2018年2月22日3,793 View

“もしも“の時、どうフレブルを守るか

何かとデリケートなフレンチブルドッグ。私たちオーナーは彼らの健康は常日頃から意識しているものの、自分自身の健康についてはどうでしょう。まだ若いから大丈夫、元気だから心配ないだなんて、意外に無頓着だったりしていませんか?当然のこと過ぎて盲点となっているのが、「オーナーと家族の健康について」。愛ブヒが栄養満点の食事を食べ運動し、元気に暮らせているのも飼い主がそういったケアを出来るからこそなのです。なのにもし、自分が倒れてしまったら…?

「日常」が途切れた場合の備え方

フレンチブルドッグ病気

Lined Photography/shutterstock

いわゆる「いつもの日常」。毎日代わり映えしないなあなんて思うこともありますが、この日常が一変することが無いなんて言い切れません。

 

例えば、あなたや家族が病気で倒れたり、何らかの理由で長期の入院をしたりすることになれば、今までのライフスタイルはガラリと様変わりしてしまいます。そうなった時に、今までと同じようにブヒと暮らしていけるでしょうか。

 

例えばブヒの世話を主にしている人が入院した場合や、単身世帯の人、夫婦でどちらかが出張などが多いといったケースでは、単にフレブルがお留守番をする時間が長くなるだけでは済まないことも。もしそうなった時に、しばらくの間愛ブヒを預かってくれる友人や家族はいますか?

 

数日間ならペットホテルなどで対応可能ですが、長期にわたる場合や愛犬との生活を諦めざるを得ない場合だってあり得ます。

 

そんな時、信頼して相棒を託せる場所を持っていますか?正直、数日間ならともかく、大半の人は長期のことはあまり考えたことが無いのではないでしょうか。でも、備えておくに越したことはありませんよね。

 

運よく長期で面倒を見てくれる人がいても、フレンチブルドッグは何かとお金がかかる犬種。日々のフード代はもちろんのこと病院にお世話になる頻度も高いので、これらの負担を少しでも掛けないように、世話をお願いする際に託せる「フレブル貯金」をしておくと安心です。

 

仮に短期の場合でも、ペットシッターやお散歩代行、ペットホテルなどは利用料金が掛かります。これらのサービスの多くは犬のサイズと日に何度散歩などのお世話をするかで価格が異なりますが、ペットシッターをお願いした場合、中型犬で日に2度のお世話(散歩などを含むことが多い)での平均相場は1日5000円前後。

 

これが数日ともなるとかなり高額になるため、やはりもしもに備えた貯金は必須だと言えそうです。

 

ひとり暮らしの人は特に注意!

フレンチブルドッグ病気

Monkey Business Images /shutterstock

ひとり暮らしで相棒はフレンチブルドッグ。そんな人も多いけれど、単身世帯の人で特に気をつけて欲しいのが「出先での事故」。もし外出先で何かあってそのまま入院することになれば、あなたのブヒはたったひとり自宅に取り残されてしまいます。

 

すぐに家族や友人と連絡が取れてブヒのいる自宅に駆けつけてもらえる場合や環境なら良いけれど、家族が遠くに住んでいたり、自分で連絡ができる状態ではないことだってあるのです。

 

例えば、若い人にも多いクモ膜下出血などの病気。いつどんなタイミングで起こるかわからないうえ、こういった病気の場合は意識がない、または朦朧とした状態で搬送されるケースがほとんど。その時に身分証や連絡先が分かるものがあったとしても、あなたがワンコと暮らしていることまで分かるでしょうか?

 

そこで必ず携帯する財布などに入れておきたいのが、「ひとり暮らしで家に犬がいます」ということを記したカードやメモ。

 

そこには緊急時に愛ブヒのことを頼める人の連絡先を必ず書いておくこと。事前に緊急連絡先に指定した人に自宅の鍵などを預けておくなどし、日頃から“もしもの事態”に備えておいてくださいね。

 

こんな話をするとなんだか大袈裟だしやりすぎ、私は大丈夫!なんて思うかもしれませんが、実際に救急病院の待合室にいると次々と人が運ばれてきます。

 

そしてICUのドアの前に掲示されている名前欄に、「不詳」と書かれたまま数週間経過したという光景も見たことがあります。

 

例えば、ちょっと近所のコンビニに行こうと部屋の鍵と現金だけ持って外出して倒れたら、あなたが誰なのかも分からない。考えると背筋が寒くなるけれど、そんなこともあるのです。

 

そうなった時にあなたの愛ブヒは、何日も誰も帰らない部屋で生きてはいけません。だからこそ、常に緊急連絡先と愛犬がいることが分かるものを携帯しておくこと。あなたの健康は、そのままあなたの愛ブヒの健康に関わるのです。

 

協力しあって互いの“もしも”をサポート

フレンチブルドッグ病気

Syda Productions /shutterstock

自分自身の緊急時や家族のピンチの時でも大切な愛犬を守りたい。これはフレンチブルドッグだけでなく、ペットを持つ全ての飼い主さんが願うこと。

 

とはいえ、何かあった時に愛ブヒのことを全面的に任せられる人が現在いるかと問われれば、「う〜ん」と考え込んでしまう人が大多数ではないでしょうか。

 

特にフレンチブルドッグは熱中症やアレルギー対策などが必要な犬種ゆえ、できればフレブルの特性を知る人に任せたいのが本音。だからこそ、日頃からブヒ同士のネットワークを広げ、お互いにもしもの時にお願いできる環境を作っておくのも飼い主の役割です。

 

また、ひとり暮らしの場合は同じく単身でペットを持つ友人と協力し合ったり、家族と暮らしていても誰かに何かあった場合にブヒの世話をする役割を決めておくなど、いつもの「日常」にいる間にそういったことに備えておくのが大切ではないでしょうか。

 

おわりに

フレンチブルドッグ病気

Strasser Photography/shutterstock

「私に限って」。これは大抵の人が思うことで、自分に限ってこんなことは起こらないと何の根拠もなく過信してしまいがち。特にフレブルオーナーに多い30〜40代の世代は体力もあってまだまだ若い自覚もあり、ブヒの健康は重視するのに自分自身は無理を重ねがちではありませんか?確かに「もしも」の事態は起きないに越したことはありませんが、起きないとは限りません。大切な相棒ブヒとのハッピーライフを送るには、まず自分の健康があってこそですよ。

 

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