本当に正しいフレブルの獣医師選び[特集:ミドルシニアLIFE]
フレブルもミドルシニア年齢を過ぎると動物病院に通う回数が徐々に増加します。年齢とともに病気のリスクが上がるのでこれは当然のことかもしれませんが、意外と難しいのが獣医さんへの症状説明とそもそもの動物病院選び。2025年3月23日に東京商工リサーチが発表したデータによれば動物病院の倒産が増加しており、2005年度以降最多となっているのだとか。それには近年のペットブームによる動物病院の乱立も一因で、不思議なのが動物病院の開業届出数は増えているのに獣医師数は年々減少しているという点。これはつまり、動物病院の数に対して正しく診察を行える獣医さんが減っていることになるんです。
良い獣医さんはどう見極める?

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動物病院の規模によってどんな診察や治療が受けられるかは異なりますが、私たちにとって一番身近なのが一次診療病院に該当する町の動物病院。
MRIやCTなどの設備はないものの、一般的な診療や予防治療を行なってくれる病院です。
こういった病院は先生自身が院長を務める場合も多く、獣医師はワンオペ、プラス看護師という体制のところも少なくありません。
ただ、ここで見るべきは獣医師の所属数ではなく、その先生の熟練度と知識や経験の豊富さ。

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熟練度や経験値と聞けば単純に年齢の問題のようにも思いがちですが、実はそうではありません。
人間同様に動物医療の世界も日進月歩で新たな治療法や治療技術が登場していますが、こういった最新の動物医療情報を日々アップデートしつつ、さまざまな症例の診断経験がある先生は若い先生の中にもたくさんいます。
逆に獣医歴の長い大ベテランでも最新治療の情報を得ようとしなかったり、もっぱらフィラリアやワクチンなどの予防治療が中心で、病への対処法は経験が少ないという先生も少なくありません。
けれど見た目だけで、その先生がどれだけの力量や知識量があるのかを見抜くのは不可能でしょう。

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また、なるべく多くのフレンチブルドッグを診察している「フレブルに強い」と言われる先生を求めるオーナーさんも多いですが、そんな場合は住んでいる地域にあるフレブルのブリーダーさんやフレブルの保護団体に尋ねるのもひとつの方法です。
もちろんフレブルオーナー同士の口コミも重要で、その場合は「なぜその病院や先生を選んだのか」を必ず聞くようにしてくださいね。
良い先生ってどんな人?

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例えば筆者が先代ブヒからお世話になっている動物病院ですが、そこの先生は院長件獣医師で獣医師は先生のみ。
年齢も筆者と同世代ですが、年配の先生よりも経験は豊富ではないかと思います。
その理由は、自らの病院で診察をする傍ら、週に1〜2回は夜間救急病院でも診察を行なっているから。
夜間救急では急を要する多様な病状の子が運び込まれるがゆえに、どうしても多くの症例を診察し治療する必要がありますよね。
また、自分の病院以外の現場に立つことで他の獣医師さんとのネットワークも構築でき、さまざまな治療情報も手に入ります。

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ちなみに、その先生は不得意だったり専門分野外の手術に関しては、それをオーナーに正直に伝えた上で信頼できる獣医を紹介するか、手術時に該当手術が得意な先生を呼んで一緒に執刀してくれるのです。
「なんでもお任せあれ」という先生も実際いるしその言葉が本当ならば頼もしいですが、獣医にも専門分野や得意分野が必ずあります。
苦手だったり経験がない症例については、それを伝えた上でより良い先生や病院を紹介してくれるというのも、動物のことを本当に考える良い先生の目印になるはず。

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なお、症状の説明や治療法の選択肢などを専門用語を噛み砕いてオーナーにもわかりやすい言葉で説明したり、検査の際にはその検査がどうして必要なのかを説明してくれるかどうかも大きな見極めポイント。
動物病院の中には売上のために無必要な検査を次々進めてくる病院も残念なことに存在するのです。
初めての動物病院にかかる際は、先生の専門分野を聞いたり、過去にフレブルを診察した経験などを尋ねるなど、こちらからいくつか質問をするのも見極めの参考になるかと思います。
愛ブヒの症状、どう伝える?

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いざ動物病院で診察を受ける際、愛ブヒの症状をうまく伝えられていますか?
私たちオーナーは毎日愛ブヒを見ているから微妙な違和感にも気づきますが、その違和感を言語化するのって結構難しいですよね。
しかも彼らは喋ることができないため、オーナーが彼らに代わって病状を説明する必要があります。
そんな時、普段とどう違うのかを説明できるよう、食事の量や排泄の回数、排泄物の色や状態を毎日書き留めておけばいつもとの違いを明確に説明できるほか、発作が起きたり歩き方や息遣いがおかしい場合はすぐに動画で撮影をし、その映像を見てもらうのも有効です。
画像の場合も普段の状態を録画しておき、普段との違いを画面で確認できるとわかりやすいので、ノートや動画で平常な状態を記録した「日常の記録」をつけておくと良いですよ。

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また、動物病院を受診した理由を伝える際は、「いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」したかを踏まえて話すのもコツ。
これは「5W1H」といわれる情報を整理・伝達する際に用いる方法で、例えば「今朝9時の散歩中に愛犬が嘔吐をしました。
昨日はいつも通り元気でご飯も残さず食べ、嘔吐や下痢もなかったですが、今朝の嘔吐以降食欲がありません。
散歩中は拾い食いなどもせずいつもと同じコースを歩いていました」という感じでしょうか。
症状が起こるまでを時系列で話すのも大切で、もし何かいつもと違うことをしたり環境の変化があった場合はそれも含めて伝えましょう。
おわりに

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信頼できる動物病院探しや診察時の病状を正しく伝えるスキルなどは、愛ブヒと暮らすうえで不可欠なもの。
特に通院機会が増えるミドルシニア期以降は、良い先生との出会いがその後のシニアライフに大きく影響します。
だからこそ今のうちに、ここぞと思える獣医さんを探しておくに越したことはないですよ。
文/横田愛子
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