2022年6月7日1,655 View

フレブルなら“ほぼ全員”が該当!?健康に歩き続けるため『関節』について知ろう[特集:ミドルシニアLIFE]

フレブルは関節に何かしらの症状が出る子がとても多く、以前お話を伺った獣医さん曰く、「私が診察した限りでは98%くらいの確率でフレブルは関節に問題を抱えている」とのこと。それを聞いたとき「ほぼ全員じゃないか」と驚きました。実際にレントゲンを撮ると大小の差はあれど何かしら異常が見つかるケースが多く、もはやフレブルにとって関節トラブルは避けて通れない道。年齢とともに関節の症状は悪化するけれど、予防を含め打てる手はたくさんある。だからこそミドルシニアから関節ケアを始めておくべきなのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

10歳以上の犬の約半数が関節に問題あり。

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Hryshchyshen Serhii/shutterstock

ひと口に関節の病気と言っても色々ありますが、ヘルニアや膝蓋骨脱臼(通称パテラ)なら症状の出方が顕著なので、オーナーさんはすぐに気づき治療を開始できます。

 

しかし多くの犬が加齢とともに発症する関節炎は見逃されがちで、そこには「痛みをなるべく悟られまい」とする犬の本能も関係しているのかもしれません。

 

ある大学病院の調査では、関節以外の病気で診察に訪れた10歳以上の犬の約半分が関節に問題を抱えていることが判明したそう。

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yhelfman/shutterstock

そのうちのおよそ半数のオーナーさんが、愛犬の関節の病気に気がついていなかったとのデータがあります。

 

これら多くのシニア犬が密かに抱えていた症状は『変形性関節症』というもので、これは関節炎の中では代表的な疾患。

 

ちなみに関節炎とは“運動や肥満、加齢、疾患などが原因で関節に負担がかかり関節部分に痛みや腫れが生じる状態”ですが、関節炎の辛いところは痛みが継続すること。

 

人間でも高齢になると膝が痛くて歩きにくいといった症状が出ますが、これはフレブルたち犬も同様。

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yhelfman/shutterstock

そして慢性疾患であることから、なってしまうとずっと付き合っていかねばならない病気なのです。

 

だからこそ、なるべく発症を防ぐ策を知ること。

 

そして日頃から関節に痛みがないかをチェックをし、違和感を感じたら早い時点で治療を始めることが、悪化を遅らせる術なのです。

 

『変形性関節症』には2パターンある

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Kamil Zajaczkowski/shutterstock

関節炎と聞くとまず膝を思い浮かべるかもしれませんが、フレブルたち犬の場合、膝はもちろん肘や肩もなりやすい部位。

 

四足歩行であるがゆえ、関節に負担がかかる箇所が多いのです。

 

変形性関節症は、関節にある軟骨が次第にすり減ることで骨同士がぶつかり痛みを生じさせる病気。

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Africa Studio/shutterstock

中でも加齢や老化、関節の不安定により発生するものを『原発性』と言い、肥満や激しい運動といった過度な負担や他の病気が元で発症するものを『続発性』と呼びます。

 

原発性の場合は老化現象のひとつですが、フレブルの場合は若くてもなってしまう『続発性』が多いという事実。

 

その理由には、発症の元となる股関節形成異常や膝蓋骨脱臼のブヒが多いからなんですね。

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Oyls/shutterstock

冒頭に書いた「フレブルのほぼ全員が何かしらの関節問題を抱えている」の“何かしら”とは、ズバリ股関節形成異常と膝蓋骨脱臼。

 

大半がこれらにかかりやすい骨格を持って生まれるフレブルにとって、シニア世代になる前に変形性関節症を発症するのは珍しくないのです。

 

また、とにかく食べるのが大好きという子や、スイッチが入ると我を忘れて走ったりジャンプしちゃう子も多く、肥満&過度な運動により、若くても発症する率は格段にアップ。

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katamount/shutterstock

年齢を重ねていて、でもまだ元気に駆け回るミドルシニア世代のブヒにとっては、加齢による『原発性』の影も忍び寄りつつ、『続発性』の危機にも晒されている状態だと言えるのです。

 

予防と治療、発見のコツ。

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Honcharuk Andrii/shutterstock

一度なると付き合っていくべき病気なのにオーナーが気付きにくい…それが厄介なところですが、痛みのサインは必ずあるもの。

 

例えば散歩を嫌がったりゆっくり歩く、段差を避ける、走ることが少なくなる、立ち上がる際などの動き出しが辛そう、などなど。

 

今まではソファーやベッドに上がっていた子が上がらなくなったり、歩行時に足を引きずるような仕草を見せるのも要注意。

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Goami/shutterstock

関節部分を繰り返し舐めるのも痛みを感じているサインです。

 

これらを見逃さず、気になったら診察を受けましょう。

 

では関節炎になってしまった場合の治療ですが、まず鎮痛剤で痛みを管理し、肥満を防ぎ適正体重を保つため、食事と体重の管理をすること。

 

そして大事なのが適度な運動です。

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Postmodern Studio/shutterstock

「え、運動?」と思うかもですが、関節を動かさないでいると関節周囲の軟部組織が萎縮し筋肉も衰え、症状が深刻化します。

 

動くことで関節の機能が維持され回復するので、動けるように鎮痛剤で痛みを抑えることが必須。

 

同時に滑りにくい床材にする、階段を昇降させないといった自宅の工夫もしてあげましょう。

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kwanchai.c/shutterstock

体重管理や自宅の工夫は予防策にもなるので、ぜひ今から取り入れていきたいですね。

 

あと予防のもうひとつのポイントは、コラーゲンやグルコサミンといった軟骨成分を含むサプリメントを飲ませること。

 

きっと多くのフレブルがいつかはかかるであろう関節の症状も、正しい予防と知識があれば発症を遅らせたり進行を緩やかにすることができるのです。

 

おわりに

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Tienuskin/shutterstock

関節の病気とフレブルは切るに切れない関係だけれど、予防できないわけじゃない。

 

例えば関節軟骨に良い食材には、コンドロイチンが豊富な鶏皮や山芋、納豆、なめこ、オクラがあり、キノコ類にはグルコサミンが含まれています。

 

同様にシャケやブリ、サバ、イワシ、サンマ、マグロにはオメガ3脂肪酸がたっぷり。

 

これらの食材を日々のご飯のトッピングにするなど、今からでもできる予防策は意外と身近にあるんですよ。

 

文/横田愛子

 

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