2024年8月28日21,625 View

2頭めもフレブルを迎えることについて

愛ブヒを見送ったのちに、2代目ブヒを迎える選択をする人は少なくないと思います。いつも隣にいたまあるいあの子。その体温や大きなあくび、笑っちゃうほど人間っぽいオナラも含め、そこにいるのが当たり前の存在だったから、その不在を埋めるには、やっぱりまあるい存在を求めてしまう。筆者もそのひとりで、何週間か後にはまた、あのわちゃわちゃと賑やかな日々が再びやってきます。が、楽しみな反面、不安なこともたくさんあるんです。

命を迎えるということは。

フレンチブルドッグ,お迎え,家族

Eve Photography/shutterstock

 

再びフレブルがやってくる。

 

正直これを超える興奮や楽しみはなかなかありません。

 

愛犬家にとって、犬は家族の一員。

 

新たに犬を迎え入れるのは家族が増えることなので、私のお腹には悲しいかな脂肪しか詰まっていないけれど、まるで自分が産んだくらいの喜びを感じています。

 

と同時に、同じくらいの不安や怖さ、というのもあるんです。

 

1頭目のフレブルを迎える人や、初めてドッグオーナーになる人には少し伝わりづらい感情かもしれません。

 

けれども例えばアナタが同じように2代目や3代目ブヒを迎えるのであるならば、多分わかっていただけるはず。

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Wirestock Creators/shutterstock

 

それは、失う恐怖。

 

筆者は今までフレブルに限らず、数頭の犬、1匹の猫や数羽の鳥などを見送りました。

 

その都度胸の奥が焼けるほど悲しくて苦しくて、命を見送るということはこんなにも痛みを伴うのかと愕然としたものです。

 

それに、生き物である以上彼らは病気をしたり、不調な時も当然あります。

 

それも不思議と病院が閉まっている深夜に体調を崩したり、まだパピーであればさっきまで元気だったのに次の瞬間にぐったりしていることだって珍しくはありません。

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Alexander Penyushkin/shutterstock

 

その都度大慌てて救急で受け入れてくれる病院を探し、時には一睡もできず愛ブヒに寄り添い朝が来るのを待ち侘びることも。

 

そしてそれは、愛ブヒが旅立つ時まで続きます。

 

もちろん、毎日ではありません。

 

こうしたことは時々起きる程度かもしれないけれど、その都度ぎゅっと心を絞られる思いをし、どうか愛するこの子が再び健康を取り戻してくれるように祈り、奔走するのです。

 

これが命を迎えるってことなんですね。

 

迎えてから、が肝心。

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oriental/shutterstock

 

愛犬を初めて迎える人が最初に超えるべきハードルは迎えるための準備かもしれません。

 

ケージやフードといった必要不可欠なものからペット保険の検討など、迎える前にすべき準備はかなりあるはず。

 

ただ、常日頃から筆者が疑問に思っていることがあり、それは、ペットショップの中には生体販売のローン決済ができる店があることです。

 

フレンチブルドッグの価格は決して安くありません。

 

そのため迎える時点で分割払いを利用する。

 

正直これは、いかがなものか。

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Tienuskin/shutterstock

 

フレブルは皮膚アレルギーや先天性疾患の多さなどを考えると、お金のかかる犬種です。

 

実際のところ、迎えてからの方がよほどお金がかかるのです。

 

これはどの犬もそうですが、健康を考えるとより良いフードが必要だし、病気をしたら診察を受け治療する必要があります。

 

それも一緒に過ごせるであろう10数年の間、ずっと。

 

フレブルと暮らす筆者の友人たちは皆、何よりも愛ブヒのことを考えて日々を過ごしています。

 

アレルギー体質だとわかればアレルゲンとなる食材が入っていないフードを探すか手作りし、普段と少しでも様子が異なれば、何を差し置いてでも病院へ駆けつける。

 

本当にフレブルファーストという言葉がぴったりで、中にはひとつ病気が治ったと思ったら息つく間もなく別の病気が発覚する、なんてことも。

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MNBB Studio/shutterstock

 

そしてもちろん、オーナーさん全員が経済的にすごくゆとりがあるわけではありません。

 

みんな自分の楽しみを何かしら削ってでも、愛する存在の健康や快適さに費やす。

 

これがフレブルと暮らす人のリアルな姿。

 

これを身をもって体験しているからこそ、再び迎えることに対し、最初の時以上に気が引き締まる思いでいるのです。

 

思い通りにいかないのは想定内。

フレンチブルドッグ,お迎え,家族

Patrik Demo/shutterstock

 

フレブルと犬種で括っても、その個性は様々。

 

先代の子や現在隣にいるブヒがとてもお利口で一緒に暮らしやすいタイプでも、次に迎える子はどうかわかりません。

 

2頭目以降を迎える場合、多くの人は先代や先住犬と同じようなタイプを希望することが多いです。

 

というか、その子たちが飼いやすかったりしつけやすかったので、次もまたフレブルを、と望む人もかなりいます。

 

が、例え同じ犬舎で生まれDNAを継いでいる子だったとしても、性格は色々。

 

違うのが当たり前なので、過剰に期待を寄せるのはどうでしょうか。

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bnbb/shutterstock

 

フレブルに限らず同じ犬種を再び迎えた人の中には、「前の子は大人しかったのに」なんてぼやく人もいますが、違うからこそ魅力的だし楽しいもの。

 

そもそも「先代(先住犬)はお利口なのに」というのは、アナタと月日を共にするうちに家庭や家族の一員としてのルールを身につけたから。

 

最初からあれもこれもできる子なんていないし、人間の赤ちゃんだってオギャーと生まれていきなり自分で立ち上がりトイレに行く子なんてひとりもいません。

フレンチブルドッグ,お迎え,家族

Mikhnyuk Galina/shutterstock

 

こと2頭目以降を迎える場合は先代の記憶が濃いだけに、かつての愛犬との生活を思い描きがちです。

 

けれど、再び目の前に現れるのはまっさらな命。

 

また試行錯誤を繰り返し、時間をかけてお互いに歩み寄ることが必要なんです。

 

そうすることで数年後には、アナタにとって最高にお利口なうちの子になるんですから。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,お迎え,家族

Natalie Shuttleworth/shutterstock

 

新たな命を迎えることに対し、様々な思いが去来します。

 

楽しいことは山ほど。

 

けれど同じくらい大変であることも知っているし、迎えたずっと先には、お別れが来ることも知っています。

 

だからこそ大きな責任を感じるのでしょう。

 

これから2頭目を迎えようと考えている人は、改めてフレブルに対する思いを再確認してみてはいかがでしょうか。

 

 

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フレブルとの暮らしに「不自由」を感じているひとへ

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