2019年6月23日4,718 View

相棒であるフレブルを安心して預けるために〜”急なその時”の為に考えておきたいこと〜

甘えん坊でオーナーさんが大好き。気付けばいつだってストーカーさながらに後ろをついて回る愛すべき丸っこいかたまり。フレンチブルドッグを相棒に持つ人にとって、相棒を置いてどこかへ出掛けるということは少し心苦しいものではないでしょうか。例えば毎日の仕事。うん、これは大丈夫。だっていつもの我が家で彼らは定位置で寛いでいるし、大体の帰宅時間もわかっているもんね。次に、突然の外出。なんだか悪いなぁと思いつつ、ちょっとお利口にしていてねと頭を撫でて行ってきますをすれば、きっと「ちょっと〜。寂しいんですけど」みたいな顔をしながらも待っていてくれる。でも、急遽知らない場所で預ける。なんて事態だって起こり得るのです。

フレブル,ペットホテル

Lined Photo/shutterstock

愛ブヒオーナーが直面した不安。

とにかく甘えた。できればお留守番は避けたいけれど、ボクらのウマウマやご飯を買うためにお仕事に行くのは仕方がないよねえ、ってな具合に日々の留守番業務を黙々とこなすフレンチブルドッグたち。

 

私たちオーナーにとって相棒を置いて出掛けることには常に一抹の不安がつきまとうけれど、日常のことなら互いに慣れているし、さほど心配する要素もないように感じます。ただ、人間として生きていると非日常の事態はいつだって起こり得るわけで、それに代表されるのが家族や親戚の訃報なのではないでしょうか。

 

フレブル,ペットホテル

bozsja/shutterstock

 

訃報は事前に式典の日時が通告されるお祝い事(結婚式など)とは異なり、多くの場合急を要します。そしてそれは自宅から遠く離れた場所で執り行われることも多く、とにかく行かなくては。でも、相棒をどうしようかと頭を悩ませた経験のある人も多いはず。

 

実はこの記事を書くきっかけとなったのが、「知らない場所に預ける不安」でした。筆者の相棒は、過去に自分が生まれた里であり生後5ヶ月までを過ごしたブリーダーさんの元に成犬になってから一晩預かってもらった経験しかなく、慣れ親しんだ自宅での留守番は問題なくとも、慣れていない場所での預かり経験は去勢手術をお願いした病院での一泊二日を除いてはゼロ。

 

今回、家族の身内に不幸があってお通夜とお葬式に出席するため一泊二日の予定で出掛けたのですが、夜は相棒を連れて何度もお泊まりしているお家に泊まるから当然愛ブヒも一緒に現地へ向かうことしか頭になく、自宅付近のペットホテルに預けるという選択肢は思いつきませんでした。

 

突然の訃報に焦って乗り込んだ車内で、まずしたことは出先でのペットホテルの検索です。ただ、正直どこが良いのか分からない。地方だとペットホテルの数もさほど多くなく、必然的に選択肢も限られます。

 

フレブル,ペットホテル

Aleksandra Baranoff/shutterstock

 

そして初めての場所。大丈夫かな、どうなんだろうと思いながらも、まさか葬儀会場に(いくら子供同然に愛してはいても)ワンコを連れて行ける訳もなく、会場に一番近いペットホテルに一時預かりをお願いしたのです。

 

知らない場所、知らないにおい。

常に大好きな家族のことを見守っているブヒたちは、私たちが思う以上にこちらの心の中を見通しているように思います。「あれれ、なんだかいつもと様子が違うな。普段のお出かけと雰囲気が違うし、こんなに慌ててどうしちゃったのかしら。」くらいのことを愛ブヒは感づいているはず。

 

フレブル,ペットホテル

Patryk Kosmider/shutterstock

 

そんな状態の中、初めての土地で初めての場所に預けられるブヒの不安はいかほどだったろうかと胸が痛むのですが、オーナーとしては蒸し暑さが続くこの時期に車内に置いておけるはずもなく、また、いくら親戚の家とはいえ、ワンコのためにエアコンを入れて家の中で留守番させてあげてくださいとはお願いしにくいものですよね。

 

だからこそのペットホテルな訳ですが、例えば過去に何度もお世話になっていたり、知り合いのワンコから良い評判を聞いているというような前情報なしに飛び込むのはただただ不安なもの。

