【一緒の時間が長いほど引き金に】テレワークや年末年始は特に注意。フレブルにも多い『胃腸炎』に気をつけて!
フレブル仲間の間でよく耳にする病気に「胃腸炎」があり、しょっちゅう胃腸炎を起こし頻繁に病院へ通っているというブヒも少なくありません。胃腸炎は胃や腸の粘膜に炎症が起きて嘔吐や下痢を起こす症状ですが、実は年末年始やコロナ禍でステイホームしている期間が長い時に増えるって知っていました? 年末年始目前のこれからの時期に起きやすい病気なだけに、まずはオーナーが胃腸炎について知っておきましょう。
そもそも胃腸炎ってなんやろか?
嘔吐に下痢。これってフレブルに限らず犬には比較的起こりやすい症状で、胃腸炎は犬によく見られる胃腸疾患のひとつ。
胃腸炎には、大きく分けて「急性胃腸炎」と「慢性胃腸炎」の2種類があります。
急性の場合は普段よりたくさんよだれを垂らしたり何度も嘔吐を繰り返す、黄色い胃液や血が混じった胃液を吐き戻すことがあり、同時に下痢を伴うことが多々。
一方慢性胃腸炎は長期にわたって食欲不振や下痢、嘔吐が続き、元気がなくなり次第に体重が減るのが一般的。
周囲のフレブルに特に多いのが突然嘔吐&下痢になる「急性胃腸炎」の方ですが、これになってしまう主な原因は食事と誤飲、そしてストレスなどが代表的。
例えば、腐ったものや普段食べ慣れないもの、脂肪分が多いものを食べる、おもちゃを間違って飲み込む、散歩道に生えている植物を食べることなど。
これらのことで胃腸に炎症が起きるのですが、なぜこれからの時期に特に気をつける必要があるのかといえば、そう、お正月休みです。
お正月といえばいつもより贅沢な御馳走を楽しむおうちが多いけれど、食欲旺盛なフレブルたちもそのおこぼれをいただこうと虎視淡々と狙っていますよね。
それに、最近は愛犬にもワンコ用のおせちでプチ贅沢をと考えるオーナーさんも多く、日頃あまり口にしないものを食べる機会が増える季節。
これだけでも十分要注意なのですが、年末年始&テレワークの落とし穴、悲しいかなまだあるんです…。
それは休暇終了やテレワーク終了時にやってくる…
数多くある胃腸炎の原因の中に、甘えん坊が多いフレブルオーナーならば見逃せない「ストレス」というワードがあったことにお気づきでしょうか。
察しの良い方ならここでハッとするかもしれませんが、年末年始の休暇やテレワーク期間中は普段オーナーさんが働いている間お留守番を頑張るブヒたちが、大好きなオーナーさんとずっと一緒にいられる至福の時間。
今度のお正月は暦の関係でさほど長期の連休になはらないけれど、新型コロナの影響で再びテレワークとなっている方も多いかと思います。
休暇が明けて、そしてテレワークが終わり再び仕事に向かう時、フレブルは久々の“おひとりさま”状態に…。
連休の後にちょっぴり分離不安気味になるブヒは多いですが、ベッタリ状態からの留守番は彼らのストレスの一因となるのです。
もちろん働かないことには彼らを養えないからそこは我慢してもらう必要があります。
しかし、もし休暇明けに相棒のお腹の調子がイマイチだったならばストレスによる胃腸炎の可能性も視野に入れて。
また、仕事が再開したらすぐに病院へ連れて行けるとは限らないので、休暇明けからしばらくの間はいつも以上に便の状態や食事内容に気をつけてあげる必要があります。
毎日のうんちチェックで早期発見!
胃腸炎以外にも消化器系疾患を起こすフレンチブルドッグは多いけれど、場合によっては命の危険を伴う病気の場合もあるので日常の腸内チェックは不可欠。
とはいえブヒのお腹の中を透視できる能力など持っていない私たちができるのは、ズバリ「うんちチェック」。
うんちはどこでしようとも必ずオーナーさんが目にして片付けるので、全オーナーさんは我が子の通常の便の状態をご存知だと思います。
それゆえ「今日はやや柔らかい・硬い」など判断ができるのですが、ここで知っておきたいのが便の状態からある程度体内のどの部分の炎症かを推測できるということ。
消化器系疾患の場合多くは下痢になるけれど、下痢とは『水分量が80%以上含まれる便のことで、例えば便の回数は増えないものの1回あたりの量が増えて水っぽくなる』もの。
お腹がギュルギュルと鳴る場合は小腸が、一方、便の回数は増えるものの1回の量は少なく粘液や鮮血が混ざっている、出そうとするけれど出ない状態ならば大腸に炎症があると考えられます。
他にも黒くべたりとした「タール便」と呼ばれる便が出た場合は小腸や胃に出血が起きている可能性が高く、ねっとりとした液体が付着している「粘膜便」は腸内の炎症や内壁に傷がついている可能性が大。
また、血便にも2種類あり、便の表面に血がついているなら大腸炎や肛門が切れている、便に血が混ざっているのなら大腸より前の部分で何らかの異常があり、出血性胃腸炎や寄生虫などが考えられます。
こういった普段と異なる状態のうんちを愛ブヒがした場合、まずは便の写真を撮って動物病院へ。
診察の際にその写真を先生に見てもらえば、なぜ下痢をしているのかの原因を特定しやすくなりますよ。
『ストレス』ほど侮れないから
人間は冬場に冷えからお腹を壊すケースが多いものの、実は冬場に起きる犬の胃腸炎の多くがストレスによるものだそう。
これは年末年始の帰省や来客など、普段と異なるライフスタイルやブヒの環境が変わるのも一因。
これらを完全に排除するのは難しいけれど、この時期は要注意ということを前もってオーナーが知っていれば、何事も早期発見へとつながるのです。
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