あなたの家は100点?犬との暮らしにあるべきモノはこれ!【前編】
国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒを正しく守り、導き、固い信頼関係を築くための方法を学ぶこの特集。今回は、愛犬を迎えようと思ったときに「最低限必要なモノ」について。とくに犬と暮らしたことがない人は悩むことも多いはず。すでに愛犬と暮らしているあなたが選んだ「モノ」も、改めて確認してみましょう!
犬を迎えるために必要なモノとは?

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愛犬を迎えようと決めたら、どんなモノやコトを用意すれば良いのでしょうか。
すでに愛犬を迎えているオーナーさんも、今一度チェックしておくと安心です。
今回は、犬を迎えるために必要な「モノ」の前編を紹介していきます。
①ごはん関係

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・ごはん:新しい家に来てから2週間〜1ヶ月の犬たちは、環境の変化で体調を壊しやすいです。
食事だけでも変化を減らして、体に負担をかけないようにしましょう。
家に迎える前に食べていた内容と同じものをあげてください。
今の環境に慣れてきたら、新しいごはんに少しずつシフトします。
ドッグフードを購入するときの注意点ですが、大きいサイズを買うのはNG!
フードについている油のコーティングなどは、開封するとどんどん酸化していきます。
数週間で使い切れる小さなサイズをこまめに購入しましょう。
・はかり:食事量を計るデジタルクッキングスケールを用意しましょう。
とくに子犬のころはフード量だけでなく、フードをふやかすためのぬるま湯や食べ残しの量などを量ります。
これらの計測は健康管理のために必須です。
・ごはん皿:洗いやすくてひっくり返らない、重さがある安定したお皿がおすすめです。
鼻の長さや背の高さなどで食べやすい器は異なります。
愛犬の様子を見ながら、成長に合わせて買い替えていきましょう。

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・水皿と給水器:子犬はお皿をひっくり返しやすいので、水皿も安定感のあるものがおすすめ。
人間は水を飲むときに唇だけをコップにつけますが、犬たちは舌を入れて飲みます。
さらに口周りについた水を下に落としながら飲むので、よだれがお皿の水に入ってベトベトになってしまうんです。
1日に最低5回以上は交換して清潔に保ちましょう。
水皿をひっくり返して飲めなくなったときのために、取り付けタイプの給水器を設置してもよいでしょう。
給水器とは別に水皿も置いてくださいね。
給水器だけではどうしても犬の口の構造上飲みづらいため、1日に飲む水の量が減ってしまいます。

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※蛇足で犬の豆知識です♪ 犬は水を舌ですくい取って飲みます。
しかし舌の表ではなく、裏側に巻き込むように水を舐め取っているんです。
文字だと分かりづらいので「犬、水飲む、スロー映像」などで動画を探してみてくださいね!
予想と違ってびっくりしますよ。
犬の飲み水を頻繁に変える理由がよくわかるはず。
②お部屋関係

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・サークルやケージ:いずれは家の中でフリーにさせたい場合でも、最初のうちはサークルを置くほうが安全です。
サークルやケージは、フレブルの体の大きさに対して小さいものもたくさん売っています。
サイズ選びを間違えるとあとで買い直すことに…。
購入する前に、ケージの選び方や設置場所を確認しておきましょう。
ケージは「愛ブヒの命を守る道具」です!置き場所は?広さは?いつまで必要?ケージのあらゆる疑問に答えます
・クレートやハウス:通院や車内で便利な持ち運びできるおうち。家の中では寝場所や隠れ家として活躍します。
災害大国の日本では、避難時や避難所でも必須です。
ハウストレーニングをするだけでなく、クレートは日ごろからサークルの中に置いておき、日常の寝場所として慣れておきましょう。
クレートを選ぶときの目安
①伏せても体が曲がらない奥行き
②立ち上がっても頭が当たらない高さ
③中でくるんと体の向きを変えられる幅
④自分で出入りできる位置の扉(上だけしか開かないバッグだと、ジャンプしてしか出入りできない)
部屋が多い、または車移動が多い家では、家用や車用など複数持つことも多いようです。

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・トイレトレー:トイレが小さすぎると排泄を失敗したり、自分がしたうんちを踏んでしまうことも。
少なくとも犬の大きさの1.5倍程度は必要。4〜5kgの犬でもワイドサイズを使用します。
ワイドサイズがサークルに入らない場合は、サークルの大きさ選びを失敗してしまったのかもしれません。
ペットシーツを掘ったり噛んだりする子は誤飲の危険があるので、網付きのトレーを選びましょう。
・トイレシート:シートは厚さやさまざな特徴(香りつきや消臭効果など)で値段が変わります。
薄すぎて吸水性が低いシートはあまりおすすめしません。
せっかく上手におしっこができたのに、吸収不十分なシート部分を踏んで足裏におしっこが付いてしまうからです。
お気に入りのシートが見つかるまではいろいろな種類を買って試してみましょう。
また、おしっこの色で健康状態を把握することができます。脱水のときは濃い色になったり、異常のときは血尿になったりします。
そのため、犬を迎えたばかりのころは白色のトイレシートが良いです。

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・ベッド:愛犬がリラックスして寝られる場所を用意しましょう。
ベッド単品よりも、ベッドを詰めたクレートやハウスをサークル内に置くことがおすすめ。
クレートトレーニングにつながりますし、安心できるふかふかの個室の出来上がりです。
サークル内だけでなく、部屋のいくつかの場所に置いてあげると、自分で好きな寝場所を選べます。
しかし子犬のトイレトレーニングの場合は、ベッドはどかしておくことが多いです。
犬は吸水性の良いふかふかした場所におしっこをしやすいため、トイレシートではなくベッドにおしっこをしてしまう子が多いからです。
トイレが上達したらベッドを戻してあげましょう。
続きは後編で!

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今回は、犬を迎えるときに必要な「モノ」の前編をご紹介しました。
まだまだ他にも準備する「モノ」はあります。
続きは後編でご紹介しますので、ぜひご覧ください。
そのほか「準備するコト」についても、こちらのコラムでチェックしておきましょう!
「私は犬を飼う資格がある?」迎える前に確認してほしい『犬を幸せにするため』に必要な最低条件3つ
こんなときは、専門科に相談

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初めて犬を迎える方はわからないことが多すぎて、どんなものを揃えば良いのか迷って当然。
とくにサークル選びで失敗してしまう人が多いです。
もし買い物に迷ったら、返品ができる販売者から買うようにしましょう。
プロに相談するのも良いですね。
ドッグトレーナーは犬を迎える前のご家庭にお伺いすることもよくあります。
ドッグトレーナーに相談をする場合は、複数人と面談するようにしましょう。
そのトレーナーが、愛犬を迎えるにあたっての知識と豊富な経験を持っているか、学術的、科学的知識をもって動物福祉と動物への倫理に基づいた指導を安全に行える人材かどうか、オーナーさんが確認をしてくださいね。
PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純
PERRO株式会社 代表取締役
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純
米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー
日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。
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