2020年9月23日3,001 View

【愛ブヒを守れるのは自分だけ】“知る”って大切。 大事な命を扱うその先に、オーナーとしてできること

今や空前のペットブーム。一般社団法人ペットフード協会の調査では、2020年のペット飼育頭数は犬が879万7千頭、猫が977万8千頭という結果が発表され、なんと3世帯に1世帯は何らかのペットを飼っていると言われています。とりわけ我らがフレンチブルドッグは人気のある犬種だけれど、フレブルを迎える時に、どこまでフレンチブルドッグという犬種について学んだでしょうか。例えば、今こうしてFRENCH BULLDOG LIFEをご覧になってくださっているオーナーさんは、愛犬について何か情報や知識を得ようとしている人だということ。でも中には、何の情報を持たずに愛犬を迎える人も少なくありません。

それはある日のドッグカフェでのこと。

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mountaira/shutterstock

 

いきなり身近な話になりますが、筆者と愛ブヒの散歩コースにはこぢんまりとしたドッグカフェがあり、そこはワンコ用のおやつも充実しているのでかなり頻繁に立ち寄るスポットです。

 

ドッグカフェだけに愛犬を連れたお客さんが大半なのですが、それは先日のこと。

 

1歳と少しというトイプードルを連れた若いカップルが来店し、狭いお店なので必然的に居合わせた客同士で犬談義が始まります。

 

そこでふとフィラリアの話になった時、大切そうにトイプーを抱えた彼女が言いました。「フィラリアって何ですか」と。

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LightField Studios/shutterstock

 

え、えええ…店のオーナーも私も驚いてフィラリア予防がいかに大事かを話すと、「どうしよう、もうかかっていたらどうしよう。今から病院に行って薬をもらいます」と目に見えるほどオロオロし始め、今にも泣きそうに。

 

どうも彼女はペットショップで愛犬を迎えた際に、過去に犬を飼ったことがあるかどうかを聞かれて昔家族で飼っていたためにあると答えると、何の説明もなしに「必要なワクチンは済んでいます」とだけ言われて引き渡されたそう。

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WildlifeWorld/shutterstock

 

畜犬登録はしてあったのか狂犬病ワクチンは受けたそうだけど、聞けばかかりつけの病院もなく、ご飯をあまり食べない日はよく食べるおやつをご飯がわりに与えているなど、本当に何も知らない状態で今まで飼っていたようです。

 

カップルはその足でカフェのオーナーさんがお世話になっている動物病院へ行くことにし、まずは血液検査をしてフィラリア以外にも異常がないかを調べてもらう予約をして店を後にしました。

 

ペットショップ任せにせず、自分で情報取集を。

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Lesya Pogosskaya/shutterstock

 

件のカップルさんの後日談ですが、その後検査を終えてフィラリアは陰性。それ以外にも食事指導などのアドバイスをもらい、ちゃんと飼うために色々見直しているとのことでした。

 

でもこういう人って意外といるのかもと…。

 

正直、引き渡した後のケアを何も伝えずに仔犬を販売したペットショップにも思うところはあるけれど、やはり飼う側が「迎えた後に何が必要か・どのくらい費用がかかるのか・その犬種に必須のケアは何か」といったことをしっかり調べる必要があるし、調べている最中でこの犬種は難しいと感じたら一度立ち止まって考えることも必要。

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DEALORY/shutterstock

 

仮にフレンチブルドッグなら抜け毛が多いからアレルギーのある人には不向きだし、パワーがあるからお年寄りには適さないといった「飼いたくても実質的に難しい事情」も見えてくるはずです。

 

きっとそのカップルも愛犬を大切にしたい気持ちは溢れているけど、ただ知識がなかっただけにすぎません。

 

でもいざ自分の家族として迎えたら、知識がなかったでは済まされないこと、本当にたくさんありますよね。

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Oyls/shutterstock

 

犬種の中でもデリケートと言われるフレブルオーナーさんなら身を以てご存知でしょうが、知らないことが命に関わることもなくはないのです。

 

そしてその知識や情報は日々アップデートされるから、フレブルオーナーとなってからも情報を刷新していくことがとても重要。

 

結果それが、大切な家族を守るための一番の近道だから。

 

動物愛護法についても知っておくべき。

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Cryptographer/shutterstock

 

ペット関連のニュースは数あれど、最近ではドイツで犬を日に2回以上、さらに合計1時間以上屋外で散歩させる必要があるという法案が発表され、ブリーダーに対しても1度に生まれた3組以上の仔犬を同時に育てることを禁じ、仔犬1頭につき4時間以上人間と一緒に居させることを義務付けています。

 

一方私たちが暮らす日本でも、より動物の愛護や適切な管理を盛り込んだ改正法が2020年6月から段階的に施行されています。

 

まだペット先進国と言われる欧米と比べると法的な規制は緩いものの、これらの動きは動物を愛する者にとってはやはり嬉しいニュース。

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Tienuskin/shutterstock

 

では、いざフレンチブルドッグら相棒となるペットを迎え入れる時、あなたはどんな所を最初に探すでしょうか。

 

ブリーダーさん、ペットショップ、知人のところで生まれた仔犬など選択肢は様々ですが、そこが適切に動物のお世話をしているか、こちらの質問に丁寧に答えてくれるか、可愛いところだけでなく犬種特有のデメリットやマイナス面も隠さず教えてくれるかなどを細かくチェックして欲しいのです。

 

もちろんたまたま店頭で見かけたブヒに一目惚れなんてことも多々あるけれど、出来るだけ信頼できるところから相棒を迎え入れること。

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GH Studio/shutterstock

 

そうやって愛犬を選ぶことで、必然的に動物により良い環境を与える業者が生き残り、そうでない業者は淘汰されていきます。

 

扱っている犬が可愛いければどの店で飼うかは関係ないと言う考えでは、悲しいけれど命を雑に扱う業者は一向に減らないのです。

 

ペットが可愛いのは当たり前。でも可愛いのその先には色々なお世話が待っていて、その中には義務や覚悟も必要で、それらを知るために知識ってとても大切。

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MNBB Studio/shutterstock

 

より良い知識を手に入れるためにオーナーがするべきことは、まず自分から様々な情報にアクセスすることなのだと思います。

 

そのためにFRENCH BULLDOG LIFEが役立てる存在であるよう、これからもブヒ界隈の話題をたっぷりお届けしていきますよ!

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

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