【5歳を過ぎたら腸活開始!】腸内環境を整え、目指すは“腹白ブヒ” だ![特集:ミドルシニアLIFE]
健康を気遣う人たちの間では以前から話題になっている「腸活」。腸の中にはなんと1,000種類以上、数にすると何百兆(!)という腸内細菌が棲んでおり、これらの腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)をまとめて「腸内フローラ」と呼んでいます。これら腸内フローラはヒトと同様にワンコの腸の中にも存在し、腸内フローラが乱れると体調に影響が出るのも同じ。そもそも動物の腸には全身の免疫をコントロールする役割があり、腸内環境を整えることで免疫細胞が活性化し病気予防にもつながると言われているのです。しかし人もワンコも同じように、腸内フローラのバランスは年齢とともに徐々に変化し、歳をとるごとに善玉菌の代表であるビフィズス菌が減少して悪玉菌が増殖するそう。しかし「腸活」をすることで善玉菌の働きをサポートし、数の減少を防ぐことができるというわけ。つまり「腸活」とは老化を遅らせ病気と闘える体を作ること。老いも若きも健康の元は「腸」にアリ! 早速今日から愛ブヒの腸内環境サポートを始めましょう。
ストレスは腸活の大敵と知るべし。

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腸内フローラのバランスをいかに良い状態に保つかの鍵、それは食生活とストレスにあります。
私たち人間もそうだけれど、乱れた食生活を続けたりストレスを感じたりすることでお腹の中の善玉菌はぐんぐん減少するという…。
愛ブヒたちは自分で食べるものを選べないぶん食生活はオーナーさんが意識的に管理できますが、一方でストレスはどうやって軽減すれば良いのだろうかと思いますよね。
だって彼らは「もう、今ストレスが溜まってて辛いよ〜」なんて言ってはくれませんから。

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ではでは、ワンコがストレスを感じるのはどういう時なのかと調べてみると、やはり寂しさや運動不足、不快な環境などが主な要因に。
長時間のお留守番や散歩時間・散歩回数の少なさ、居住空間が自分にとって快適でなければストレスを感じ、とりわけオーナーさんをよく見ていて家庭内の空気を読むのに長けたフレンチブルドッグにとっては、その場の空気が不穏ならばそれも大きなストレス要因になるのです。
どうしてもお仕事の関係上留守番は致し方ないとしても、運動量や愛ブヒと接する時間を増やすことは工夫と努力で作り出せるもの。

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ついでに笑顔を心がけて家庭内の空気を明るくして…なんて、まあ夫婦喧嘩中でそれができない時もあるかと思いますが(汗)、犬のストレスというのもある程度は人間側でコントロールできるのです。
フレンチブルドッグの性格にもよるけれど、基本的にブヒたちはみんなオーナーさんとのスキンシップが大好き。
普段より声をかけたり触れ合う時間を増やすことは、ストレス対策になると同時に腸活の一環にもなるのです。
腸に良い食べ物、な〜んだ?

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その昔、ワンコの先祖たちは自ら狩りをして食べ物を獲得していました。その食べ物の多くは生きた獲物であり、生肉や内臓をそのまま食すのが野生のあり方。
こういった獲物の内臓はとりわけ栄養価が高く、お腹の調子を整えてくれる生きた乳酸菌などが多く含まれる部位でもあったのです。
ところが現代では彼らワンコが食べるご飯は通称カリカリと呼ばれるドライフードや缶詰などのウエットフードで、これらは当然のことながらしっかり加工済み。

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かつては日常の食事の中で自然と生きた乳酸菌を取り入れていたワンコですが、今の世でペットとして私たちと暮らす彼らは生きた善玉菌を摂取することが非常に少なくなったのです。
しかしながら、いきなり生肉や加熱していない動物の内臓を与えるなんてとてもじゃないけれど無茶なお話。

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そこでスーパーで手に入りやすく、かつ手軽に与えられる食べ物を探してみました。
まず、大好物だというフレブルも多いヨーグルト。ヨーグルトには腸内環境を改善するプロバイオティクスと呼ばれる善玉菌が豊富で、与える場合は無糖のプレーンタイプを1日に大さじ1杯程度が目安。
それにプラスして食物繊維やオリゴ糖を含むバナナやリンゴ、キウイといったフルーツもオススメで、野菜ではキャベツやアスパラガスも腸活の強い味方になってくれます。

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ただし、フルーツは糖分が高いので量を調節しながら、野菜はコトコト煮て柔らかくしてからフードにトッピングするなど、消化しやすい状態にすることが基本です。
ちなみに、納豆に含まれる納豆菌もプロバイオティクスを豊富に含んでいます。納豆は人間用のものを味付けせずに与えるほか、最近はペット用のドライ納豆なども市販されているのでぜひお試しを。
加齢による善玉菌減少をゆるやかに。

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年齢とともに善玉菌が減少することは冒頭でも触れましたが、日々の暮らしや食生活の中で腸活を行うことで善玉菌の減少速度を緩和させることはもちろん可能です。
ただ、加齢以外にもうひとつ善玉菌をみるみる減らしてしまうのが意外にも口腔トラブル。
口の中の環境と腸内環境って実は密接につながっていて、口腔環境が悪化すると腸内環境までもがバランスを崩すという因果関係が成り立つのです。

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その理由は、口の中にも悪玉菌と善玉菌が存在し、口内の悪玉菌が増えるとフードやおやつを食べるときにそのまま消化器官を伝って悪玉菌がお腹にまで届いてしまうから。
口腔内の悪玉菌がお腹に流れ込んできた際に、腸内環境が悪ければ小腸などの上部消化管がダメージにさらされることもあるのです。
口腔環境も年齢とともに悪化するのが一般的で、例えば歯周病などでシニア気になると歯が抜けてしまったり抜歯をしなくてはならなくなるワンコも少なくありません。

Studio13lights/shutterstock
日常的に歯磨きケアをしていれば口腔環境も良い状態を保つことができるので、腸活と同時に口の中のケアも怠ることなかれ。
ところで、フレンチブルドッグは特にアレルギーに悩まされることが多い犬種。
アレルギーの種類によっては口から取り入れたものに対して体が防御しようとアレルギー反応を起こすことが多々ありますが、腸の免疫力を高めることでこれらの発生を減らすことだってできるのですよ。

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よく計算高く陰湿な人のことを指して「あの人腹黒いよね」なんて言いますが、この慣用句をフレブルに当てはめるとしたら、純真無垢な彼らの場合は腹黒いというとそのまま「お腹の中の環境が悪い」ってところでしょうか。
腸内環境を整えると免疫力がアップするうえ病気予防や健康維持にも効果的。

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さらに何か特別な道具やプログラムが必要というわけでもなく、身近にある食材や日々の工夫ですぐにでも開始できる、これが腸活です。
ちなみに人間にとっても腸内環境を整えると快便になり美肌にも通じるなど良いことづくめなので、早速今日から愛ブヒと一緒に腸活をスタートし、腹黒ならぬ「腹白」な腸内環境を目指しませんか?
文/横田愛子
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