【取材】美魔女すぎる14歳!『ショコラ洋品店』看板娘が、乳がんも瞼腫瘤も乗り越えられた理由とは #5 ショコラ
10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench BulldogLife。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。
第5回目にご登場いただくのは、「ショコラ洋品店」の看板娘として、そしてわが『French Bulldog Life』のモデルとしてもおなじみの、14歳のショコラちゃん。
オーナーの山中ひろみさんの言葉は、静かながらひとつひとつ胸を打ちます。ぜひ最後まで読んでいただきたい内容になっています!
目次
ショコラちゃんプロフィール
・年齢&性別:14歳の女の子
・体重:10.5kg
・大好きなこと:専ら食べること!
・既往歴:1歳のときにヘルニアの症状が出るも運動制限で改善。その後、9歳で乳がん手術、13歳で左目瞼腫瘤摘出術と、全身麻酔による大きな手術を2度克服し、無事回復して現在は元気そのもの。
現在14歳、元気いっぱい!
ご自宅にお邪魔すると、「誰? 誰? あんた誰?」と(笑)、元気いっぱいの鳴き声で迎えてくれたショコラちゃん。
とても14歳とは思えない若々しい声ときれいな毛艶、そしてお気に入りの豚さんボールで大はしゃぎ…。オーナーの山中ひろみさんもとってもお若く、お二人の美魔女っぷりに圧倒されました。
山中さんはフルタイムの看護師として働きながら、家事やショコラちゃんのお世話、そして「ショコラ洋品店」の名前でフレブルの手作り服も製作されています。
「この子や娘たちがまだ幼いころは、パートタイムで働いていました。その後何年もかけて、家に近く、昼休みにこの子の様子を見に帰れる職場を探し、この子がお留守番できるようになって、やっとフルタイムで働けるようになったんです」
仕事に家事に忙しく、付きっきりで世話ができなくても、愛犬が元気で長生きしてくれる。働くオーナーの理想ですよね。
山中さんがどうやってその理想形にたどり着いたのか、お話を伺いました。
出会い~子どもたちと一緒に成長
以前勤めていた病院の先生が飼っていたフレブルに惚れ込み、いつか飼いたいと思っていた山中さん。新聞で県外のブリーダーを見つけ、幼い娘さんたちを連れて訪れました。
「当時はフレブルに関する情報も少なく、どう選べば良いかも分かりませんでした。なので一番元気で、ヘソ天までしていたこの子を選びました(笑)」
小学校に上がったばかりの娘さんたちと共に、山中さんやご家族の愛情をいっぱい受けて育ったショコラちゃん。
「今でも小学生や制服を着た中高生を見ると、当時の楽しかった記憶からか、ついて行こうとするんですよ」
娘さんのお友達にも囲まれ、楽しく元気に成長していったんですね。
一方、娘さんたちも、動物が大好きで、優しく明るい性格に育ってくれたとのこと。
因みに、前出のフレブルオーナー先生の奥様が親切な方で、『BUHI』の新刊が出るたびに届けてくれたそう。まだ情報が少ない中で、奥様の教えと『BUHI』がとても参考になったそうです。
フードの試行錯誤。仔犬期からシニア期まで
他のフレブルオーナーさん同様、山中さんもフードではかなり試行錯誤されてきました。
「最初はかかりつけ医のアドバイスで選びました。その後、周囲に聞いたりして色々試しましたが、あまり合うものがなく、それならばと自分で作り始めました。
このときは、ボイルした鶏肉や野菜等をドライフードと半々であげていました。
仔犬期は新陳代謝が活発なため皮膚トラブルもあったりして、市販のフードでは中々良くならなかったんです」
「成犬期は、腸内環境を整えることが免疫力アップに繋がると考え、ササミや旬の白身魚、青魚等を野菜と一緒に煮て、タッパーに小分けしておいたものをドライフードに混ぜて与えるようになりました。
それと、生野菜も毎回加えていました。
ドライフードは、『ウェルケア』の7歳からのフレブル専用を購入していました」
「シニア期のドライフードも同じ『ウェルケア』ですが、8~9歳の頃からシニアステージのものに変えました。散歩量が減り始めた13歳からは、『レオ&レア』のドライフードも半分混ぜるようになりました」
ドライフード以外の手作り食材は成犬期と同じで、また全体の食べる量も減っていないそう。ただし、水分量を増やしたり、栄養補給のため粉ミルクを与えたり(カロリーに注意し週に数回)と、老化の影響を考えて工夫されています。
「そのほか、ドライフードは仔犬期からずっとお湯でふやかしてあげています。
それから家族と同様、毎食時にエビオス3錠と抗酸化作用のあるアマニ油数滴、そして食後には手作りヨーグルトを与えています。
また、おやつは基本的にボーロだけにして、できるだけ添加物を摂らせないようにしています」
