飼い主なら絶対やって!愛犬を守る台風の停電対策
うだるような暑さの日、ザッと夕立でも降ってくれたら少しは涼しくなるのになんて思うのは、きっと筆者が昭和生まれだからかもしれません。ここ数年の夏の雨といえばゲリラ雷雨が基本ゆえに、ひと昔前の強い夕立の後は道路が冷えて気温も下がる、なんて情緒あるものではなくなりました。最近も日本各地で激しいゲリラ雷雨が発生していますが、何が怖いって停電です。この暑さの中エアコンが使えないとなれば、フレブルたちの命に関わってきますからね。そのため、エアコンが必須な時期はもしもの停電への備えが必須なのです。
停電はいつ誰の身にも起こり得ること

AnnaStills/shutterstock
つい先日も東京都内で一時ゲリラ雷雨による停電がありニュースになっていましたが、台風や雷が頻発する夏の時期、停電はいつどこで起きても不思議ではない事象です。
この時期のフレブルオーナーといえば、自分が在宅していてもいなくても愛ブヒのためにエアコンは常に稼働させているのがお約束。

Patryk Kosmider/shutterstock
その際は冷気が逃げないように部屋の窓は閉め切っているだろうから、仮にエアコンが停止したらじわじわと室温が上昇し、風も流れないためにまるで息苦しいサウナのような空間になるのは想像に難くありません。
そんな中で愛ブヒが過ごしていると考えただけで冷や汗がドバッと噴き出しますよね。

MARCHPN/Shutterstock
在宅中なら応急ケアとしてアイスノンなどで対策できるけれど、もし外出中だったら…。
時間や場所によってはすぐに帰宅することも叶わず、停電ともなると電気機器のリモート操作やペット見守りカメラも役に立ちません。
そういうことが起こりえないとは言い切れないため、やはりもしものことを考え備えておくに越したことはないのです。
アプリを活用しつつクールアイテムを常備

Patryk Kosmider/shutterstock
フレブルオーナーさんは夏の時期、ケーキなどについている保冷剤をクールネック用にと冷凍庫にストックしている人が多いかと思います。
保冷剤は停電でエアコンが使えない時はすぐに使えるひんやりアイテムとして本当に役立つので、場所は取ってしまうけれど普段から多めにストックしておくべし。

Margarita Mindebaeva/shutterstock
さらに大容量のクーラーボックスも必須で、停電になったらまずクーラーボックスに保冷剤を丸ごと移し、溶けないよう開閉は最小限にとどめつつ活用してください。
ちなみにクーラーボックス自体を日の当たる場所に保管していて使う際に本体が温まっていると保冷力が落ちるので、普段からクーラーボックスは涼しい場所に保管しておくのも鉄則。

kuban_girl/shutterstock
そして現在の停電の状況を知るためにスマホに入れておきたいのが、各エリアの電力会社が無料配布している停電情報アプリです。
各電力会社がカバーしているエリア全域の停電情報がリアルタイムで確認できるほか、登録地域で停電が発生すると通知が来たり、復旧状況や復旧見込み時間がわかる仕組み。
これだと外出先で自宅付近に停電が起きても気づくことができるので、すぐに対策を取るために行動できます。

Valeriia Khodzhaeva/shutterstock
また、基本的なことだけどスマホを常に充電しておくことや充電済のモバイルバッテリーを用意しておくことも大切。
集合住宅では水を汲み上げるポンプが電動で稼働するタイプになっている場合もあるので、愛ブヒと人間用の飲み水を普段からストックするのをお忘れなく。
なお、ミネラル成分が豊富なミネラルウォーターは特に尿結石などの問題を抱えるフレブルには良くないため、ペット用としてペットボトルで売られているお水を買い置きしておくのをお勧めします。
ご近所の犬友を頼ることも考えて

Unchalee Khun/shutterstock
どうやら自宅一帯が停電しているらしいと気づいた時、すぐに帰宅できないということも当然ありえます。
そんな時に頼れる人がいるかどうかで愛ブヒの状況も大きく変わるため、いざという時に助け合える人間関係はとても大事。
近所だと同様に停電していたとしても、クールダウンのためのケアをお願いできるし、一時的に預かってもらえるので安心です。

