フレブルとの暮らしには『病』に対しての予備知識が必須!
カタールで開催されたサッカーワールドカップ、次々と強豪を打ち破るサムライブルーたちの活躍に胸が熱くなりましたね。残念ながらベスト8には残れませんでしたが、選手には大きな拍手とありがとうの気持ちを送りたいです。ただ、出場選手のインタビューは皆一様に悔しさが滲み出るもので、その悔しさこそが飛躍の原動力なのだと改めて感じました。これはスポーツだけでなく、命を繋ぐ動物医療に対しても同じなんです。
悔しさをモチベーションに。

Trin Wi/shutterstock
冒頭でサッカーの話に触れましたが、日本代表だってひと昔前はW杯に出場するのが夢だった時期がありました。
それが叶えば次はグループリーグの突破、その次はベスト8を目標に掲げここまで躍進してきたわけです。
負けるたび、壁の高さを目の当たりにするたびに悔しがり、その悔しさをバネにひとつひとつ壁を乗り越えてここまできたのです。

Serhii Bobyk/shutterstock
これは人間や動物の医療も同じで、かつては不治の病とされていた病気が今は薬で治せるようになり、予防できるようにもなっています。
わかりやすいのがフィラリア症で、現在では当たり前のフィラリア予防薬“イベルメクチン”が発売されたのは1987年のこと。
たった35年前まではフィラリアで愛犬が命を落とすことは珍しくなく、実に犬の半数がこの病気に感染していたそうです。

Dmitriy Simakov/shutterstock
もちろんフィラリア症以外でも、近年動物医療は大きく進化しました。
人間同様に内科や神経外科といった専門医が揃う診療科別の病院が増え、CTやMRIの高度医療機器の充実や薬の開発、ペットフードの向上までと、ペットの健康を取り巻く環境は日進月歩で前進し続けています。

Hryshchyshen Serhii/Shutterstock
思えば過去に取材をさせていただいた獣医さんの中には、子供時代のペットの死がきっかけで獣医師を目指したという先生が複数おられました。
幼き日、愛する小さな存在に対し何もできなかった無念や悔しさ、それを原動力に今は数多くの動物の命を救っているのです。
私たちオーナーも、同じ。

NeilSaxon/shutterstock
愛ブヒが病気になった時、それが困難な症状であるほど私たちは悲しさ以上に悔しさを感じます。
なぜうちの子が、何が悪かったのか、なんて思考がぐるぐると頭を巡り、ともすれば自分を責めることも。
確かに愛ブヒの病に対して無力な私たちですが、その悔しさを原動力に立ち向かうことはできます。

HarryKiiM Stock/Shutterstock
何を武器に対峙するのか、その答えは「知識」。
いちブヒオーナーである私たちにとって、正直医療用語は難解でわかりにくいもの。
けれどネットで検索をすれば、多くの病気に対し、その病の研究がどの程度進んでいるかや治療の選択肢、実際の治療の様子などが多数ヒットします。
改めてインターネットの便利さを感じますよね。

hedgehog94/Shutterstock
以前は学術誌でなければ読めなかったような獣医師の論文なども読むことができ、同じ病気と闘う同じ犬種のオーナーさんを探すことだって可能。
ネットの進化によって欲しい情報にアクセスしやすくなった現代は、愛犬に対する知識を得られる機会が飛躍的に増えてといっても過言ではありません。

Wirestock Creators/Shutterstock
ただし検索で出てくる情報は玉石混合。
だからこそ、私たちの正しいものを見抜く力が問われるのもまた事実です。
そのために必要なのは、知識を得た上でプロである獣医師に相談するのが一番。
以前はかかりつけ医に委ねるしかできなかった治療が、知識を持つことで専門医を探したり他の治療法の可能性を探ることができる、これった凄いこと。

SM-BG/shutterstock
だからまず、病気に限らずフレンチブルドッグについての多くを私たち自身が調べ、知りましょう。
それが愛ブヒの心身両面の健康をサポートする強力な鍵となるのだから。
病気しないブヒはほぼいない。

