【オーナー共感】フレブルと出会えてよかったと感じたとき
いつも、いつだって隣にいたまあるい温もり。お腹が空いたらワンワン吠えてご飯を要求し、散歩ではどちらに進むかで少し揉めて、でも夜には一緒に丸くなって眠る。フレブルと暮らす日々は笑いが絶えないし、時々怒ったりもするけれど、結局仲直りして同じ毛布にくるまる。そんな代わり映えしない日々は、とても特別な日々なのだ。
さよならは本当にさよならなのかな。

Farlov_897/shutterstock
いつかその日が来ると知っているけれど、なるべく見ないふりをして気づかない風を装って歩いてきたこの道。
一緒に歩むその道を彩る花々が時には棘の多いサボテンになったり、なんなら雷雲がやってきて予想外の大雨を降らすことだってあった。
それでもいつしか雲は去り、青く澄み渡った空に大きな虹や満点の星が輝く時もある。
そして何より、目まぐるしく移り変わるこんな景色を並んで見られたことに、その渦中に一緒に飛び込んだことに、手と肉球を取り合って支えあいながら歩いたことに、大きな感謝を。

GH Studio/shutterstock
ふと振り返ってみれば、スタート地点から随分と遠くまできたもんだ。
この歳月、喜んだり泣いたり悩んだり、何より笑ったりしながら、呼吸と歩調を合わせこんなに遠くまで歩いて来たんだぜ。
まず一番に、それを誇ろう。
二足歩行と四足歩行で道草をくいながら一緒に歩いてきた道は、いつか途絶える。
わかってはいたけれどそれはとても辛く、一瞬自分がどこに立っているのかさえも忘れそうになる。
一歩先は真っ暗なのかもと思うと足がすくむし、もうこの手をぐいぐい引っ張ってくれるまあるい背中がいないと思うと、つい立ち止まってしまうかもしれない。

Deleven Photography/shutterstock
けれども、そんな時にあの道草を思い出す。
あちらこちらに立ち寄ったあの道草には全部、意味があったのだと知ったよ。
その道草を「出会い」と呼ぶのかもしれないな。
君と立ち寄った道草の中で見つけた様々な欠片は今、ちゃんと形となってここにある。
そして気づくんだ、さよならは終わりではなく、次の扉を開ける鍵だということに。
出会いを呼び込む、出会い。

Alexander Penyushkin/shutterstock
君を最初に見た日のことは忘れないよ。
他の子よりも細い体でツンと澄まして、別に見初めてくれなくたっていいんだぜみたいな顔をしていた。
思い返せばそれは策略だったのかもね。
そして見事、君の術中に堕ちたんだ。
そこからはもうそれはそれは君に夢中で、世界の中心に君がどしんと鎮座していたもんさ。

bozsja/shutterstock
その時はね、まだ知らなかったんだよ。
この出会いが、更なる出会いを呼び込むことを。
君と暮らして月日が経つうちに、気づけば周囲には君が繋いだ縁と呼ぶ糸がたくさん絡まり合い、そのうちいくつかはちょっとやそっとじゃ切れない縄ぐらいの太さになったものもある。
その縁を紡ぎ、繋いで育て、確固たるものにして君は旅に出たんだね。
ちゃんと生きた証をこうして残してゆくんだなと、今更それに気づいてとめどなく涙が出たよ。

Syda Productions/shutterstock
犬って不思議だよね。
君を家族に迎えたことで、知らないうちに世界が広がり知らなかった誰かと友達になる。
こんな世界があるなんて思いもよらなかったよ。
遠くの空の下で生きる、もしかしたら一生出会うことがなかったかもしれない誰かと、繋いで結んでほどけないようにするなんてさ。
小さな君との出会いは今、こうして大きな出会いとなり、君が旅立ってからも続くのだろう。
君の喪失を偲んでうっかり崩れ落ちそうになった時、君が張り巡らせたこの糸が網になり、ボクらを包み込むのかも。
ありがとうね、ずっとこうして支えてくれて。
拠り所って言葉の意味を今、実感しているんだ。
悲しみの量と喜びの量

