2024年8月29日2,514 View

犬にも加齢臭がある! 5歳からはニオイ対策を。[特集:ミドルシニアLIFE]

フレブルに限らずですが、ペットと暮らしている人が高確率で気にしていること。それはズバリ、お家のニオイではないでしょうか。自分達は慣れてしまって気づかないけれど、もしかしたらお客さんはクサイと思っているかも。などと考え、空気清浄機なんかを導入している方も多いと思います。特にフレブルは犬の中でも「体臭が強め」とされており、ニオイケアは不可欠な犬種。それに実は、犬もミドルシニア以降は加齢臭が出てくるって知っていましたか?

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

そもそもブヒはなぜ体臭が強めなのか

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Unchalee Khun/Shutterstock

 

犬はどの犬種も特有の体臭があり、生きているのだから多少ニオイがあるのは至極当然のこと。

 

犬のニオイの原因は主に体臭と口臭、便臭ですが、フレンチブルドッグは多くの犬種の中でもこれらのニオイが強めと言われています(なんだか悲しい)。

 

その理由には、皮脂の分泌量が他犬種と比較して多いことと、それに加えてシワの間に皮脂や汚れが溜まりやすい顔の構造になっているため。

 

シワの間に溜まった汚れに細菌が繁殖することで悪臭が発せられるので、おシワのケアは毎日するのがお約束です。

 

また、フレブルたちは立ち耳ながらも皮脂の分泌の多さゆえに耳垢が溜まりやすく、耳垢の放置もニオイの大きな原因になるのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

さて、ここまではミドルシニアだけでなくパピーやヤングなブヒにも共通するのですが、ミドルシニア期の中頃、大体7歳を目処に今度は加齢臭が出てくるのです。

 

加齢臭…人間もこの悩みに直面する人は多く対策グッズなどが多数発売されていますが、フレブルよ、君たちもなのか…。

 

と、愕然とするとともにさらに親近感が湧き、何より犬にも加齢臭があることに驚きました。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/Shutterstock

 

まず加齢臭とは、本来ある体臭が老化とともに強くなること。

 

そのためそもそもニオイ強めなフレブルたちは、ミドルシニアやシニアになるにつれてニオイレベルがパワーアップすることにほかなりません。

 

いや、私たちにとってはかけがえのない大事な相棒。

 

ニオイ強めな部分も逆に可愛いし、人によってはお高い香水なんかよりずっと心癒される香りだったりもするでしょう。

 

けれど他人様に相棒や自宅が「クサイ」と思われるのは絶対に嫌。

 

だからこそミドルシニア以降はニオイケアが不可欠なのです。

 

加齢臭の原因を探る!

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

NOVGORODEC/shutterstock

 

ニオイが発せられるからには何かしらの原因があるに違いありません。

 

そこで犬の加齢臭の原因を調べたところ、その大半が老化による体の衰えからきているものでした。

 

それらの原因をざっと挙げると、まず、筋力が衰え自分の体を舐めるグルーミングができなくなった。

 

排泄物のキレが悪くなったり、漏れなどから被毛が汚れやすくなった。

 

踏ん張る力の低下で肛門腺の分泌液が溜まりやすくなった。

 

歯周病になり口臭が強くなった。加齢で肉球が硬くなり、凹凸に皮脂などの分泌液や細菌が溜まりやすくなった。などなど。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

いずれも確かに年齢を重ねたフレブル(というか犬全般)には起こりやすいもので、体質が変化してクサくなるわけではありません。

 

つまり、愛ブヒ自身の体臭が加齢によって強くなるというよりは、加齢に伴う行動の変化でニオイが強まるのです。

 

そういうことであれば、私たちオーナーが対策可能。

 

例えば排泄後にお腹や足回りも含めしっかりと体を拭いてあげたり、毎日丁寧にブラッシングをする、肉球をクリームで保湿し、歯周病にならないよう口腔ケアを欠かさない。

 

これらのケアを念入りにすることで、加齢臭の大部分は防げるはずなのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

GH Studio/Shutterstock

 

ちなみに人間も犬も、皮脂に含まれる物質が皮膚常在菌の作用によって酸化・分解されてできるノネナールという成分が加齢臭に関係しており、ノネナールは人間だと40代頃から、犬なら7歳頃から増え始めます。

 

これが加齢臭の元になっているのも事実なので、ミドルシニア以降はバランスの取れた食事やこまめなケアでニオイを予防することが人にもブヒにも大事なんですね。

 

加齢臭の対策と病気の可能性

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Goami/shutterstock

 

ブヒの加齢臭対策の多くはこまめなケアに尽きますが、体臭が強いからとむやみにシャンプーをするのはNG。

 

犬の皮膚はデリケートなのでシャンプーをしすぎると乾燥して皮膚トラブルの原因になるほか、皮膚のバリア機能が低下し、かえって細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

 

重要なのは、体のどこから強いニオイが出ているのかを突き止めること。

 

それが耳なのか、口なのか、それともお尻付近なのかで注意してケアする部分が変わるし、お尻付近であれば肛門腺絞りができていない可能性も。

 

口も歯周病だけでなく、よだれが多いブヒは口周辺をこまめに拭うこともニオイ対策には効果的です。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

また、いくら愛ブヒが清潔でも、ブヒが使っているベッドや毛布が汚れていてはニオイが付着してしまうので、ブヒの愛用グッズも清潔にしてあげましょう。

 

なお、特に口臭に関しては、歯周病だけでなく内臓疾患からくるニオイの場合もあります。

 

普段よりもニオイが強い、普段とは異なるニオイなどを感じたら、一度動物病院で先生に相談してみてくださいね。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

bozsja/shutterstock

 

愛ブヒの肉球はポップコーンの香ばしいニオイ。

 

とうっとりと嗅いでいた筆者ですが、ことニオイに関しては人によって感じ方が大きく異なるもの。

 

それゆえにいくら愛する存在でもクサイ! と感じることもあるかと思うので、ミドルシニア以降はニオイのケアも今まで以上に丁寧にしてあげてくださいね。

 

 

文/横田愛子

 

 

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