2022年10月7日1,354 View

【誤飲】家の中は危険だらけ!? 犬が食べると命にかかわる身近なもの10種

国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒを正しく守り、導き、固い信頼関係を築くための方法を学ぶこの特集。今回は、家の中での事故、“誤飲”について。よく起きる上、命にかかわることなので、犬が飲み込むと危険なものについて、ここでしっかりと正しい知識を学びましょう。

フレンチブルドッグ,しつけ

犬は誤飲する生物であると覚悟しよう! 

フレンチブルドッグ

Ezzolo/shutterstock

 

犬はとても頭が良い動物です…が、食べると危険な物を飲み込んでしまう“誤飲”の事故が、とっっっても多い動物でもあります。

 

「なんでそんなもの食べようとするの!?」なんてゾッとする体験は、犬と暮らす誰もが1度は味わうのではないでしょうか?

 

残念ながら、犬たちは口に入る大きさの物なら、なんでも誤飲する可能性があります(「これは絶対に食べちゃダメよ!」なんて指示が意味をなさないことは、犬と暮らす殆どの方が身を持って学んでいますよね)。

 

だからこそ我々オーナーが、彼らを守らねばなりません! 

 

犬たちが食べてはいけない物は、絶対に届かない場所に片付けておく。

 

この管理こそが、いちばん大切なのです。

 

犬が誤飲すると危険な家の中の物

いざ家の中を片付けるにしても、口に入れると命を脅かすようなものには何があるかを知っておいたほうが安心ですよね。そこで、今回は家の中にある“誤飲すると危険なもの”を紹介します!

 

■電池類

電池

Ground Picture/shutterstock

 

誤飲した後に、短時間で食道の粘膜を溶かし穴が開いてしまうこともあり、大変危険です。電池自体を片付けておくだけでは不十分。電池の入っているもの(体温計、おもちゃ、時計、リモコンなど)にも注意が必要です。

 

■中毒を起こす食べ物

ガム

Nata-Lia/shutterstock

 

ネギ類、キシリトール、チョコレート(特に高カカオ)など、犬に食べさせてはいけないものとして紹介されている食べ物は、置く場所に注意しましょう。車に待たせておいた犬が置いていたガムを食べてしまうなど、出先での事故も要注意です。

 

■タバコ

フレンチブルドッグとタバコ

Joanna Widzisz/shutterstock

 

タバコは、他の何より手の届きやすい、身近な物でもあります。大好きなオーナーさんが咥えた匂い付きというのも難点。灰皿も、灰皿の水も、犬の届かない場所に置きましょう。

 

■洗剤類

洗剤

spongePo/shutterstock

 

液体の洗剤(特に漂白剤)をなめることも危険ですが、他にも、1回分の洗剤がボールのようにまとまったタイプを丸呑みしてしまうこともあるようです。

 

■殺虫剤類

殺虫剤

Firn/shutterstock

 

虫にとって毒ですから、犬たちにだって良い物ではありません。そもそも、ペットや小さな子供がいる家では、噴霧する殺虫剤は使用を避ける方が◎。

 

また置き型タイプの駆虫薬や殺鼠剤などは、気付かない間に食べてしまうことがあります。オーナーさんも、無くなったことに気づきにくいのも怖いところ。

 

■観葉植物や花

フレンチブルドッグと観葉植物

Tienuskin/shutterstock

 

遊びで食いちぎって葉っぱを口に入れたり、根を掘り返してかじることがあります。また、切り花の水を飲むこともあります。

 

しかしアジサイやチューリップなど、植物の種類によってはとても危険。植物は家に持ち込む前に、犬にも安全な種類なのかを確認しましょう。

 

■ボール類

フレンチブルドッグ

Hollysdogs/shutterstock

 

遊んでいる間に誤って飲み込んだり、窒息するリスクがあります。

 

スーパーボールなどの弾力のあるものは喉に入りやすいですし、ゴルフボールは鉛を含むので中毒の危険があるため、ボールの素材にも気をつけましょう。噛んでも壊れず、喉にスポッと入り込まない大きさのボールを与えてください。

 

■人間の薬

薬

Maksym Szyda/shutterstock

 

犬よりも体の大きい人間の薬は、薬効だけでなく、その用量も、犬にとっては危険なことがほとんどです。

 

日頃から愛犬は、薬を飲むオーナーさんの姿を見て「美味しいのかな?」と狙っているかもしれません。オーナーさんが、うっかり薬を落とした瞬間、下で待ち構えていてパクッ!なんて誤飲もよくあります。

 

体調不良でぼんやりしていると、ついついテーブルの上に薬の袋を置いたまま忘れてしまうことも。特に小さな子どもやご高齢の方がいるお家は、薬の管理を徹底する管理人の役割を決めておきましょう。

 

■乾燥剤、保冷剤

乾燥剤

jakkrit pimpru/shutterstock

 

明らかに危ない物なので、ちゃんと片付けておくオーナーさんがほとんどです…が、事故が多いんです。

 

なぜなら、乾燥剤は犬のおやつの袋にも入っているため、おやつに飛びつくときの勢いで、うっかり食べてしまうため。

 

愛犬用おやつのタッパーに乾燥剤を入れていて、タッパーをひっくり返してしまった時に、興奮した愛犬がものすごい速さで食べてしまう……なんて事故も多発しています。

 

クールスヌードに使う保冷剤も、特に固まらないタイプを飲み込んでしまった場合は危険です。

 

■紐、糸、ストッキングなどの布類

フレンチブルドッグ

Irina Kozorog/shutterstock

 

長いものは体の中にとどまってしまい、なかなか排泄されないことも。それだけでなく、体内で引っかかったり、腸閉塞を引き起こすこともあるため危険です。しかもおもちゃもそうですが、布類はレントゲンに映らないのが難点です。

 

犬の届く所に物を置かない! 

フレンチブルドッグ

HarryKiiM Stock/shutterstock

 

いかがでしたか? もちろんこれら以外にも、危険なものは家中にあります。しかし、危険なものとはいえ、生活をするにあたって家に置かないわけにはいかない必需品ばかりですよね。

 

結局の所、犬にどんなに「誤飲しちゃダメ!」と口酸っぱく教えても、誤飲するときには、します! 犬に任せても、期待してもダメ。信じられるのは自分だけ! 

 

これくらいの気合でいかないと、誤飲は防げないのです。

 

フタ付きの箱にしまったから大丈夫? いえいえ、開けちゃう子もいます。

 

引き出しにしまったから大丈夫? いえいえ、開けちゃう子もいます。

 

じゃあどうするか。それは“犬の届く所に物を置かない”です。これが、誤飲を防ぐ、唯一で最良の方法なのです。

 

犬を迎えて数年も経つと、オーナーさんの家のレイアウトがだいぶ変わります。様々な攻防が繰り広げられた結果の、人と犬の共生空間ができあがるのです。

 

悲しいことですが、犬の一生を通して、避けられない病気や事故に出会うこともあるでしょう。しかし、幸いなことに、“誤飲”に限っては、オーナーさんの努力によって、高い確率で避けることの出来る事故です。

 

どうかみなさんと愛犬が、笑顔で安全に暮らす日々が守られますように、心から願っています。

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役 
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。

「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。

 

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