2022年8月26日1,085 View

【歯クイズで楽しく学べる】食べ物を丸呑みするワケから怖い病気まで!飼い主なら知っておくべき「ブヒの歯の話」

国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒを正しく守り、導き、固い信頼関係を築くための方法を学ぶこの特集。今回は、犬の歯について知っておくべきことを、その構造から歯周病が招く怖い病気までしっかりとお伝えします!

フレンチブルドッグ,しつけ

 

タイトル:知ってる?! ブヒと私達の歯の違い。大切な愛ブヒの口の中を守ろう

 

意外と知らない「ブヒの歯」の話! 

フレンチブルドッグ

Hryshchyshen Serhii/Shutterstock

 

可愛い愛ブヒのお口の中のことを皆さんはどれくらい知っているでしょうか? 今では考えられないようなことですが、それほど大昔ではない日本ですら、私たち人間も歯磨きをしない時代がありました。

 

人間ですら、口の中の研究が進み、オーラルケアが進化してきたのは近代のこと。ブヒ達の歯磨きの歴史なんて、超最近のことです。

 

しかし犬の歯についての情報や口のケアグッズも日進月歩。どんどんアップデートしています。

 

今回は皆さんと一緒に、愛ブヒのお口の健康について学び、愛ブヒに元気で長生きしてもらうために今日からできることを探していきましょう♪

 

めざせ全問正解!犬の歯クイズ

フレンチブルドッグ

Firn/Shutterstock

 

早速ですがクイズです! テレーン♪

Q人間の歯の本数は32本(親知らずも含めて)… ですが、犬たちの歯の数は?

A:人間よりも多い

B:人間よりも少ない

 

さて正解は?

答えを発表する前にもう一問! テレーン♪

Q口の大きさが全然違う大型犬と小型犬。歯の数は同じ? それとも別?

A:同じ

B:大型犬の方が多い

C:小型犬の方が多い

 

さあ、答えは出ましたか? 今日知れば、明日誰かに伝えたくなるトリビアネタですよね〜。

正解は、どちらの問題も「A」です! 当たった方、拍手〜! 

 

犬の歯の本数クイズの解説

フレンチブルドッグ

Irina Kozorog/Shutterstock

 

クイズの答えについて、少し解説しましょう。

 

まず、1問目。犬の歯の数は、人間よりも多い42本。乳歯の時は28本で、永久歯になるときに14本も増えて42本になります(人間は乳歯20本→永久歯32本)。

 

ずいぶんと沢山の歯が、あの可愛いお口の中におさまっているんですね。

 

一生懸命、愛犬の歯の数を数えたけれど42本も無いぞ…? という方、そうなんです。犬種によっては欠歯といって、歯の本数が少ない場合もあります。

 

また“伏歯”といって、埋まったままになっている場合もあります。埋伏歯の場合は、トラブルにつながることもあるため獣医さんに相談しましょう。

 

触診や、必要があればレントゲンなどで、顎や歯の状態を診てもらえます。

 

とはいえ、ほとんどのお家では、愛犬の歯が42本あるかどうかをじっくり数えることは難しいと思います(我が家もですよ)。

 

これまで歯を診てもらったことがまったく無かったなあと思った方は、まずは一度、そして継続的に獣医さんで診てもらいましょう。

 

フレンチブルドッグ

praditkhorn somboonsa/Shutterstock

 

そして2問目。犬種や犬の口の大きさに関わらず、歯の本数は同じです。どんな犬も、基本的にはみんな42本。

 

小型犬はあんなに小さなお口の中に、沢山の歯がぎっしり生えているわけですから、歯磨きも大変! 

 

また、小型犬に多いのが、永久歯への生え変わり時に、乳歯がそのまま残ってしまうトラブル。

 

本来あるべきでない場所に乳歯があることで噛み合わせが悪くなったり、痛みが出たり、歯垢が溜まりやすくなるので、永久歯が生えてきたら獣医さんに相談しましょう。

 

またブヒのような短頭種の場合、ミニチュアダックスやレトリーバーなどのマズルが長い犬と違って、歯が収まる場所も短くなっています。

 

同じ42本を狭いスペースに収めなくてはならないため、歯がギチギチに詰まっている状態に。そのため、他の犬種よりも歯並びが悪く、歯周病にもなりやすいんです。

 

丸呑みで当然!? 「犬の歯はハサミ、人は臼」構造

フレンチブルドッグ

Gorlov Alexander/Shutterstock

 

歯の本数が分かったところで、次は歯の形について。人間の歯は“臼”のように、上下で食べ物をすりつぶします。

 

