2025年3月2日2,810 View

フレブルにおすすめのボディメンテナンスをご紹介![特集:ミドルシニアLIFE]

理想の体って誰にでもあると思いますが、ことフレブルに限定した理想の体といえば、やはり筋肉量のバランスが取れた病気や怪我をしにくい丈夫な体ではないでしょうか。若いうちは通常の運動だけでも筋力を保ち、かつ少々の無理は持ち前の体力と免疫力でカバーしてくれますが、年齢を重ねると体力と免疫力に頼るだけの健康管理では心許ないもの。徐々に体力・免疫力が下降線を辿り始めるミドルシニア期こそ、愛ブヒのためにボディメンテナンスを始める絶好の機会なんです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

筋肉量を落とさず好バランスをキープ

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

tigercat_lpg/shutterstock

 

がっちり筋肉質なフレブルたちですが、筋肉の量は運動量の減少や加齢によりどんどん落ちてきます。

 

筋肉は体を動かし、姿勢を保ち、体温を調節する機能に加え、衝撃を吸収したり血液を循環させたり、さらには内臓を守り免疫力を上げるなど、健康に欠かせない数多くの役割を担う組織なんですね。

 

筋肉があるからこそ自ら動けるわけですが、犬の場合は普通に4足で立っている状態だと、頭部を支えるために前足に約70%、後ろ足に約30%の体重がかかります。

 

平坦な道を歩くお散歩だと前足中心に負荷がかかり、かつ後ろ足に力が入ることが少ないため、どうしても後ろ足の筋肉が弱くなるんです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Job Narinnate/shutterstock

 

また、高齢になると後ろ足から弱ってくることもあり、四肢のバランスが崩れます。

 

後ろ足が弱ると車椅子が必要になるほか、寝たきりになるリスクも高まるため、ミドルシニア期頃から必ず始めたいのが、意識的に後ろ足を鍛えるトレーニング。

 

具体的な方法は、お座りの姿勢からゆっくりと立ち上がる動作を繰り返す、坂道の上り下り、障害物をまたぐ練習などで、どれも今日から始められそうなものばかり。

 

また、普段アスファルトの上を散歩している場合は体重でブヒの体が沈み込むことはないですが、砂浜や柔らかい土の上を歩けば、沈み込んだ状態から前進するために後ろ足で土を蹴る動作がプラスされ、歩くだけで後ろ足の筋肉が鍛えられます。

 

そのため散歩もアスファルトよりは土や砂の上を歩くコースを選択するといいですよ。

 

マッサージや鍼灸も取り入れてみる

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

筋トレは怪我や老化防止、寝たきり予防に欠かせませんが、だからと言ってひたすら運動量を増やし筋力アップを目指すだけではいけません。

 

使った筋肉をほぐすことで疲労をとり、体を労わるのも立派なメンテナンス。

 

一番手軽なのは毛流れに沿って手のひらで温めるようにさするマッサージで、マッサージをするにあたり、私たちの手をお湯などで温めてから行うとより効果的です。

 

首や背中は優しく尻尾に向かって撫でるように、横向きに寝かせて足首を支えながら足をゆっくりと回すなど、マッサージ方法は検索するとたくさん出てきます。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

MR.SOMKIAT BOONSING/shutterstock

 

また、昨今はペット向けの鍼灸治療を行っている動物病院の数も増えており、レジェンドブヒの中にも月に1回程度鍼灸治療を利用してボディメンテを行なっている子は少なくありません。

 

鍼灸治療は人間と同様に犬にもある体の「ツボ」や「ツボを結ぶ経絡」を刺激するもので、自然治癒力を高め身体機能の回復などを促す効果があるんです。

 

ツボの中には「大腸兪(だいちょうゆ)」や「小腸兪(しょうちょうゆ)」と呼ばれるお腹の不調に効くツボもあるので、下痢や便秘などの際にはこれらのツボを指圧するのも良いそう。

 

近くにペット向けの鍼灸院がなくても、犬のツボがどこにあり、どのツボが何に効果的なのかを知っていれば、自宅で指圧するなどのケアもできますよ。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Kittibowornphatnon/shutterstock

 

なお、前足の手首付近の内側、肉球より少し下側には「神門(しんもん)」というツボがあり、神門は心に安心感をもたらすとされるツボ。

 

ストレスを感じていたり落ち着きがない時、怖がっている時などは、リラックスさせて優しくマッサージしてあげると良いですよ。

 

体の細部まで磨きをかける

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Job Narinnate/Shutterstock

 

美は先端に宿るなんて言葉があり、これは指先や髪、足先など、しっかりとケアをしなければ美しくならない先端のパーツにこそ美意識が現れるという意味です。

 

人間女子なら1度は耳にしたことがあるフレーズですが、これはフレブルも同じ。

 

ただし彼らの場合は美よりも健康が第一だけれど。

 

まず耳。

 

フレブルは耳の病気になりやすい犬種で、その特徴的な立ち耳は蒸れにくい代わりに汚れやすく、こまめにウエットティッシュで外耳を拭い、内耳は専用のイヤーローションでケアを。

 

定期的なケアは耳の病気の予防にもなるため、外耳のケアは週に数回行うのがおすすめです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

FotoKina/shutterstock

 

次に歯。

 

パピー期に生え変わりを終えてからの永久歯は一生もので、虫歯が原因で菌が内臓にまわり不調を起こすこともあるんです。

 

歯磨きを習慣づけたいけれどなかなか歯磨きさせてくれない子の場合、歯磨きサプリやオーナーさんの指に巻き付けて歯石を落とす歯磨きクロスなどを取り入れ、毎晩口腔ケアをするのを忘れないで。

 

オーラルケアは全身の健康と深く関わっているんですよ。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

そして細部といえば、の肉球。直接地面と触れる肉球は傷つきやすく乾燥しやすい箇所でとてもデリケート。

 

散歩後は濡れタオルなどで汚れを拭い、ひび割れや乾燥防止にクリームを塗りましょう。

 

肉球は歩行時の衝撃を吸収したり滑り止めの役割もあるので、ケアを怠ると怪我などのトラブルに繋がりかねないんです。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Vibrant Image Studio/shutterstock

 

筋肉から細部のケアまで、フレブルのボディメンテは多岐にわたります。

 

が、これらを続けることで年齢を重ねても老いに負けない体を作ることができ、若々しく筋肉を保ったままいられるはず。

 

それならば、ボディメンテを始めるのは少しでも早いうちからが良いんです。

 

 

文/横田愛子

 

 

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

特集

特集一覧