「犬の留守番」はダメじゃない!必要なのはこういう子
筆者が一緒に暮らしていたフレブルはとてつもなく甘えん坊。家庭内ストーカーと揶揄されるくらい常に筆者の後を付け回し、トイレに入ると当たり前のように中にまで入ってくる始末。そんな風だったので当然の如く留守番が何より嫌いな子だったのですが、普段からお留守番に慣れている子の場合は少し様子が違うみたい。筆者の周囲でも時々耳にする、お留守番に慣れているブヒの留守番事情を探りました。
留守番事情は様々だけど...

Anne Richard/shutterstock
犬は群れで行動してきた生き物なので、基本的に留守番は得意ではないはず。
けれども飼い主さんの生活スタイルに合わせて過ごすうちに、それぞれのお家事情に慣れてくるんですよね。
それが顕著に現れるのが留守番だと思うのです。
例えば筆者の場合は自宅での仕事がメインなので、数時間の間家で留守番をさせる機会はあまり多くはありませんでした。
そのせいか何年経っても留守番は嫌いなままで、ミドルシニア年齢を過ぎた頃からは嫌々ながらもお利口に帰りを待っていてくれるようになりましたが、出かけるたびに常に後ろ髪を引かれる思いでした。

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フレブルに限ったことではないでしょうが、犬たちの多くは留守番が好きではない。
これはドッグオーナーの共通認識だと思います。
しかし、全オーナーさんが在宅で仕事しているわけもなく、当然ながら家族が出社している昼間はひとりで家を守っているフレブルもたくさんいます。
夫婦で仕事を持つ世帯が増えているため、現在はむしろそういう子の方が多いのかもしれません。
そんな場合はブヒたちも自然と留守番に慣れてきて、ひとり時間の間はマイペースに過ごすことを覚えるようなのです。
けれども、私たちオーナーは留守番させることに対し「寂しい思いをさせてごめん」という罪悪感があるため、「きっとずっと一緒にいてあげたら喜ぶんだろう」と考えてしまう。でも、本当にそう?
え、私ってもしかして、邪魔?

LightField Studios/shutterstock
本当にずっと一緒なら喜んでくれるのかどうか問題。
もしこれが日常なら、間違いなくブヒたちは大喜びです。
それにまだ自分の生活スタイルが定まっていないパピーなら、ママやパパと一緒にいられる幸せを目一杯感じてくれるはず。
しかし、そこそこ大人のフレブルはどうでしょうか。

NACHAANOK/shutterstock
さて、ここで筆者の周囲のフレブル界隈のお話をいたしましょう。
彼らは平日はお留守番任務をこなす子たちで、そのライフスタイルにすっかり馴染んでいる年齢のブヒたちです。
仕事が休みになったりリモートワークになった際、オーナーさんたちはみんな愛ブヒが大喜びするものだと信じていました。
が、それが数日続いた場合、何日か後からはなんとなく「うざがられている」と感じることがあったそう。

Hryshchyshen Serhii/shutterstock
いつもはいない時間に家にいるので愛ブヒを構おうとした瞬間、明らかにハァ〜っとため息をついて寝床に入ってしまったなど、結構切ない状況を経験している人が多かったのです。
多分そのフレブルはお留守番の時間をお昼寝タイムに当てていて、静かにぐっすりと眠れる自分のだけの時間だったのかもしれません。
それがオーナーさんがいることで普段のルーティーンが狂い、少し不機嫌になってしまったのかも。
確かに私たちもルーティーンを崩されるとイラッとしてしまうけれど、フレブルも同じなのかもしれませんね。
もし在宅がこの先何週間も続くのなら愛ブヒもそれに合わせたルーティーンになるのだと思いますが、数日だけのケースだと、ただ混乱させるだけになるの可能性もあるでしょう。
でもやっぱり一緒の時間が一番

bozsja/shutterstock
上記のフレブルの話を聞くと「私、いない方がいいかしら」なんて拗ねてしまいそうになりますが、もちろんそんなことはありません。
留守番中にぐっすり寝たり気ままな時間を過ごすフレブルたちは、大好きなオーナーさんが帰宅したらたくさん可愛がってくれるのを経験上知っているから、安心して自分の時間を過ごせるのです。
留守番必須のお家の場合、その多くが週末などの休みには普段の分まで愛ブヒと過ごすことを意識しているそう。

Tienuskin/shutterstock
一緒に過ごせる時間は思い切り楽しむからこそ、暮らしの中にルーティーンができる。
これをメリハリと言います。
私たちは仕事や遊びなど何かにつけてメリハリを意識するけれど、フレブルにとってもメリハリは大事。
ちなみにメリハリは日本の伝統的な音にまつわる言葉で、漢字では「減り張り」と書くのですが、減りはゆるむ、張りは音を高め・強めに発すること。
フレブルたちは自然とゆる〜く過ごす自分時間と、家族と過ごしてテンションが上がる時間を調整しているのかも。

Kanyshev Andrey/shutterstock
今なお、多くのドッグオーナーさんは留守番は犬にとって寂しいことだと考えています。
確かに場合によってはそういう時もあるかもしれないけれど、留守番=かわいそう、ではありません。
留守番を含む日々のルーティーンを作り、メリハリある毎日を送ること。
それが人とブヒが快適に日々を過ごす鍵なのかもしれませんね。
おわりに

VDB Photos/shutterstock
お留守番はある程度慣れ必要ですが、それが習慣化すると意外にもフレブルたちは自分の時間を楽しみ始めるようです。
けれどそれはオーナーさんが必ず自分の元に帰ってきてたくさん可愛がってくれるのを知っているから。
だからこそ、私たちもメリハリのあるフレブルライフを過ごす必要があるのです。
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