2023年8月24日8,564 View

フレブルが「本当の家族になった」と感じた瞬間

家族の一員として生き物を迎える。これは多くのペットオーナーさんが意識せずとも行っている行為です。もちろん筆者にとっても愛ブヒは立派に家族の一員であり、なんなら自分がお腹を痛めて産んだのかもと錯覚することすらあるくらいに愛おしい存在。でも、迎えられたフレブルたちは、一体どんなタイミングで家族の一員としての意識を持つのかなとふと考えました。

パピー期の頃はまだ、半信半疑?

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bozsja/shutterstock

 

ヨチヨチ歩きのパピーったらそれはもう可愛い存在。

 

フレブルはじめ多くのペットオーナーは、保護犬などを迎える場合を除き大抵はパピー期に愛ブヒを迎えます。

 

まあるくて仰向けになったら自力で起き上がるのもひと苦労、人の姿が見えなくなるとキュンキュンと鳴くその姿は、まさに守ってあげるべき存在そのもの。

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けれど少し目線を変えてパピーの立場に立ってみれば、きっと何もかもが不安でいっぱいのはず。

 

産んでくれたブヒママ、何頭かいたであろう兄弟たち。

 

そんな存在からひとり離されて初めての場所に連れてこられ、初めましての人間に囲まれる。

 

怖いよね。不安だらけだよね。

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だからこそきっと、彼らはいわゆる「困った行為」をするのかも。

 

例えばリモコンやソファーの脚を齧ったり、絶対NGな場所でおしっこをしてみたり。

 

もしかしてこれは、ブヒたちが新たな母や父となった我々を試しているのかもしれません。

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Sheila Fitzgerald/shutterstock

 

「こんなことで怒ったりしないよね?」「このくらいの悪さでボクやワタシをどこにもやらないよね?」なんて、不安と期待が入り混じったその心境を慮れば、怒ることなんてできなくなります。

 

無邪気な彼らは多分そうやって新しく家族に名乗りをあげた私たちを試し、家族としての素質があるかどうかを見極めているのかも。

 

思えば今までは私たちが相棒となるブヒを選んでいたように錯覚していましたが、実のところ、ブヒが私たちを査定し選んでゆくのかもしれません。

 

時とともに絆が強く

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Tienuskin/shutterstock

 

フレブルと暮らしていると毎日新たな発見があります。

 

その中には良いことも悪こともあるけれど、そんな喜怒哀楽を手と肉球をしっかりと握りしめながら乗り越えることで、徐々に家族になっていく。

 

筆者は愛ブヒと暮らしながら、幾度もそう感じました。

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例えば身近なところだと留守番。

 

時々ある長時間の留守番はお互いが不安だけれど、そんな時に「こういう経験を経てお互いが成長し強くなる」と自分と愛ブヒに言い聞かせながらここまできました。

 

それに愛ブヒが年齢を重ねると、病気というリスクに向き合う日がきます。

 

そんな時は自分の判断を信じ、その判断を例え言葉が通じなくても相棒であるブヒに説明し、祈り、回復を待つ。

 

そんな山や谷を一緒に乗り越えていくうちに、いつの間にかしっかりと「家族」になっていることに気付くのです。

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もちろん、自分の意識では迎えたその日からちゃんと家族なのだけど、お互い生き物同士。

 

だから深層心理でしっかりと家族としての絆が出来上がるまでにはある程度の時間を要するのかもしれません。

 

いつの間にか愛ブヒが何を考えているか、どうして欲しいのかが行動や目を見るだけでわかるようになり、それはきっと、フレブルの方も同じ。

 

こういう時は忙しいから邪魔しちゃダメだとか、今日はボクが番犬として活躍しなくちゃ。という風に、フレブルも家庭の中での自分の役割をいつの間にか理解し、誰に教わるわけでなくとも率先して役割を果たすようになるのです。

 

これこそが絆の強さ、太さなのかもしれないですね。

 

家族を守るのも、役割と知っている

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9年間フレブルと暮らしていると、時折その成長の著しさを目の当たりにすることがあります。

 

今までは筆者にとって「守るべき存在」だったはずだけれど、愛ブヒにとっても家族は「守る存在」でもある。

 

それを実感したのは先日の台風の日のことでした。

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8月のお盆の最中に東海や近畿に上陸した台風7号。

 

上陸当日、雨も風も止んだ時間帯にパートナーが愛ブヒを散歩に連れ出そうとしました。

 

我が家のブヒはお散歩命なので普段ならスキップの勢いで駆け出しますが、その日は自宅前から一歩も動かないまま。

 

あまりに動かないので筆者も一緒に散歩へ行くとルンルンで歩き出し、振り返ったその顔は「みんな一緒だから大丈夫」と言っているよう。

 

きっと彼なりに普段とは違う風の音やそれに連動して起きる物音を警戒し、家族が一瞬でも離れることを警戒したのだと思います。

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我が家はフレブル含む3人家族ですが、どんな危険が迫っていても3人一緒なら安心。

 

愛ブヒの顔はそう言っていました。

 

なあんだ、やっぱり家族なんだなあ。その顔を見て心底そう思ったのです。

 

犬ってね、確かに人とは違うけれど、一緒に暮らしていくうちに種族を超えて家族になる。

 

そう確信した次第。

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改めて、愛ブヒにとっても守るべき存在が自分自身であるという事実を思い知りました。

 

何もかもに手が掛かるパピー期のことを思い出しながら「いつの間にそんなにかっこ良くなっちゃったのよ」なんて突っ込みつつ、知らないうちにどのフレブルもみんな、成長して家族になるのですね。

 

おわりに

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ふとした瞬間に愛ブヒの成長を目の当たりにします。

 

いつまでもパピーのような部分もあるのに、私たちの知らないところで彼らは着々と成長を遂げていることに驚きます。

 

迎えた当初から家族だけれど、年月を経ることで、もっと深く家族になる。

 

こういう体験があるからこそ、やっぱりフレブルはじめ生き物と暮らす幸福って計り知れませんね。

 

 

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