 

これはペットホテルにより差はありますが、今回の筆者の場合、預ける際に用紙に愛犬の名前と生年月日と犬種、オーナーの名前と住所、連絡先を記入しただけで「ではお預かりします」と奥に連れていかれる相棒を落ち着かない気分で見送りました。アレルギーの有無や性格とか、聞かないの? と思いながら。

 

そして考えたのです。いざという時に信頼してお任せできるペットホテルを探さなくては、と。

 

まずは慣れている場所が第一候補。

例えばトイプードルなど、日常的にトリミングが必要な犬種にとっては行きつけのトリミングサロン(多くの場合ペットホテルも併設しています)での一時預かりやお泊まりには慣れているかもしれません。

 

ただ、フレブルは基本的にカットをする必要がなく、自宅でシャンプーやケアをしているご家庭も多いのではないでしょうか。また、彼らの甘えたな性格を知るオーナーたちは旅行もブヒと一緒に行ける場所を選び、日々のお留守番時間もできるだけ短縮できる工夫をしているのが一般的。そのためどこかに預けられるという経験が極端に少ないブヒは少なくありません。

 

ただ、今回の筆者のように家族で冠婚葬祭への出席を求められるケースは多々あります。それが日帰りできる距離の場合は良いとして、一泊、もしくはそれ以上になるとブヒの面倒を見てくれる場所が必要となりますよね。

 

そんな時に、ここならば安心だと思える場所を確保しておくことはとても大切。筆者のように不安を感じながら見ず知らずの場所に預けるよりも、預ける時間は長くても相棒がくつろいで過ごせる場所に一泊させた方が、ブヒの心理的には良かったのかもしれません。

 

フレブル,ペットホテル

Lined Photo/shutterstock

 

そんな時にまず候補となるのが、相棒が生まれたブリーダーさんの元やいつも通っている動物病院。ブリーダーや動物病院はペット預かりを実施している場合も多く、普段から相棒やその犬種のことをよく知っていたり体調を診てくれている病院なら不安は軽減されるはず。

 

次に、よく買い物などで立ち寄るペット関連ショップ。こういったお店はホームセンター内に併設されていたり、地域密着型の町のペットサロンが代表的ですが、いずれにせよ愛ブヒが何度も訪れた場所であることが重要。預かり先のケージから見える風景が見慣れたものであればあるほど、それだけ愛ブヒの不安も軽減されると思います。

 

そして、どうしても出先でペットホテルを探す必要がある場合はネットの口コミはもちろん、実際の対応が決め手に。中にはお客さんが入る場所だけ美しく整えて、実際にペットを預かるスペースは完全に外から見えないサロンもありますが、そういう時は思い切って「預かってくれるスペースを見学してもいいですか?」と聞いてみるのも良いでしょう。

 

きちんとしているペットホテルであれば、突然の見学の要望に応えられるはず。もちろん、時間の余裕がない時や気が動転している時にこういったことを行うのは至難の技。そしてただペットホテルに慣れさせるためだけに、色んなホテルでの預かりを経験させるのは愛ブヒにとっても(オーナーのお財布にとっても)負担になります。

 

だからこそ、普段ブヒと一緒に行動している範囲内で「ここならば」と思えるペットホテルを見つけておくことが肝心。寝起きを共にするフレブルたちは私たちにとって家族の一員。でも、まだまだ同伴できない場所も数多くあります。そんな時にアナタもブヒも安心して預けられる先を確保しておくこと、これはペットと暮らす人にとっての重要課題なのではないでしょうか。

 

実は今回のことがあるまで、ペットホテルについて深く考えたことがありませんでした。でも、大抵の人は愛ブヒと暮らしている間に必ずと言って良いほど「ブヒを預ける」という事態に直面する日がやってきます。

 

フレブル,ホテル

Branislav Nenin/shutterstock

 

正直、人間の子供のように、冠婚葬祭の場に託児所ならぬ託ペット所があれば! と心から思うのですが、そんな日が来るのはまだ遠い未来のことでしょう。

 

だからこそ事前に信頼できるペットホテルを確保しておくことが大切だと気付き、大きな不安を抱えたまま相棒を見ず知らずの場所に預けた筆者としては、相棒を愛する全ての人に今から安心できる預け先を見つけておいて欲しいと切に願うのです。

 

 

 

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