こういったフードの与え方は家族全員で共有されているとのこと。毎日、毎食のごはんが愛犬の健康に繋がることを思えば、できるだけバラつきがないようにしてあげたいですよね。
この共有はとても大事なことだと感じました。
食事以外で気を付けていること
「小さい頃から、娘たちと一緒に規則正しい生活をさせるよう心がけてきましたが、この子のペースも大事にしています。特にこの1年は長い散歩をやめたり、散歩自体も行きたがらなければ行かないなど、嫌がることはさせないようにしています」
散歩以外で出歩く際、最近は犬用カートを使うことも。
無理に歩かせなくてよいだけでなく、人の多い場所での危険やストレスを避けられるため、待ち時間の長い病院や、ペット可の量販店に行くときに重宝されているそうです。
「それから、温度や湿度の管理にも気を付けています。特に夏場は熱中症や脱水症にならないよう、室温は26度くらいに保っています。
また、角膜の炎症がひどかった今年は、エアコンで乾燥しすぎないよう、大きい氷を作って舐めさせたり、散歩後に冷やしたトマトやキュウリをあげたりして、身体を冷やすようにしていました。眼の手術をしてくれた先生からのアドバイスです」
フレブルといえば暑さ寒さ対策に意識が行きがちですが、クリっと出た大きな目を傷めないよう、乾燥についてもできるだけ気にしてあげたいですね。
2度の手術。かかりつけ医と職場に感謝
9歳で乳がん治療の手術(同時に避妊手術)、13歳で左目瞼腫瘤摘出の手術を受けたショコラちゃん。何れも全身麻酔で手術をし、無事回復しました。
「病状が悪いときは一刻を争うので、急な手術が必要なこともありますよね。この子の乳がん手術のときも、先生から『明日手術しましょう』と急に言われました。
仕事があるので焦りましたが、この子の命が一番大事なので、何とか調整して休ませてもらいました。理解のある職場で本当にありがたかったです」
職場には、手術になる前からショコラちゃんの状況を伝えていたそう。もしものときに備えて、というわけではありませんが、日頃からコミュニケーションを取っておくことは大切ですね。
「左目瞼腫瘤のときは、かかりつけ医から眼科に強い別の獣医さんを紹介してもらったのですが、その先生は術後に家でできる具体的なケアの方法まで、本当に詳しく教えてくれました。
紹介してくれたかかりつけ医の先生にも感謝しています。そういう点でも、信頼できて話しやすいかかりつけ医を見つけることは大事だと思います」
ショコラちゃんのオーナーであり、看護師でもある山中さんを頼り、夜中に電話で愛犬の症状を相談してきた知人もいたとか。
かかりつけ医がいないという相談者に対し、経験からアドバイスはしたそうですが、詳しいことは獣医さんでないと分かりませんよね。山中さんも早めに近くの動物病院に行くことを勧めたそうです。
愛犬が病気になったときはもちろん、病気にならず健康に暮らすためにも、かかりつけ医の存在は重要です。かかりつけ医がいない方は、できるだけ早く見つけましょう。
誰もが望む愛犬の健康と長生き。その秘訣は?
最後に、ショコラちゃんの健康と長生きの秘訣をズバリ聞いてみました。
「うーん、何でしょう…。幼い頃から、できるだけストレスのない暮らしができるようにとは心掛けてきたのですが、考えてみると、それがこの子への接し方すべてに通じていたような気がします。
もちろん躾も大切ですが、この子たちは言葉をちゃんと理解してくれるので、厳しくなりすぎず、愛情を持って身振り手振りで声掛けし、信頼関係を深めていくことが大切だと思います。
それから、何かあったときは実家の両親が預かってくれたので、私が病気をしたり、家の建替えで生活環境が変わったときも、安心して暮らすことができました。
実家や親戚など、普段一緒に居る家族以外に、愛犬のことを分かっていて、愛情を持って接してくれる第3の存在があると本当に心強いですよね」
ストレスフリーな暮らしも体想いな食事も、そしてもしものときの備えも、言うは易く行うは難し。それも14年となれば、ショコラちゃんへの深い愛情なくしてはできないことです。
「きれいごとかもしれませんが、愛情を注げば注ぐほど長生きしてくれると信じています。日常の世話や遊び、一緒に過ごす時間の中にいっぱい詰まっている愛情が、この子の小さな幸せとなり、これからも日々穏やかに過ごしてくれたらと思います。
今回の取材がこの子との14年を振り返るきっかけになりました。いつの間にか私たちより歳を取ってしまいましたが、衰えていく姿にも目をそらさず、最期まで見守っていきたいと思います。
ご参考になるかは分かりませんが、これを読まれた方が、愛犬との暮らしを少しでも前向きなものにしてもらえたら嬉しいです」
そう語ってくださった山中さんに抱っこされて、ショコラちゃんは「何! 何! アンタもう帰るの!?」と、帰りも元気いっぱいの声で見送ってくれました。
取材・文/橋本文平(メイドイン編集舎)
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