車椅子のセラピー犬、カーディー 〜車椅子になってセラピー犬の資格を取ったフレンチブルドッグ〜
みなさんは、「セラピー犬」をご存知でしょうか?セラピー犬とは、病院やリハビリセンターに出向き、病気などで弱ってしまった人々の心を癒す犬たちのこと。特別な訓練を受け、資格を持った犬たちしかつとめることができません。
今回は、車椅子にもかかわらずセラピー犬として活躍する、フレンチブルドッグ「カーディー」のおはなし。
カーディーの半生とともに、ご覧ください。
(サムネイル:photo by SUMiCO)
病気知らずのお転婆だったカーディー
カーディーは、美人姉妹と暮らす6歳の女の子ブヒ。
「お母さんがふたり」だから、ハロウィンにはやっぱりめちゃくちゃガーリーなコスチュームを着させられたり、
クリスマスには、可愛いおもちゃをいっぱいもらったりする、普通のお転婆ブヒでした。
ある日突然、後ろ足が動かなくなる
ところがある日、突然後ろ足が動かなくなってしまいます。
獣医さんからは「歩けるようになる保証はない。」と告げられ、手術を受けるか、辛く苦しくなるかもしれない訓練をするか…さらには、安楽死まで提案されてしまったそうです…。
でも、ふたりのお母さんの答えは決まっていました。
それは、カーディーと一緒にこの苦難を乗り越えること。
手術はせず、できる限りのことをしてあげようと決意します。
鍼治療をしたり水の中でリハビリをしたり、
リハビリを通して、家族の絆をさらに深めていきました。
カーディー、車椅子との出会い
絆を深めていく中で、家族たちはあることを考えるようになります。
「もっと自由に歩かせてあげたい」
そこで家族が出した答えは、カーディーに車椅子をプレゼントすること。
「後ろ足が動かないならそれでいい、車椅子でまた自由に歩かせてあげよう」
そんな思いを胸に、愛するカーディーにピンク色のかわいい車椅子をプレゼントしました。
はじめて車椅子に乗ったカーディーは、ちょっぴり戸惑いながらも走ってみます。
カーディーの生き生きした姿に、周りの人々も声を上げて大喜び!
こちらは、はじめて車椅子で外に出たカーディーの様子。
またいっしょにお母さんと走ることができて、とっても嬉しそう。
最高の相棒を手に入れ、充実する日々
車椅子という最高の相棒を手に入れたカーディーは、サンタさんに会いに行ったり、
ドッグランで他のフレブルたちと遊んだり、
ハロウィンでは車椅子を生かした「バドワイザーの宣伝をする馬」のコスチュームで、地元のペットショップから表彰されたりしました。
(こちらが元ネタ。荷台のダルメシアンまで再現されているんです!)
車椅子でストレッチをする方法も覚えました!
「わたしだって、他の犬がすることができるの。ただ、方法がちょっと違うだけ!」
セラピーブヒ、カーディーの誕生!
そして、はじめての車椅子から10ヶ月が経ったころ。
家族たちは、「カーディーの頑張る姿を見てもらって、たくさんの人々を笑顔にしたい!」と思うようになります。
厳しい訓練を家族全員で乗り越え、見事セラピー犬の資格を取得!
家族からたくさんの愛情をもらったカーディー。今度は彼女自身がたくさんの人々に愛を注ぎ、元気づけています。
じつはカーディー、悲しい過去を持ってお母さんたちのもとへ来たフレンチブルドッグなんです。辛い気持ちがわかるからこそ、病気や怪我をした人たちの心を理解し、癒してあげることができるのかもしれませんね。
車椅子生活なんて関係ない!と、犬生を楽しむカーディーにわたしたちも負けてられませんね!
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