Penyushkina/Shutterstock
ただ鍵を預ける関係になるという点で躊躇するかもしれませんが、例えば夏の台風シーズンだけお互いに相手の鍵を預け合うなどのルールを決め、普段から互いに犬連れで家を行き来するような信頼できる友人にお願いするのが得策です。
自宅にいる場合は停電していない友人の家に愛ブヒ連れで避難させてもらうか、時間帯にもよるけれどドッグカフェなどで過ごすこともできます。

Anastasiya Tsiasemnikava/Shutterstock
突然の停電はパニックになりがちだけど、まずは落ち着いてどのくらいで復旧しそうかを判断し、冷静に自分と愛ブヒの命を守る行動をとってくださいね。
停電時に自宅で復旧を待つ場合、窓を開けて風を通し、濡れたバスタオルなどでブヒの体を包んで首や足の付け根を重点的に冷やしてあげて。
また、アウトドア用のポータブルバッテリーならホームセンターなどでも購入できるので、普段から停電に備え1台持っておくと便利ですよ。
おわりに

Saskia Wagenaar/shutterstock
台風や地震などで起きる停電と異なり、局地的なゲリラ雷雨で発生する停電は比較的復旧までの時間は短い傾向に。
ただ、それでも夏の高気温の中の数時間はブヒにとって命懸けなので、日頃からもしもの停電に備えて準備しておくことが何より肝心なのです。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【愛ブヒの旅立ちを語る】BUHI編集長小西・FBL編集長チカ・代表ケンタ【鼎談(ていだん)】前編
愛ブヒの旅立ちはとても悲しいけれど、かならず迎えることになる現実です。けれども、その死はたくさんのことを教えてくれます。
わたしたちがそれを受け入れるのならば、あの子の存在はもっと強くなる。
愛ブヒを亡くした三人(BUHI編集長小西秀司・FBL編集長チカ・代表ケンタ)が、その思いを赤裸々に語りました。
虹の橋 -
【取材】スタイリスト・山本マナさんのフレブルライフ〜愛ブヒはスノウ7歳〜
フレブルオーナーといえば「どんなお仕事をしているんだろう」と思われがち。流行にとらわれないファッションや個性的なヘアスタイルが、その理由のひとつかもしれません。
今回取材したのは、ファッション業界の最前線で活躍中のスタイリスト、山本マナさん。愛ブヒはクリームのスノウ、7歳。
出会いのエピソードや休日の過ごし方、スタイリスト目線で伝授する“抜け毛が目立ちにくい色の服”とはー。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【編集Yの太鼓判はコレ!】留守番中も爆睡!究極の癒しベッドー編集部厳選!本当に使えるドッグギア #44
全員フレブルオーナーである『FRENCH BULLDOG LIFE』の編集部員たちが、自分たちで愛用している「本当に買ってよかった!」ものだけを紹介するこの連載。
今回は編集Yが、すべてのフレブルが大好きだと確信する極上のドッグベッドをご紹介! 留守番中もぐっすり、埋もれる姿は激カワ、さらに高確率で「へそ天」が見られます!
特集 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
【イベントレポ】約2,500頭のフレブルと4,000人のオーナーが集結!初開催「フレブルLIVE」の全貌
2022/11/12(土)に開催された、第一回『French Bulldog LIVE 2022 -秋-(フレブルLIVE)』。
なんと、約2,500頭のフレンチブルドッグと4,000人のオーナーさんが山中湖に集結!
北は北海道、南は宮崎県まで、まさに全国のフレンチブルドッグが一堂に会する瞬間となりました。
ご参加いただいた方も、今回は難しかった方も、写真たっぷりのレポートを時系列でお楽しみください! 「フレブルLIVE2023」の情報もありますので、最後までお見逃しなく!
イベントレポート
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】We wanna meet FBF! ー編集部が、会いたいキミのもとへ。
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
French Bulldog LIVE⚡️2023 (フレブルLIVE)
French Bulldog LIVE 2023にまつわる情報をお届け。