2024年6月14日2,812 View

梅雨の前に要確認!犬の食中毒に気をつけて!

いやあ、今年もまたこの季節がやってきましたね。そう、梅雨です。暑さにも湿度にも弱いフレンチブルドッグと暮らすオーナーさんにとって、梅雨から夏の間は1年でもっとも気を遣うシーズンです。熱中症や暑さゆえの運動不足はもちろんのこと、梅雨時期には皮膚トラブルが増加したりと、良いことのない季節。この時期私たち人間は特に食中毒に対して敏感になりますが、犬の場合は人間よりも酸性が強い胃酸を分泌するため人間と比べると食中毒になりにくいと言われています。しかし、だからといって食中毒にならないことはもちろんなく、特にパピーやシニアなど体力のないフレブルは食中毒のリスクも高め。そうです、この時期はフレブルだって食中毒に注意が必要なんですよ。

ドライフードは保存に注意を

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Tienuskin/shutterstock

 

梅雨とはいえ愛ブヒが食べているのはドライフード。

 

だから腐敗の心配はないだろうと考えている人、いませんか?

 

確かにウェットフードや手作り食と比較すると保存がきくし管理も簡単。

しかしドライフードにも水分が含まれているので、高温多湿の環境で長期間置いておけばカビが生えてしまいます。

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Kittibowornphatnon/shutterstock

 

それにドライフードは一度油で揚げたものが多いため、酸化した油によって下痢などが起きることもあり、これも一種の食中毒。

 

ドライフードは大袋で販売されているものも多く、大袋の方がコスト的にはお得になるケースがほとんどですが、多頭飼いで大袋でもすぐに使い切るようなおうち以外はなるべく大袋は避けた方が無難です。

 

というのも、袋を開閉するたびにフードが空気に触れることで酸化が進むからで、開けるたびに品質や風味はどんどん落ちていきます。

 

そのためこだわって作られているフードはそもそも大袋を出していない場合が多いけれど、これは品質の低下を防ぐため。

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Unchalee Khun/shutterstock

 

なお、大袋の場合は買ってすぐに密封できる袋に数日分~1週間分程度を小分けし、なるべく空気に触れないようにして冷暗所で保存してくださいね。

 

その際は市販の乾燥剤なども一緒に入れておくと安心です。

 

また、ドッグフードを冷蔵庫に保存する人もいますが、急激な温度変化によって結露が発生し、カビが生えてしまうため冷蔵保存は不向きなんですよ。

 

ウェットタイプと手作りは鮮度が肝心

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Rybakova Aliona/shutterstock

 

最近はウェットタイプのフードも増えているけれど、これらのフードは一度加熱調理をしてからパッケージされているために、食中毒の原因となる菌は殺菌されています。

 

ただし、一度開封してしまうと菌が増殖しやすくなるため、基本は食べ切りがベスト。

 

缶詰など1回の食事では食べきれない場合もありますが、その場合は必要な分だけ使い、残りは密閉容器に入れて冷蔵庫で保存を。

 

ただしそれもなるべく早く食べきってしまうにこしたことはありません。

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Elayne-Massaini/shutterstock

 

ちなみに犬の食中毒を引き起こす代表的な細菌には、サルモネラ菌、カンピロバクター、ウェルシュ菌などがありますが、これらは30度〜40度の温度で極めて速く増殖すると言われています。

 

いくら空調の効いた室内でも出しっぱなしにしていればすぐに菌が増えるため、食べないからといって長時間そのまま放置するのは危険。

 

同様に手作り食も鮮度が大事ですが、手作りの場合は包丁やまな板といった調理器具を清潔に保つのはもちろん、中心部の温度が75度以上の状態で1分以上加熱調理を。

 

これは公益社団法人 食品衛生協会によるもので、食中毒にならないためのポイントなんです。

 

手作りでは愛ブヒのためにスープなどをまとめて炊いて保存するオーナーさんも多いけれど、この場合は1日で使い切れる量をタッパーなどに小分けして、その都度解凍してあげるようにしてくださいね。

 

食中毒ってどんな症状?

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Lee-waranyuStudio13lights/shutterstock

 

愛ブヒが食中毒にかかった場合、原因となるものを食べた24時間以内に症状が現れるケースが大半です。

 

多くは下痢や嘔吐、よだれ、発熱ですが、場合によっては意識混濁や痙攣、心臓発作などになることも。

 

軽度なら下痢や嘔吐などで済みますが、チョコレートやネギ類など、犬が口にすると危険なものを食べた場合は命に関わります。

 

あえて危険な食品をあげる人はいないけれど、拾い食いをするブヒやあちこちでおやつをもらう子はご注意を。

 

中には犬にはNGな食品だと知らずにおやつ感覚であげる人もゼロではないので、信頼できる人以外からのおやつは断ることも大事ですよ。

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Kanyshev Andrey/shutterstock

 

あと、梅雨時期のお散歩では時々草むらに謎のキノコが自生しているのを目にすることも多いですよね。

 

キノコは種類が多くどれが有毒なのかの見分けもつきにくいので、散歩中に愛ブヒがキノコに興味を示したら決して口に入れないよう警戒を。

 

元気で体力のあるフレブルの場合は軽度の細菌性食中毒なら抗生剤や整腸剤、下痢止めといった薬で良くなりますが、体力のないパピーやシニア、重症の場合だと、下痢や嘔吐による脱水を治療するための点滴などが必要になり、状態によっては入院する必要もあります。

 

食中毒は熱中症と同様に予防できる病気なので、今の時期からは特に食べるものに対して細心の注意を払ってあげてくださいね。

 

おわりに

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Olena Yakobchuk/shutterstock

 

食中毒って人間にだけ当てはまる病気ではなく、フレブルたち犬も罹る病気。

 

しかし食の衛生管理に気をつけることで愛ブヒを守ってあげられるので、「犬だから多少は大丈夫」なんて油断はせず、私たちと同じくらい食に関して意識してあげてくださいね。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

オスメスで何がちがうの?フレブルの性別による特徴

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