それに対して犬の歯は、まるでハサミ。すりつぶすのではなく、噛み切る方が得意です。

 

よく「うちの子すぐ丸呑みしちゃうの。よく噛んで欲しいのに」という声を聞きますが、そりゃそうなのです。

 

このハサミ構造のために、喉を通る程度に噛み切ったら飲み込むしかありません。

 

よく噛んでほしいと期待されても出来ないのです。

 

そのためオーナーさんは、丸呑みでの窒息を防ぐために、大きくてつるんとしたもの、喉に詰まって危なそうなものは、あらかじめ切ってから与えるようにしましょう。

 

歯を折らないような硬さを選ぼう

フレンチブルドッグ

Maksym93/Shutterstock

 

“犬の歯はハサミのようだ”とお伝えしました。だからこそ、ハサミと同じく“刃こぼれ”にも気をつける必要があります。

 

噛み切ることが得意な犬の歯ではありますが、限度があります。ハサミと同じく、硬すぎるものを噛んで、歯が欠けてしまうことがあるのです。

 

犬は興奮していれば、顎の力のかぎり噛もうとします。しかしその力に歯が耐えられず、欠けたりパキッと折れたりすると大変。永久歯はもう生えてきません。

 

そうならないためにも、硬すぎるものは与えないようにしましょう。

 

目安として、「オーナーさんが爪で押して、押した跡が残らない物」は、硬すぎると思ってください。

 

犬用の商品として販売されているから大丈夫なんて、油断は禁物です。市販のおやつやおもちゃには、簡単に歯が折れてしまうものがたくさん。

 

愛ブヒの歯を守れるのは、オーナーさんだけと心得て! 

 

歯周病は内臓の病気を招く! 歯磨きはとても大事

フレンチブルドッグ

SM-BG/Shutterstock

 

私たちと犬の歯の違いは、本数や構造だけではありません。犬の方がはるかに“歯石がつく”スピードが早いのです。子犬たちの歯は真っ白でピカピカ。しかし成犬の子だと、歯にガッチリと茶色い歯石が張り付いている子も少なくありません。

 

「あ、歯磨きをしろっていうお説教だな! もう読まないぞ」なんて言わないでくださいね。もうちょっとだけお付き合いください!

 

人間は、歯垢が歯石になるのに数週間ほどかかります。しかし、犬はたった3〜5日で歯石になってしまうのです。

 

数日歯磨きをサボったら、速攻、石に変化…! あまりにも早過ぎませんか!? 

 

だからこそ歯磨きはおろそかにできません。毎日やるのはもちろん、1日に何度やっても良いのです。

 

「歯石があったって、見た目が悪かったりお口が臭かったりするくらいででしょ?」なーんて思ってたら大間違い。

 

歯石や歯周病は、顎の骨を溶かしたり、歯茎の痛みで食欲が落ちたり、口の中のトラブルを招きます。皮膚を溶かし、頬に穴が開くことも珍しくありません。

 

それだけでなく、口の中で増殖した大量の細菌が全身に周り、感染性心内膜炎や関節炎、間質性腎炎など(まだまだありますが)、一見すると歯とは直接関係なさそうな病気まで引き起こします。

 

犬は自分で口のケアが出来ません。愛する子のお口を守れるのはオーナーさんなのです。毎日のケアと、獣医さんとの定期的な連携で愛ブヒの可愛いお口を守っていきましょう。

 

さあ、歯を磨きたくなったオーナーさん! 歯磨きができるようになる方法について詳しくは、こちらのコラム「【歯磨きができない】失敗の原因は飼い主の焦り!暴れるブヒも「歯磨きが上達する」5ステップ」にありますよ♪ 

 

歯科専門医にも相談してみよう! 

フレンチブルドッグ

Hryshchyshen Serhii/Shutterstock

 

10年以上前とは違い、獣医療も進化してきました。現代では、循環器、皮膚、目の専門医など、さまざまな専門医が開業しています。

 

その専門分野の中には、もちろん犬の歯科を得意とする獣医師も存在します。

 

動物病院の名前だけだと、そこにいる獣医師がどんな分野が専門かわかりづらいこともありますよね。動物病院のホームページやブログを見ると得意分野がわかることもあるので参考にしてください。

 

ただし専門を謳っていても、安易に「抜きましょう」と勧めてくる獣医師は危険かもしれません。

 

オーナーさんが愛ブヒの代理人として、安心して歯を見てもらえる獣医さんをしっかり吟味してください。

 

また、愛ブヒの身体の健康診断をするように、年に一度は歯の健康診断もしてもらうようにしましょう。

 

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役 
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。

「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。

 

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