IMG Stock Studio/shutterstock
誰かと暮らすことは簡単じゃない。それがヒトでも他の生き物でも。
情が湧くし、時にそれは想像を超える愛となってこの身に降りかかる。
愛の大きさと喪失の辛さは比例するから、たまに不安になるんだよ。
もし君に何かあったら耐えられないんじゃないかと。
けれど、こうも思うんだ。
君がもたらす悲しみの量よりも、与えてくれる喜びの量の方が間違いなく多いって。
ただそこにいるだけで、トコトコと歩いただけで、ご飯を食べるその顔を見るだけで、こんなにも満たされる。

Rosemarie Mosteller/shutterstock
もちろん、悲しいとか辛いとか苦しいとかもゼロじゃない。
でもゼロを100にするのもまた君なんだろう。
人生は損得じゃないけれど、やっぱり君と出会って良かった。
君がもたらした得は、徳だったんだな。
君と出会えずに過ごしていたかもしれない日々はもう想像すらできないし、この悲しみも喪失感も息苦しさも、いつかは思い出となって心の中にある特別な箱にそっと仕舞えるはず。
今はただ、その思い出の箱を手に取り、何度も撫でて眺めて、君がくれた喜びに想いを馳せていたいんだ。
ありがとうね。
何度言っても言い足りないけれど、大好きだよ。
この気持ちも真空パックにしてその箱に入れるから、どうかまた来世でも、巡り合おうね。
おわりに

Africa Studio/shutterstock
大好きで大切な存在。
生き物と暮らす以上、いつかは別れの日が来るけれど、そんな時に感じる悲しみ以上の喜びや笑いをくれた存在。
喪失の最中にいると、なんでこんなに辛い別れを経験するのに迎えちゃったのかななんて思う日もあるかもしれない。
今喪失に直面している人も、思い出の箱に入れた人も、これから別れを経験するかもしれない人も、出会って良かったと思う日が来るんです。
何しろ彼らフレブルはほら、誰かと誰かを繋ぐ天才だから。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【愛ブヒの旅立ちを語る】BUHI編集長小西・FBL編集長チカ・代表ケンタ【鼎談(ていだん)】前編
愛ブヒの旅立ちはとても悲しいけれど、かならず迎えることになる現実です。けれども、その死はたくさんのことを教えてくれます。
わたしたちがそれを受け入れるのならば、あの子の存在はもっと強くなる。
愛ブヒを亡くした三人(BUHI編集長小西秀司・FBL編集長チカ・代表ケンタ)が、その思いを赤裸々に語りました。
虹の橋 -
【取材】スタイリスト・山本マナさんのフレブルライフ〜愛ブヒはスノウ7歳〜
フレブルオーナーといえば「どんなお仕事をしているんだろう」と思われがち。流行にとらわれないファッションや個性的なヘアスタイルが、その理由のひとつかもしれません。
今回取材したのは、ファッション業界の最前線で活躍中のスタイリスト、山本マナさん。愛ブヒはクリームのスノウ、7歳。
出会いのエピソードや休日の過ごし方、スタイリスト目線で伝授する“抜け毛が目立ちにくい色の服”とはー。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【編集Yの太鼓判はコレ!】留守番中も爆睡!究極の癒しベッドー編集部厳選!本当に使えるドッグギア #44
全員フレブルオーナーである『FRENCH BULLDOG LIFE』の編集部員たちが、自分たちで愛用している「本当に買ってよかった!」ものだけを紹介するこの連載。
今回は編集Yが、すべてのフレブルが大好きだと確信する極上のドッグベッドをご紹介! 留守番中もぐっすり、埋もれる姿は激カワ、さらに高確率で「へそ天」が見られます!
特集 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
おいしさの頂点を極めた「ブッチ」が起こした、希望のエピソード集。何も食べてくれなかった愛ブヒが…
日本において、チルドペットフードのパイオニアともいえる「ブッチ」。安全性はさることながら、犬たちに欠かせない水分を摂取できるのが魅力。何より食べっぷりバツグンで、我々編集部も、過去にブッチを食べなかったという子に出会ったことがありません。
さぁ、愛ブヒが幸せそうに食べる姿を見たい、すべてのオーナーたちへ。
ブッチのある生活、はじめてみませんか?
(PR 株式会社ブッチ・ジャパン・インク)
PR
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】We wanna meet FBF! ー編集部が、会いたいキミのもとへ。
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
French Bulldog LIVE⚡️2023 (フレブルLIVE)
French Bulldog LIVE 2023にまつわる情報をお届け。