道端の雑草は食べても大丈夫? フレブルたちが夢中な理由に迫る!
フレブルたちのお散歩中のお楽しみは様々だけど、結構な割合で道端に自生している雑草をモグモグしちゃうブヒは多い模様。筆者の愛ブヒも通称“無料サラダバー”の常連で、何度止めるように言い聞かせても隙あらばむしっては食べ、むしっては食べの繰り返しです。牛か! というツッコミはさておき、雑草って食べても大丈夫なものか気になりますよね。そこで犬が好んで食べる雑草について調べてみましたよ。
そもそもなんで食べるのさ?
ねえそれ美味しいの? と思わずにはいられない草食べ。
フレブルに限らず多くの犬は散歩中に草を食べることがあり、実は犬の草食行動については世界各国で研究が行われているのです。
現時点ではまだその完全な理由は明らかになっていないものの、最も有力な説は「犬にとっての草は食べ物の一種で草を食べるのは正常な行動の範囲内」というもの。
なるほど、草を食べることは普通なのね、とさらにその理由を探ると、胃腸の調子が悪い時や誤飲したものを吐き出したい時、葉酸不足を補うため、ストレス解消などが主な理由。
中にはなんとなく面白いから食べていたり、人間で言うところのガムや煙草的な口寂しさで食べることもあるそう。
ただ、多くの場合は胃薬のような感覚で胃の不調を感じている時に頻繁に草を食べることが多く、いつも食べる草の場所が決まっている場合は単にそこの草が美味しいからというケースもあるらしい。
ほほぅ、草の味…試してみるか、ってそんなワケあるかい。
さて、一般的には健康な犬の場合はご飯やおやつの食べ過ぎで胃薬的に草を食べることが多いけれど、問題はその頻度。
流石に食べ過ぎじゃないかとオーナーさんが感じるほどに頻繁に食べたり、今まで見向きもしなかったのに突然草を食べ始めた場合、寄生虫や肝臓・腎臓などの内臓障害を疑うほか、精神的なストレスが溜まっている可能性も。
また、ミドルシニア以降でぽっちゃり気味の犬がたくさん草を食べる場合はクッシング症候群のサインだったりもするのです。
草を食べる犬は多いものの、量や頻度によっては心身の不調のサインだったりもするのですね。
食べがちな草、アレコレ。
よくよく観察していると、犬はテキトーなようでしっかり食べる草の種類を選んでいることがわかります。
好んで食べる草の種類はいくつかありますが、その多くは猫じゃらしと呼ばれるエノコログサやスズメノカタビラといったイネ科の植物。
あとはセイタカアワダチソウの葉っぱもよく食べるようです。
ちなみに筆者の愛ブヒはセイタカアワダチソウがお好みのようで、調べたら殺菌や抗菌、整腸作用がある北米原産のハーブの一種なんだそう。
ただし犬に効果があるかどうかはまだ立証されてはおらず、まあ食べても害はないだろうけれど食べなくても一切問題はありません。
というか、別に草を食べなくても特に困ることはないです。
それに犬は本能的に食べても大丈夫な草かどうかを嗅ぎ分けているようで、毒性のある植物を自ら食べることはほぼないそう。
そこはまあ安心ですが、場所と場合によっては安全な草でも危険になることも。
では具体的に何が危険かというと、まず除草剤。
犬が食べる草は大抵道路脇に自生しているものなので、その道路を管理する際に除草剤が撒かれている可能性があります。
それに加え、寄生虫の感染症に罹った犬の排泄物が付着していたり、草そのものに虫がついていることも。
だからなるべく食べないに越したことはないのだけれど、それでも愛ブヒが食べようとするなら自宅で安全に食べられる野菜や植物を育てるのもひとつの方法です。
その草、食べちゃダメ!
食べないに越したことはない。
それが草ですが、基本食べても大きな害がないとはいえもちろん食べ過ぎはNG。
胃腸障害を起こしたり草にかぶれることだって十分あり得ます。
ただ、植物の中には毒性があるものも多々あり、住宅街の散歩コースで頻繁に見かける、つまりよく植えられているのがパンジーや紫陽花、ツタ、アイビー、ツツジやサツキなどなど。
他にも犬に有害な植物はかなり多いため、もし愛ブヒが無料サラダバーの常連なら「犬に危険な植物」を調べ、オーナーがどれが危険かを知っておくことが大切です。
なお、危険な植物が植えられているエリアには近寄らせないのが賢明ですが、もし食べてしまった場合は嘔吐や下痢、血便などがないかをチェックし病院へ。
毒性の強い植物や除草剤、駆虫剤の成分で中毒症状を起こすと生死に関わるため、食べた直後に痙攣や瞳孔のが縮まるといった症状が起きたらすぐに獣医師に診せてくださいね。
ところで野菜不足が原因で草を食べる犬の中には、フードの種類を食物繊維が多いタイプに変えたり、キャベツなどの野菜をトッピングすることで草を食べる回数が激減することもあるそう。
何が原因で草を食べるのかを見極めるのは難しいけれど、理由がわかれば草を食べる習慣を止めさせることも可能なのです。
おわりに
むっしゃむしゃと草を頬張る姿はなんだか牧歌的でちょっと笑ってしまいますが、それが清潔で安全な草どうかを見極めるのは至難の業。
いちいち草を裏返して虫がいないかを確認してから食べさせるわけにもいかないし、できれば食べないで欲しいものです。
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