【調べる・備える】豪雨災害が頻発する今、 フレブルとの大事な『日常』を守る為に、今すべきこと。
ここ数年、毎年梅雨の時期に日本各地で大雨による大きな災害が頻発しています。昔は梅雨といえば「シトシト」といった表現が似合うような雨が続き、夏場にスコールのような大粒の雨がざっと降る「夕立」とは区別されていました。しかし昨今、数十年に1度などと表現される大雨が何日も降り続くことが増え、河川の氾濫や土砂崩れ、橋の流出といった命を危険に晒すレベルの大雨が梅雨時期の日本を襲っています。そんな時、自分と相棒であるフレンチブルドッグの身を守るため、一体どんな備えをしておけば良いのでしょうか。
住んでいるエリアの危険度を知る。

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フレブルと暮らす人にとって夏場の注意点は相棒の熱中症だけれど、オーナーの注意次第で予防できる熱中症とは違い、大雨などの自然災害は予防ができませんよね。
でも、備えることはできるのです。そもそも私たちが暮らす日本は、大洋と大陸に挟まれているため比較的雨の多い国。
とりわけ梅雨や秋雨前線が停滞するシーズンには大雨のリスクが高まり、雨による大きな災害の多くがこれらの時期に集中しています。

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しかし近年では温暖化の影響か気象にも大きな変化があり、1時間に50ミリを超えるような異常とも言える大雨も珍しくありません。
なお、一般的に1時間に降る雨が30ミリを超えると災害の危険性が一気に高まると言われているので、天気予報で報じられる雨量をチェックし、自分が住んでいるエリアにどのような影響があるのかを予測することがとても大切です。
例えば河川が近い、土地が低い場所にある、裏に山があるといった地域の特徴を知っていれば、大雨に対する対策や心構えもできるというもの。

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インターネットで「わがまちハザードマップ」と検索すれば、すぐに自分の住むエリアのハザードマップを検索することができ、該当エリアにどんな被害が及ぶかが予測されています。
そこから避難所や避難ビル一覧なども探せるため、大雨の予報があれば万が一に備えてチェックしておいてくださいね。
なお、フレブルはじめペットと暮らしている人にとって、ペットと一緒に避難所に入れるかどうかは死活問題。
ペットと避難する場合に選択肢として選べる避難所には「同行避難」と「同伴避難」の2種類があり、「同伴避難」は避難所でもペットと一緒に過ごせる避難所を指します。

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一方「同行避難」はオーナーがペットを連れて避難することを指すもので、避難所内でペットと一緒に過ごせるかどうかは各自治体の判断によります。なので常に相棒とのそばに居られるかはわかりません。
甘えたで寂しがりが多いフレブルの場合、同伴避難こそが安心して一緒に避難できる場所。
それだけに事前に避難できるエリア内の同伴避難所を探しておくと安心です。
ウイルスよりもまずは目前の危険を避けて。

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現在まだまだ猛威を振るっていると言っていい新型コロナウイルス。
確かに人が集まる避難所は「密」な空間になるため、ウイルス感染を恐れるあまり避難所へ行くことをためらう気持ちはわかります。
ただ、もし山崩れや地滑り、川の氾濫といった即座に命に関わる危険が身に迫っている場合、まず避難が先決です。

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新型コロナに感染しても治療ができるけれど、濁流に飲み込まれたり土砂に埋もれた場合の生存確率は圧倒的に下がります。
第一に命の安全を考え、大切な家族と一緒に逃げること。
すでに自宅内から動くのが危険な時間帯や状況ならば、河川の氾濫が心配される大雨の場合、垂直避難と言って自宅内の2階や屋上といったなるべく高い場所へ「縦に垂直に」避難してください。

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もし裏に山や崖などがあるなら、それらの斜面とは反対側にいるようにすること。
地滑りなどが起こる前には山鳴りがしたり崖から水が湧き出てくる、小石がパラパラと落ちるといった前兆があることも多いので、そういった災害のサインに注意しておくことも肝心です。
また、避難所ではいくらソーシャルディスタンスに配慮されているといっても、避難する人が増えればどうしても密になりがち。
それを避けるには、とにかく「早め」の避難と対策が不可欠。

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大げさと思うかもしれませんが大雨の予報が出たら事前に準備し、家族で逃げられる安全な高台などの場所を決めておいてください。
危機が差し迫った状況において、悲しいかな人間という生き物は自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりしてしまう“正常性バイアス”という心理が働きます。
この「まだ大丈夫だろう」という根拠なき自信が命運を左右するので、自分で避難できないフレブルを含む大事な家族を守るために「まだ安全に動けるうち」に避難することが最善なのです。
今、避難袋に追加するべきモノ。

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地震に台風、洪水など日本は自然災害が多い国。そのため日頃から避難袋を準備しているフレブルオーナーさんも多いでしょう。
しかし現在はコロナ禍の真っ只中にあるため、避難袋に追加しておくべきアイテムにも変化が。
まず欠かせないのはマスクと手指の消毒液など、ウイルス対策に必須の品々です。
それに加え、ペット用のウエットティッシュや水で流す必要のないシャンプーなど、ペットの衛生面をサポートするアイテムも欠かせません。

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特に梅雨時期に起きる災害は、時期的に湿度が高いこともあってフレブルにとっては皮膚のアレルギーが出やすい時期。
これらのグッズで皮膚を清潔に保つことにより、避難時でも皮膚&被毛のトラブルを軽減できます。
また、梅雨や夏の終わりころの災害の場合、もし停電すれば空調は一切効きません。

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それでなくとも避難所となる体育館などには冷房が完備されていないことも多いため、熱中症が危惧される愛ブヒのために水で濡らすと冷たくなるクールタオルや瞬間的に冷たくなる冷却グッズを避難袋には必ず入れておきましょう。
最近はペット用の冷却パッドやクールマットにも小さくたためるポータブルタイプが数多く発売されているので、こういったアイテムもぜひ活用してくださいね。
まとめ

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“もはやひとごとではない”。これは今時の自然災害の大きなキーワードです。
予測不能な大雨に地震や台風、これらはいつどの地域に起こるかわからず、近年の異常気象も相まっていつ自分や愛ブヒの身に降りかかってもおかしくない事象。
だからこそ日頃から備え、もしもの時に冷静に行動できるように準備しておく必要があり、その準備によって大切な存在を守れる可能性が上がるのです。
フレンチブルドッグをはじめ、人間の元でペットとして暮らす動物は自分が危険を感じたからといって勝手に逃げ出すことはできません。

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相棒にとって一番安心できるのはいつだってオーナーさんのそば。
だからこそ私たちオーナーが災害に対して備え、必要な場合は早い判断で避難できる準備をしておいてくださいね。
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