2023年3月28日3,108 View

犬の性格は変わるの?年齢による違いについて知っておこう。[特集:ミドルシニアLIFE]

ミドルシニア年齢を過ぎた頃から、なんだか少しうちの子の性格が変わってきたかな? と感じるオーナーさんはかなりいます。それまではどこでも誰とでもフレンドリーだったのに急に苦手な子が出てきたり、なんだかちょっぴり意地悪になったのかしら、なんて思うことも。でもね、これは様々な体験を経て成長したことの証で、経験値が上がったからこそ自分で「好き」と「嫌い」を判断し主張するようになったんですよ。

 

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

ワガママでは、ないのだ。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

icebergpicture/shutterstock

 

2〜3歳まではドッグランへ行くと他のワンコと積極的に遊んだり、散歩途中で出会う子にも興味津々で絡んでいくなど、とにかくフレンドリーだったフレブル。

 

なのにミドルシニア年齢になった途端に仲良くする子を選ぶようになったり、ドッグランでも遊ぼうとしなくなる。

 

こういうミドルシニアからの現象はフレンチブルドッグのあるあるです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Patryk Kosmider/shutterstock

 

実際何人ものフレブルオーナーさんが「うちも同じ」だと愛ブヒの性格が変わったエピソードを教えてくれましたが、オーナー側からすれば急にワガママになったように感じて変化に戸惑ってしまうんですよね。

 

でもこれって、ワガママでもなければ性格が悪くなったわけでもないんです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Patryk Kosmider/shutterstock

 

私たちも目についたものはとりあえず触れたり口に入れてみる赤ちゃん〜子供時代を経て、成長する過程で怖いものや危険なもの、まずいものなんかを学びますよね。

 

大人になった今、もし道端でヤバそうな人に遭遇したら、あえて絡みにいく人なんていないと思います。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Meritxell Torne/shutterstock

 

フレブルも同様に好奇心の塊で物怖じしない時期を過ぎると、今までの経験から多くを学習し、自ら苦手な存在や危険を避けようとする。

 

その結果として、好きな存在と嫌い・苦手な存在が出てくるというわけなのです。

 

もしドッグランで過去に怖い思いをしたり嫌な目に遭ったら苦手になるし、同じテンションで遊べないワンコとは距離を置くようになる。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Postmodern Studio/shutterstock

 

これ、考えようによってはすごい成長の証。

 

好きと嫌いを嗅ぎ分けて自己主張するようになるのは、愛ブヒが着々と経験値を上げ進化しているってことなんです。

 

愛ブヒが安心して楽しめているか、が重要。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Andreea Mihaela Rosca/shutterstock

 

苦手な子がいるなんて良くないよ、なんてアナタは愛ブヒに言えますか? 

 

筆者はとてもじゃないけれど言えません。

 

まず自分自身が苦手な人と一緒にいると苦痛に感じますからね。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

とはいえ、今までのフレンドリーさを思い返すと誰とでも仲良くして欲しいと思う気持ちはわかります。

 

ただ、これは愛ブヒにストレスをかけることに繋がり、結果そのせいで体調を崩すなんてことも。

 

犬同士にももちろん相性があるので苦手な相手とあえて遊ばせる必要はないし、散歩中に出会う他のワンコに無理に近付ける必要だってありません。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Sue Thatcher/shutterstock

 

私たちオーナーに必要なのは、愛ブヒの好きと嫌いをしっかりと見極めてそれに合わせてあげること。

 

ドッグランが苦手なブヒなら別の楽しめる場所へ行く、散歩中必ず出会う苦手なワンコがいるなら時間やコースを変えるなど、日常でできる苦手の回避方法はかなりあるはず。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Rainer Fuhrmann/shutterstock

 

実は筆者の愛ブヒにも、散歩中結構な頻度で出会うどうしても苦手な子がいます。

 

理由は以前そのワンコの家の前を通った時、ゲートを突き破る勢いで吠えかかられたから。

 

それ以降、前方から歩いてくるその子の姿を見た瞬間、ピタリと足を止め筆者を見上げる我が子。

 

そんな時はさっと道を変えるか、軽く会釈し踵を返して立ち去ります。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tsomka/shutterstock

 

相手のオーナーさんには少し失礼な気もするけれど、これも相棒を守るため。

 

せっかくの楽しい時間だから、できるだけ苦手や嫌いを取り去って楽しいまま過ごして欲しいですもんね。

 

だからもし今までは休日にドッグランへ行くのが定番だったとしても、愛ブヒが楽しめていないようならば遊びに行く先を変えるべし。

 

成長に合わせて遊び場を変えることも大切なんです。

 

ストレスになることはしない、という選択。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Pau Novell Aran/shutterstock

 

ストレスが健康にも影響することは周知の事実だけれど、こと愛ブヒに限ってはオーナー側の工夫で取り除けるストレスがかなりあると思います。

 

もちろん仕事の間のお留守番だとか動物病院は仕方がないけれど、無理に好きではない場所へ連れて行ったり苦手なワンコと交流させないことはできる。

 

私たちはついつい過去のフレンドリーさを取り戻してほしくて同じような行動を取らせようとしがちですが、経験値を積んだブヒにとってはそれが負担になることも多々あるのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Adorable french bulldog with his owner in walk.

 

今現在、うちの子が感じている嫌い・苦手をオーナーさんがちゃんと知り、しっかりと受け入れること。

 

それに合わせたフレンチブルドッグライフを送ることは、ストレスの軽減だけでなく彼らフレブルの日常をより快適にするために不可欠です。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Job Narinnate/shutterstock

 

ところで愛ブヒにとって苦手な存在がいたとして、それが近所ワンコの場合、とことんスルーするのは若干の気まずさがありますよね。

 

そんな時はオーナーである自分がちゃんと挨拶をし、「うちの子は犬見知りなので塩対応でごめんなさいね〜」と言っておけばOK。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

icebergpicture/shutterstock

 

なかには愛ブヒが苦手にも関わらずご近所付き合いのために無理に犬同士の交流をさせる人もいるかもですが、そこは人間側のコミュニケーションでうまく回避してあげてください。

 

相手もワンコオーナーさんならわかってくれるはずですよ。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

bozsja/shutterstock

 

ミドルシニアになってからの好きと嫌いは色々あるけれど、それらは愛ブヒが積み重ねてきた経験の賜物。

 

うちの子が変わってしまったと落ち込むのではなく、成長と進化をし続けてすごい! と褒めてあげるべきなのかもしれませんね。

 

 

文/横田愛子

 

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