵。

Oyls/shutterstock
留守番が苦手な子は留守番経験が少ない子が多いと書きましたが、これを人間視点にすれば、オーナーさんにとっても「留守番をさせる経験が少ない」ことに他なりません。
犬も人も自身の経験値によって様々なことが上手くできるようになるのです。
だから『愛ブヒが』留守番が苦手なのではなく、『あなたが』留守番をさせるのが苦手なのかも。

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互いに留守番に慣れるには経験を積むのが一番ですが、他にもできることがあります。
それは留守番中に思い当たる不安要素を取り除くこと。
例えばガスの元栓を必ず閉め、口に入れたら危なそうなものは届かない場所に収納したり、室温を快適な温度に調整しておくこと。
帰宅時間が遅くなりそうなら出かける前に少しフードを食べさせておくのも工夫のひとつ。

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もちろんお水はいつでも飲めるようセットし、入って欲しくないエリアにゲートを付けるのも有効です。
こういった「危険や心配を排除する工夫」を徹底していれば、ふと「大丈夫かな?」と心配になった時でも自分を安心させることができます。
また、ヤンチャで体力のある年代のフレブルの場合、留守番をさせる前にしっかり散歩をさせ運動し、留守番中は休息の時間にできるよう調整するのもおすすめ。

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備えあれば憂いなしって言葉はお留守番時にも当てはまるのです。
おわりに

Joanna Plisko/shutterstock
出かける支度を始めると明らかにしょんぼり拗ねるフレブル、多いですよね。
けれど、彼らはちゃんと自分のもとに帰ってくると知っている、だから仕方なしでも留守番をしてくれているのでしょう。
しかしそうなるまでには経験が必要で、それはオーナーである私たちも同様なんです。
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