2023年6月3日1,167 View

病気は血液検査だけでは分からない。健診は必ずエコーの追加を。[特集:ミドルシニアLIFE]

今や愛犬の健康診断は珍しいことではなく、予防接種などの機会を利用して定期的に健康診断を受けてますよ〜。というフレブルオーナーさんが多数。そもそもフレンチブルドッグは病気リスクが高めの犬種ゆえに、オーナーさんの健康に対する意識も高めだと思います。筆者はこの7月に9歳を迎える愛ブヒと暮らしていますが、彼も半年に1回は健康診断を受けるブヒのひとり。先日も狂犬病予防接種のついでに検診を受けたのですが、その時にエコー検査の重要性を痛感した出来事がありました。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

血液検査ではわからないこと

ありがたいことに我が家のブヒはこれまで病気や皮膚トラブルがなく、病院にお世話になったのは定期検診やワクチン接種、それに猫パンチをくらった時や勢い余って高所から落ちた際の怪我のみ。

 

健康診断として半年に1度は血液検査と白内障のチェックをしてもらっていますが、何の問題もありませんでした。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Joanna Guz/shutterstock

 

しかし間もなく9歳。

 

ミドルシニアではなくシニアに属するお年頃です。そのため先生に今後検診で追加した方が良い内容はあるかと尋ねたところ、エコー(超音波)検査と胸部レントゲンを勧められました。

 

これらは血液検査の結果には出ない病気を見つけるのに適しているそうで、早速その場でエコー検査をお願いしたのです。

 

すると、なんと脾臓に腫瘍があることが判明。

 

腫瘍は摘出して生検をしなければ良性か悪性かの正確な判断はできず、先生の見立てではさほど悪いものではなさそうだとのことでしたが、エコー画像を前にした筆者と夫は一瞬目の前が真っ暗に。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Lee waranyu/shutterstock

 

だって、つい1週間ほど前にした血液検査の数値はどこにも異常がなく、愛ブヒも元気で食欲も旺盛。

 

体重の増減も毛艶の変化もまるでなかったため、この時にたまたまエコーを撮っていなければ腫瘍の存在に気づけたかどうかわかりません。

 

というか、よほど状態が悪化しなければ気付くことはなかったでしょう。

 

早期発見に欠かせないエコー

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Pau Novell Aran/shutterstock

 

目に入れても痛くないほど溺愛している我が子に腫瘍がある。

 

この事実に一瞬パニックに陥ったものの、そこに腫瘍があると分かった以上「取るか・取らないか」の決断をせねばなりません。

 

仮に良性でもこの先腫瘍が成長せず悪性に転じないという保証はないし、もし悪性ならば進行する前に取り去るのがベスト。

 

幸いにも愛ブヒは元気で体力も十分あることから、どんな手術内容かを聞いてその場で手術の予約をしてきました。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

bozsja/shutterstock

 

この記事を書いている時点ではまだ手術前なので不安はあるけれど、腫瘍が見つかったことのショック以上に感じたのは早期発見できたことに対する安堵でした。

 

たまたまあの場でエコーを撮っていなければ、今だって何も知らずのほほんと病気を見逃したまま過ごしていたはず。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

hedgehog94/shutterstock

 

エコー検査を受けたことがある人ならお分かりかと思いますが、エコーはかなり手軽にできます。

 

この検査でわかるのは臓器の形や動きの異常をはじめ、腫瘍や結石、炎症の有無。

 

麻酔も必要なく侵襲性のない検査なので検査をする上でのリスクはなく、腹部に水溶性のゲルを塗るため愛ブヒのお腹がちょっとヒンヤリするくらいでしょうか。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Beatriz Vera/shutterstock

 

筆者は以前から時々愛ブヒのエコー検査をしてもらっていましたが、定期的な健康診断のメニューに追加し欠かさず検査することはしていませんでした。

 

しかし今回のこともあり、エコーやレントゲンの重要性をひしひしと感じたのです。

 

ただ実際のところ、腹部に疾患のない子が検診でエコー検査をする割合はまだ低く、お腹の具合が悪くエコーをしたら他の病気が見つかることが多々あるそう。

 

病気は早期発見が何より重要。

 

それゆえに、病気リスクが上昇するミドルシニア以降はエコーも健診にぜひ追加してくださいね。

 

家族間で治療法の意思を統一しておく

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tsomka/Shutterstock

 

病気をさせないことはできなくとも、早期発見はできる。

 

その手段としての健康診断ですが、今回のように思いがけなく病気が見つかった場合、治療の方向性を事前に家族で決めておく必要があります。

 

筆者の場合、いつも診てくれる先生が執刀してくれるのなら早期に手術を、という決断を夫婦で共有していたため手術予約までの流れはスムーズでした。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

手術の場合は愛ブヒの年齢や健康状態によって決断が左右されますが、せっかく早期に病気を発見できたのに、決断を迷っているとその間に病気が進行する可能性もあります。

 

よく耳にするのが、ハイシニアのブヒだと手術をするかしないかで夫婦の意見が割れるケース。

 

まだ愛ブヒが元気なうちからもしもの事態を想定して話し合うなんて、と思うかもしれませんが、これはとても大事なこと。

 

もしうちの子が病気になった時、その時の年齢や体調、手術を含む治療内容の中からどの治療を選ぶのかの意思統一は必ずしておいてくださいね。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

さて、手術を控えた愛ブヒですが、彼は今日もモリモリとご飯を食べおやつをねだり、散歩ではダッシュをかまして力強く引っ張ります。

 

その姿を見るにつけ、あの日たまたまエコー検査をしていなければ100%腫瘍の存在には気づけなかったと実感。

 

手術への不安よりも見逃して手遅れになったかもしれない恐怖の方が大きく、エコーの重要性を日々痛感しています。

 

筆者のブヒのように、病気の中には血液検査だけではわからないものが多々あります。

 

だからこそ、健康診断にエコーやレントゲンを追加する有用性を心から訴えたいと思った次第。あとは我が子がしっかり手術を乗り切り、元気に戻ってくることを願うばかりです。

 

 

文/横田愛子

 

 

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