その子によってちがうの?フレブルの個性の話
ひと口にフレンチブルドッグと言ってもみんなそれぞれ違うもの。これは何度も記事にしてきたし、筆者自身も肝に銘じておりました。が、やはり何代か続けてフレブルと暮らす中で、どこかで「先代と同じものなら安心だろう」という考えがあったのだと大反省する出来事があったのです。
原因は、初めてあげるフードなの?

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現在の愛ブヒは先代ブヒの血縁にあたり、そのせいか顔立ちや性格などもどこか似ています。
食い意地が張っているところなんかは特にそっくりだと笑っていたのですが、どうやら現在の愛ブヒは先代よりもずっとデリケートな肌の持ち主で、鶏肉のアレルギーが疑われるため、鶏肉類やチキンが入っているフード、おやつは避けています。
体調によっては目の周りに少し痒みが出るものの幸い軽度のかぶれなので、痒そうにしていたら軟膏を塗ると落ち着く、そんな感じだったのです。

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しかし、先日初めてあげるウェットタイプのフードを食べさせたところ、しばらくして皮膚がポコポコし始め、明らかなアレルギー反応が出ました。
そのフード、実は先代犬が気に入って食べていたもので、ドッグイベントで売られていたのを見て「これ、先代ブヒが好きだったよね」と購入したものなんです。
サーモンと野菜がベースのそのフードを美味しそうに平らげたのはいいけれど、愛ブヒの体に発生した湿疹を見て、さーっと血の気がひきました。
まさか、このフードが原因なの? と疑ったところで、普段と違うものはそれしか食べていないはず。
これに含まれる何かが反応したのでしょう。

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獣医師にも診てもらい湿疹自体は落ち着いたものの、やはり食べさせるものに過信は禁物だと強く反省した次第。
鶏は入っていないし、品質についても確認していたものだからすっかり油断していたのです。
この出来事を通して、以前大丈夫だったから、は通用しないんだと痛感しました。
先代に良かったものがそのまま今の子に合うわけではないと、知っていたはずなのに。
思い返せばおもちゃにしても

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食べものに関してもそうですが、考えてみればおもちゃにしたって合う、合わないがあるんですよね。
枝などの噛むおもちゃやボールが好きなのは先代との共通点ですが、噛み方や遊び方はやっぱり違う。
そんな中、我が家で解禁したもののひとつにヒマラヤチーズがあります。
通称「ヒマチー」と呼ばれるこれは、ヤクや牛のミルクを用いて作られたスティック状のチーズで、おもちゃというよりもガムに近いもの。
そのまま釘でも打てそうな硬さのこのチーズスティックはナチュラルで低カロリー、しかも栄養豊富なのですが、先代ブヒは最初こそ齧るものの口に入るサイズになるとすかさず飲み込もうとするため危険だと判断し、あまりあげることはなかったのです。

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一方現在のブヒはとにかく歯が強いのか執念深いのか、ヒマチーを渡すと飽きることなくガリガリとかじり倒し、着実に小さくしているではないですか。
飲み込み防止のためある程度ちびてきたら回収しますが、こういったガム系のおもちゃは向き・不向きが顕著に出ると思います。
同じく齧るタイプの木のおもちゃも、ブヒによったら噛みくだいた木っ端を飲み込む子もいるので、初めてのおもちゃをあげる際にはどのようにして遊ぶのかをしばらく観察することも大切。
特に食べるものやおもちゃに関しては、どのオーナーさんにも先代時代に何度もリピートしたことがある「お気に入り」というのがあるはずですが、遊び方によっては危険なこともあるのでちゃんと適性を見極めることが大事なのだなと思ったのです。
アレルギーの後日談

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愛ブヒのアレルギーが治まって以降、念の為また急にアレルギーが出た場合の飲み薬をお守り的に処方してもらい、とりあえず今までに食べさせたことがないものはあげないように気をつけています。
また、再び症状が出たときにメモを見返せば何を食べて反応したのかを特定するため、毎日食べさせたものをメモするようになりました。
ただ、アレルギー反応が出た時には大慌てで原因は100%フードだと思い込んでいたけれど、後々よく思い出してみれば、いくつか疑われる原因があったのです。

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まず第一はフードですが、他にも散歩コースの植え込みに蛾の幼虫が発生していたらしいこと(ご近所の犬友達から聞きました)、そしてアレルギーを起こす2日ほど前に普段とは異なるシャンプーで愛ブヒを洗ったこと。
どれもアレルギーの原因となり得るものばかりですが、とにかく「普段と異なるものを与える・使うときは用心する」ことが何より大事だと改めて思い至った次第です。
虫については草むらになるべく近寄らせないようにするしかありませんが、こちらが選べるものに関しては「以前使って良かったから」というのは、フレブルの個体が違えば必ずしも良いというわけではなくなってしまうんですよね。
今回は冷や汗をかいたものの、過去のマイベストが今のベストだとは限らないことに気づくことができ、結果的には良かったのかもしれません。
おわりに

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愛犬向けのプロダクトはもちろん、フードや情報って常により良く、より正しくアップデートされているんですよね。
過去にもフレブルと暮らした経験がある人ほど過去のデータに頼ってしまいがちになるけれど、その情報をアップデートすることや今の子に合うものであるかを確認することは本当に大切。
場合によっては筆者のように冷や汗をかくことにもなりかねないので、過去の情報よりも今の情報、そして今の我が子に合ったものを選んであげてくださいね。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
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