2019年7月19日4,899 View

【全オーナー必読!】口が酸っぱくなるほど言います!季節を問わずフレブルを襲う熱中症の怖さ

当サイトでも度々記事にしているのが「熱中症」の危険性ついて。実際にフレンチブルドッグを相棒に持つオーナーさんは、きっと念には念を入れるくらいの熱中症対策をしていることだと思います。そしてそれは、もうすぐ真夏を迎える今の季節ならなおさらのことでしょう。ただ、今年の夏は例年と比べて梅雨入りが遅かったせいか、なんだか少し様子が違うみたい。関東では“梅雨寒”なんて言われて7月なのに肌寒い日が多く、梅雨入りが記録的に遅かった関西では気温はそれほど高くないのに湿度が高い日が続くなど、ガツンと暑い真夏日が少ないからこそ注意を怠ってしまうことも。でもね、フレンチブルドッグにとって熱中症は季節や気温を問わず、いつだって起こり得るのです。

名医が語った忘れられない記憶。

筆者が動物病院での取材をしている際に、お話を伺っていた先生が「忘れられない記憶」として語ってくれたのがある日患者として運び込まれたフレンチブルドッグについてでした。それは真冬のことで、雪が降ることも、ましてや積もることなどほとんどない大阪でのお話。

フレブル,熱中症

Lined Photo/shutterstock

 

その日は朝からとても冷え込んでいて、珍しく雪が積もったある冬の日に起こりました。患者としてやってきたフレンチブルドッグは初めて見る雪に大興奮して走り回り、その途中でパタリと倒れてしまったそう。

もしこれが暑い季節ならば真っ先に熱中症を疑うのだろうけれど、折しも季節は真冬。しかも雪が積もるほどの寒さです。

 

飼い主さんはまさか熱中症だとは夢にも思わずに、倒れた理由が分からず慌てて病院に連れてきたそう。ただ、とても残念なことに病院に到着した時には既に手遅れで、先生はその時の悔しさと無念さをずっと抱えていらっしゃいました。

 

ブヒと暮らす人ならば彼らの興奮スイッチの入りやすさは身を以て知っているけれど、例え熱中症の危険性が少ないと思われる日でも、興奮することによって体温が上昇して熱中症を引き起こし、時には死に至ってしまうことがある。この事実を必ず胸に留めておくべきでしょう。

フレブル,熱中症

Umaporn Tepumong/shutterstock

 

もしこれが初夏ならば、春先でも少し気温が高めの日ならば、フレブルオーナーなら真っ先に熱中症を疑ってブヒの全身を冷やしながらすぐさま病院へ向かうのだろうけれど、雪が積もる真冬というシチュエーションがそうさせなかったのは想像に難くありません。

 

先生は「だからこそ、どうか記事の中で熱中症がどれほど危険なのかを訴えてください」と仰っていました。それほどに、熱中症というのはフレンチブルドッグと切っても切り離せない身近な症状なのです。

 

だからこそ、とりわけ熱中症の危険が高まる今の時期は、必要以上に気をつけるのがちょうど良いくらい。もし気温がそれほど高くなくても、どうか細心の注意を払ってあげてくださいね。

 

いまだに見かける真昼のお散歩。

昨今の夏の暑さはひと昔前と比べるともはや異常。気象庁のデータによれば過去100年間の間に着実に日本の気温は上昇しており、東京を例に挙げると、年間の平均気温は100年前と比較して3.2度も上昇しているのだとか。

フレブル,熱中症

Tawan Jz/shutterstock

 

確かに、昭和生まれの筆者の子供時代は30度を超える日は時々あったものの、最高気温が32度になればものすごく暑い日という認識で、35度を超える日が近い将来普通になるなんて想像すらしていなかった。でも現在では30度ならばまだそこまで暑くないと感じるあたり、年々確実に気温の上昇が当たり前になってきているのでしょう。

 

この気温の変化について、とりわけ夏の暑さについてはマスコミも警鐘を鳴らしており、天気予報内で地面に近い位置を歩くワンコや子供への注意が喚起されることも増えています。

 

ただ、残念なことにいまだに見かけるのが昼間の時間帯のお散歩。昼間のアスファルトの温度は夏場で65度にも達し、とてもじゃないけれど裸足では歩けない熱さ。動物の皮膚が火傷を引き起こす温度はおよそ43度程度と言われているので、真夏のアスファルトがいかに危険なのかが分かるかと思います。

フレブル,熱中症

Wanut Sawangwong/shutterstock

 

それでも目にする真夏の犬のお散歩風景…。確かに以前と比べ昼間に犬を散歩させる人は減りましたが、まだゼロではありません。ワンコは大好きなオーナーさんとお散歩に行ける喜びで健気に歩いているけれど、その実、彼らの体は悲鳴を上げているはず。

 

フレブルオーナーさんにとっては「ありえない」光景かもしれませんが、もしこんな光景を目にしたらどうか飼い主さんに教えてあげてください。真夏の昼間の気温がどれほどペットにとって危険なのかを。

 

例えば年配の方は、自身が暑さを感じにくくなっているため夏場の昼間でも大丈夫と過信している場合も多く、逆に飼いはじめて間もないペットと一緒にいたいチビッコがまだパピーのワンコを暑い時間帯に連れ出している光景をよく目にします。

 

熱中症の怖さを誰よりも知っているブヒオーナーだからこそ、おせっかいだと思われようともそんな光景を目にしたら声をかけてあげましょう。

 

熱中症は確実に防げる。

フレンチブルドッグにとって熱中症はとても身近な症状で、オーナーさんは初夏どころか3月くらいから気温をチェックし、ドッグランではまだ肌寒い時期からクールスヌードを着用させているのも普通。

 

逆に冷たい風が吹きはじめる秋口でも油断はできないと、お出かけの際に保冷剤を持ち歩く人も少なくありません。そしてこれらの対策はとても効果的で見習うべきこと。熱中症は命を奪う非常に危険な症状ではあるけれど、オーナーさんの注意次第で確実に回避できるものでもあるのです。

フレブル,熱中症

Oyls/shutterstock

 

つまり、熱中症による事故は対策をすれば防げるということ。暑い季節の散歩は早朝や夜遅い時間に行く、夏場はエアコンを常に稼働させておく、相棒の様子(息遣いやパンティング、舌の色)を確認するなど、少しの心がけで唯一無二の相棒を危険から守ることができるのです。

 

それゆえに、もし熱中症で相棒を失ったらひどく辛い思いをすることでしょう。そんな思いをするオーナーさんが一人でも減るように、この夏も熱中症対策を怠らずにいてくださいね。

フレブル,熱中症

momentolista/shutterstock

 

熱中症の怖さはフレブルオーナーならみんな知ってはいるけれど、気温や湿度、季節だけでなく、真冬でも命を脅かす熱中症に陥ることは少なくありません。

そのため気温に気をつけるだけでなく、愛ブヒの興奮をコントロールし、相棒のテンションが上がり過ぎたら休憩を入れるなど、普段の遊びの中でも常に熱中症に対して意識しておくことが大切。

 

今回の記事の元となった先生いわく、「フレンチブルドッグをはじめとする短頭種の熱中症はとても多く、その大半は防ぐことができるもの」だからこそ、まずは我々オーナーが常に注意をしておくことが肝心なのです。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

【改めて確認】熱中症だけじゃない! フレブルに忍び寄る”夏の危険”なアレコレ

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