Lee waranyu/shutterstock
病気も怪我もなく一生を過ごしてくれたら最高ですが、フレブルも年齢とともに病気のリスクは上がります。
それがどんな病気なのかは千差万別だけれど、病気をせずに一生を終える子はかなり少数。
それゆえにオーナーとしてはいつか罹るかもしれない「病」に対しての予備知識が必須。

Lee waranyu/Shutterstock
とはいえ、何の病気になるかわからないんだから調べようがないとも思いますよね。
でもね、フレブルには罹りやすいとされる病気や陥りやすい症状が複数あります。
例えばヘルニアや膝蓋骨脱臼、脳腫瘍、皮膚炎、チェリーアイに熱中症など。

Penyushkina/shutterstock
これらはフレブルの基本知識として知っておきたい病ですが、中には予防できるものもある。
それを知っているのと知らないのとでは数年後の健康に大きく差が出てしまうでしょう。
また、発症しやすい病気の知識を持っておけば、毎日の健康チェックもしやすくなるはず。

Tienuskin/shutterstock
人間も含め、動物の健康は持って生まれた丈夫さに左右される部分はあるけれど、予防やケアで防げる部分も相当あります。
愛ブヒの健康に関しては、そこを担うのは私たちオーナーの役目なのです。
おわりに

VadosLoginov/shutterstock
さすが人気犬種。最近お出かけ先でフレブルに遭遇する機会が格段に増えました。
聞けば多くのブヒはまだ2歳未満で、最近家族に加わったことがわかります。
新たなフレブルオーナーさんに必ず知っておいてほしいことが、彼らがかかる病気の傾向やその対策について。
そして、大切な家族が病気になった時の無力さや悔しさを乗り越えるには知識が必要だということ。
そのために全フレブルオーナーさんが正しい知識を持ってくれることを願っています。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【愛ブヒの旅立ちを語る】BUHI編集長小西・FBL編集長チカ・代表ケンタ【鼎談(ていだん)】前編
愛ブヒの旅立ちはとても悲しいけれど、かならず迎えることになる現実です。けれども、その死はたくさんのことを教えてくれます。
わたしたちがそれを受け入れるのならば、あの子の存在はもっと強くなる。
愛ブヒを亡くした三人(BUHI編集長小西秀司・FBL編集長チカ・代表ケンタ)が、その思いを赤裸々に語りました。
虹の橋 -
【取材】スタイリスト・山本マナさんのフレブルライフ〜愛ブヒはスノウ7歳〜
フレブルオーナーといえば「どんなお仕事をしているんだろう」と思われがち。流行にとらわれないファッションや個性的なヘアスタイルが、その理由のひとつかもしれません。
今回取材したのは、ファッション業界の最前線で活躍中のスタイリスト、山本マナさん。愛ブヒはクリームのスノウ、7歳。
出会いのエピソードや休日の過ごし方、スタイリスト目線で伝授する“抜け毛が目立ちにくい色の服”とはー。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【編集Yの太鼓判はコレ!】留守番中も爆睡!究極の癒しベッドー編集部厳選!本当に使えるドッグギア #44
全員フレブルオーナーである『FRENCH BULLDOG LIFE』の編集部員たちが、自分たちで愛用している「本当に買ってよかった!」ものだけを紹介するこの連載。
今回は編集Yが、すべてのフレブルが大好きだと確信する極上のドッグベッドをご紹介! 留守番中もぐっすり、埋もれる姿は激カワ、さらに高確率で「へそ天」が見られます!
特集 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【イベントレポ】約2,500頭のフレブルと4,000人のオーナーが集結!初開催「フレブルLIVE」の全貌
2022/11/12(土)に開催された、第一回『French Bulldog LIVE 2022 -秋-(フレブルLIVE)』。
なんと、約2,500頭のフレンチブルドッグと4,000人のオーナーさんが山中湖に集結!
北は北海道、南は宮崎県まで、まさに全国のフレンチブルドッグが一堂に会する瞬間となりました。
ご参加いただいた方も、今回は難しかった方も、写真たっぷりのレポートを時系列でお楽しみください! 「フレブルLIVE2023」の情報もありますので、最後までお見逃しなく!
イベントレポート
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。
-
French Bulldog LIVE⚡️2022 -秋- (フレブルLIVE)
イベント「French Bulldog LIVE」にまつわる情報をお届け。