2022年9月21日4,932 View

【犬のおひげ問題】切るとどうなるの?残したほうが良いの?

我が家のブヒは伸ばしっぱなしの自然派です。って、一体なにがなのとお思いでしょうが、答えは「ひげ」。時々SNSでトリミングや自宅ケアでひげを綺麗にカットしてもらっているフレブルを見かけ、その都度お手入れする方が良いのかしらなんて思いながら愛ブヒの口周りを凝視しておりました。人間男子でも最近は口ひげの永久脱毛なんかが流行っちゃっていますが、実際どうなの、フレブルのおひげ問題。ってことで今回は犬のひげについて調査してみましたよ。

猫ほどではないにしろ…!

筆者は以前猫と暮らしていた時期があり、「猫のひげは切るべからず」の言いつけを守って生きてきました。

 

別に切ったら呪われるとかではもちろんなく、猫のひげには周囲の障害物を感知するセンサー的役割に加え、平衡感覚を保つ機能があるのです。

 

そのためひげを切ると事故に遭いやすいと教えられたため、切る発想はそもそもゼロ。

フレンチブルドッグ,健康,トリミング

Elena Belodedova/shutterstock

 

同じく子供の頃から暮らしていた犬たちのひげもそのままで、現在の相棒であるフレブルも立派(?)な口ひげを蓄えています。

 

しかし、実は犬のひげにも猫と同様の機能&役割がありました。

 

じゃあ切っちゃダメじゃん! と焦ることなかれ。

 

犬のひげにも周囲の情報を感知する役割はあるものの猫のそれほど敏感ではなく、そもそも嗅覚が発達しているためにさほどひげは重要ではないそう。

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NASTIA KHITIAEVA/shutterstock

 

なるほど、ひげの代わりに「ニオイ」を使って周囲の情報を得られるので、日常生活ではあまり使用していないのですね。

 

だからこそトリミングでのおひげカットが浸透しているのでしょう。

 

ただし「切らない方が良い場合」も当然あります。

 

それはシニアやパピーのフレブルの場合。

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bozsja/shutterstock

 

犬も年齢を重ねると老化によって耳が聞こえにくくなったり目が見えづらくなったりしますよね。

 

嗅覚も少しづつ衰えるため、その分をひげが持つ周囲の情報感知能力でカバーできる可能性があるのです。

 

シニア以外でも病気で目や耳が悪いブヒも、なるべくひげはそのままにしておいてあげましょう。

 

また、パピー期は未発達な感覚や運動機能をひげがサポートすることもあるので、こちらも切らないのがおすすめです。

 

カットはOK。でも抜くと痛いの。

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Amornpant Kookaki/shutterstock

 

愛ブヒのおひげをサワサワしていると、高確率で顔を背けられ非常にうざそうな顔をされます。

 

「ええやん、ちょっとくらい触らせてえな」と酔っぱらいの助平親父みたいにしつこくするとプイッとどっかへ行ってしまう理由。

 

それはひげの根元には血管や神経が通っており、感覚があるからです。

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SM-BG/shutterstock

 

そもそも犬にとって口周辺は急所であるためあまり触れられたくない場所。

 

そのうえ感覚のあるひげの根元をサワサワなんて「飼い主だから怒らないでいてあげるけどさ〜」くらいの気持ちなのかもしれません。

 

なんか、今までごめん。

 

つまり、根元に神経が通っているため切るのは問題なくても引っ張ったり抜くなんてもってのほか。

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DuxX/shutterstock

 

もちろん切る際にはプロにお任せするのが重要で、慣れてない人が切ろうとすると犬が動いた際に口元を傷つける恐れもあり、硬く太いひげを切るにはコツと道具が必須です。

 

ちなみにひげを切る理由の多くは人間から見た「愛犬のルックス」のため。

 

体毛が淡いカラーのフレブルは黒々としたおひげが目立つからカットしようかな、なんて思うかもしれませんが、愛ブヒの年齢や視力などに合わせ、自然のまま残してあげたほうが良いかどうかの判断をしてあげてくださいね。

 

ひげだって生え変わるんです。

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Hryshchyshen Serhii/Shutterstock

 

ボッサボサ、我こそがナチュラリスト! みたいなドヤ顔でひげを伸ばしっぱなしにしている筆者の愛ブヒですが、時々掃除中に抜け落ちたひげを発見することがあります。

 

なんでか捨てるに捨てられずパピー期に抜けた乳歯を入れた小瓶にそっと保存するのですが、ひげは体毛の一種ゆえこうして自然と抜け落ち生え変わるもの。

 

獣医さんに聞くと「だいたい年に2回ほど生え変わる」らしく、カットしても自然と伸びてくるのです。

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MARCHPN/Shutterstock

 

なお、犬のひげは「触毛」と呼ばれる特殊な体毛であり、その呼び名からして感覚器官の一部であることがわかりますよね。

 

シニアやハイシニアになって視力が落ち、モノにぶつかりそうになってもひげが先に触れることで衝突を回避できる、そういう可能性もあるんです。

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Wirestock Creators/Shutterstock

 

ひげの有無は完全にオーナーさんの好みによるかと思いますが、犬のひげが持つ役割や機能を知っていれば、愛ブヒにとって現状であればカットしても問題がないか、それとも残した方が安心かはジャッジできるはず。

 

今や人間もあちこちの毛をなかったものにしようと脱毛サロンに通うのが定着してきましたが、元々生えてるってことはそれに何らかの役割があるのかもしれませんよ。

 

おわりに

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DuxX/shutterstock

 

個人的にはひげボーボーの犬が好きです。何だかちょっぴり偉そうに見えたりおっさんみが溢れていたりするけれど、そこがまたフレブルのファニーフェイスと相まってたまらないのですよ。

 

けれど「やっぱり私はひげなし顔が好き」という方もおられるでしょう。トリミングでスカッとしたお顔になったブヒももちろんかわいい。けれどシニア以降はどうか、残す方向で考えてみてはいかがしょうか。

 

 

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