被災地のペットの現状。能登半島地震において飼い主ができること
まず、令和6年能登半島地震において被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
年が明けて間もない記事の冒頭がお見舞いから始まること、とても悲しく辛い思いでいます。元日の夕方という、きっと日本中が一年で一番くつろいでいたであろう時間帯に能登半島を襲った地震と津波。震災から日にちが経つ今も被害の全容は掴めず、未だ孤立している地域もあります。そんな今フレブルを愛する私たちが気になるのは、被災した方々はもちろんですがペットたちのこと。なんとか手助けをしたい、役に立ちたい、そう思いながらニュースを見守っている人も多いことでしょう。被災していない私たちが今、できることはなんでしょうか。
被災地のペットの現状
未だ安否不明者の把握も困難な今回の地震では、現地におけるペット救助はまだ動き出したばかりです。
しかしすでに複数の動物愛護団体などが活動を始めており、被災者のペットを一時預かりするなどの支援に動いている様子。
ただ災害時は人命が何よりも優先されるため、現地の動物支援や状況把握はまだ難しい段階にあります。
石川県では地震に関わるペットに関する相談窓口や犬猫の保護情報といった窓口やサイトを開設しており、新潟県でもペット同行避難所が黒崎市民会館3Fに開設されました。
徐々にペット支援の体制も整えはじめた、というのが現状のようです。
今の時点では被災地に運び込まれる救援物資は人間のものが中心で、今後ペットのための物資も必要になってくるかと思うのですが、現時点で石川県では一般ボランティアの現地入りも個人からの義援物資も受け付けていません(2024年1月10日時点)。
ニュース映像でも度々取り上げられていますが、道路の寸断などにより車で入れない地域も多く、自衛隊員の方々が徒歩で救援物資を孤立地域に運ばざるを得ないエリアも多々あります。
そんな中、私たちに今すぐできるのは、信頼できる機関への寄付や募金。
いずれはペットシートやフードなどの募集もあるかもしれませんが、現状把握が困難な今の時点で、一番有効活用してもらえるのはやはりペット支援にかかる費用を賄うための資金なんです。
信頼できる団体かどうかの見極め方
災害と同じくらい胸を痛めているのが、フェイクニュースや震災に便乗した詐欺、盗難といった火事場泥棒のニュース。
震災にかこつけて悪事を働こうなんて人として許し難いですが、悲しいかなこれらは実際に起きています。
災害後いち早く募金受付を開始したYahoo!ネット募金やYahoo!基金では、同社を語るフィッシングメールの存在がすでに見つかっています。
SNSでも様々な団体がペットレスキューに動き、義援金を募集していますが、その多くは被災ペットを救いたいという善意で活動しています。
ただ、中には義捐金詐欺を狙う悪質なものがないとは言い切れないのが本当に悲しいところ。
私たちがこれらを見極める方法は、投稿などを見てすぐに募金するのではなく、寄付をしようとしている団体のサイトを一度確認すること。
しっかりと活動している団体は活動報告や過去の募金を使途や収支報告なども公開されています。
「調べる」というこのひと手間をかけることで、善意をちゃんと送りたい相手の元に届けることができるのです。
また、認定NPO法人日本レスキュー協会や公益社団法人アニマル・ドネーション(通用アニドネ)といった実績や歴史ある団体でも能登半島地震で被災したペットのための寄附を募っているので、どこに送れば良いのか分からない場合はこれらの団体を選ぶのが安心でしょう。
被災していない私たちの過ごし方
被災地の現状を伝えるニュースを見ていると、被災していない人はいつも通りの日常を過ごすことに罪悪感を持つケースがあります。
東日本大震災の際も「自粛」という言葉をよく耳にしましたが、自粛は経済活動をストップさせるだけ。
日常生活を送れる人は普段通りに過ごし、災害時の備えをしておきましょう。
そして被災地から要請があった際には、何かしら協力できるよう心づもりをしておく。
とりわけペット関連においては、今後復旧などが進んでいく中で、ペットの物資募集や一時預かり家庭を求めるお願いなども動物保護団体から出てくると思います。
それらを含め、変に自粛せずにその時々の求めに応じて自分たちにできることをやっていきませんか。
また、今回被害にあった能登半島は風光明媚な観光地。
いつか復興した際には愛ブヒを連れて旅行へ行き、能登の料理や名産品などを食べたり購入することで現地の地場産業を応援し、復興のお手伝いをするのも立派な支援。
ニュースを目にするたびに何かできることはないかと気ばかり焦ってしまうけれど、「今できること・これからできること」を考え、被災した方々や動物たちに心を寄せることが大切だと思うのです。
おわりに
元日に起きた大地震。
その翌日にはJAL機の炎上と、衝撃的な幕開けとなった2024年。
もうこれ以上悪いニュースが続かないことを願いますが、私たちは支え合い助け合うことができる。
そう信じ、被災地の復興が叶うまでそれぞれができることを続けましょう。
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