【良い犬って一体何?】意味のない誰かの尺度よりあなたの何か。愛を受けてなお輝くフレブルの命は、みんな平等に尊いもの
ボクらは鏡なんて見ないし、たとえ見たとしたってそこに写っている姿がボクらの全部で、耳が寝ていようがアイラインが薄かろうが、そんなこと気にしちゃいない。それよりも、愛されるために生まれてきたことに全幅の信頼を寄せていて、この家に来てその愛を一身に受けることに最大の喜びを感じているんだ。だからどうか、ボクらが吐く最期のひと息まで、どうかどうか見守っていて。ボクらを作ったのは人間だから、ボクらは生まれたその瞬間から人間って生き物を信頼している。その思い、受け止めてくれるんでしょ? だからこうしてここにいる…そんな本音に、耳を傾けて。
ひとりとして同じフレブルは存在しないんだ。

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もしかしてボクらは、生まれつき病弱かもしれないし、これから先、大好きなママやパパの手を煩わせるかもしれない。
それでもなおボクらと過ごす十数年を特別なものにすると約束するから、ボクたち“今を生きるフレブル”と同じように、『今だけを見て、一緒に生きて欲しい』と願うのは贅沢かしら?

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新たにフレンチブルドッグを迎えようと考えている人の中には、最初からボクらの毛色を指定して選ぶ人もいるだろう。
白い毛に黒いパンチ柄が入った子、艶やかなブラックに真っ白なエプロンを掛けた子。
いまにもとろけそうなクリーム色のなめらかな毛並みや、こんがり焼けたトーストみたいなフォーンのブヒまで、それはそれは個性的な色と柄を持つのがボクらさ。

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でもね、よく見て。
確かにボクたちはみんな似ているけれど、誰ひとり、もう少し正確にいうならば世界で誰1頭たりとも全く同じ子はいないし、それぞれが有り余る「ステキ」を纏ってこの世にやってきた存在。
好みの毛色はあるかもしれないけれど、まず見て欲しいのは目。

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目があって恋に落ちるなんて、今昔国籍を問わず様々な物語になるくらいに普遍的な出会いなんだからね。
そう、言いたいのはただ、最初から受け入れる子を限定しないでということなんだ。
これは毛色に限ったことでなく、年齢や生い立ち、つまりボクらそれぞれが背負うその全部に対して。
良い犬かどうかの基準なんて、自分次第。

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チャンピオン犬の子孫だから良い犬なのか。正直それについては疑問を禁じ得ないんだ、ボク。
だってそれってさ、結局決める人側の問題でしょ? フレンチブルドッグはこういうのがスタンダードですよと決めたのも人間なら、判断するのも人間。
フレブル同士で「あいつめちゃかっこいいよね」とかで決めたわけじゃなく、知らないうちにランク付けされるなんてフェアじゃなくない?

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じゃあちょっと聞くけどさ、もしアナタがこんな感じで選別されたらどんな気持ちになるんだろう。
誰かが決めた美醜の基準で判断されて値段がつけられるとしたら、その基準からはみ出すような個性を持つ子が必要とされないなら、それはとてつもなく悲しい世界。
今横に自分が愛するフレブルがいる人は、きっと本能的にわかっているはず。
その瞳を覗き込んで柔らかな毛を撫でれば、誰に何と言われようがうちの子が最高だってことを。

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結局のところ、手と手ならぬ手と肉球を取り合って一緒に歩き始めた相棒を超えるフレブルなんて存在しない。
そしてその子が規格から大きく外れていようが、自分にとってオンリーワンの存在ならばその子が世界で一番のフレブルなんだよ。
昨今はフレブルがブームだけれど、ブームってやつは決まったカタチを推すものだからこの辺りのことをうまく目隠ししてしまう。

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それゆえについ目先の情報に踊らされることもあるだろうけれど、大事なのはどれほど規格に沿った犬かより、自分が最高と思える犬かどうかってこと。
そしてその「最高」の基準は、誰に決められるものでもないのさ。
知るべき情報を厳選すること。

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今はめくるめく情報社会なんだってさ、人間て大変だよねえ…なんてボクたちこっそり話しているんだけど、情報には色んな種類があるよね。
いいもの、悪いもの、正しいもの、間違ったもの。
その中から正しい情報を取り出すには審美眼ってやつが必要だし、その審美眼は自分の尺度で決めるもの。

bozsja/shutterstock
仮にもしアナタがフレブルを飼いたいとして、単純に有名な誰かが飼ってるみたいな子や、メディアに出てるあの子みたいなブヒを探そうとしているなら、それはどうなんだろう。
誰かの何かより、あなたの誰かを探す方がずっとステキじゃないかしら。
それはアレルギーで毛が抜けちゃった子かもしれないし、ペットを売る側の人間の尺度で弾かれちゃうような子、飼いにくいと言われる子なのかもしれないね。

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でもボクらが人の愛を知って変われる可能性、めっちゃあるよ。
もし流行やステイタスでボクらを選ぶなら、よしておいた方がいい。ボクらそんなに簡単な犬種じゃないんだぜ。
こぼれ落ちるほどの愛をもらってようやく輝く命だってこと、知っていて欲しいのさ。

Vikafoto33/shutterstock
可愛い、イケてる、みっともない、ブサイク。これらは一体誰が決めるんだろう。
決めていいのはさ、ボクらの一生を責任持って面倒見ると覚悟した人だけなんだよ。
そこで初めてボクらに価値が生まれる。その価値ってもう、世界中の金銀財宝を集めても敵わないくらいのやつ。だって唯一無二だからね。

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そうやって愛をくれる相手になら「あはは、不細工だね。でもそこがいい」って抱きしめさせてあげるんだ。
だからどうか、ボクらのことを学んでください。
ボクらの中には、人の尺度で判断されて「飼いにくい」と見放された仲間がいること。

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そんな仲間たちは愛を必要としていること。愛がなければ生きてさえいけないこと。
選ぶ権利があるのは飼う側だから、そこんとこお願いします。
その『重み』をちゃんと理解して。

Anaite/shutterstock
相棒と歩いていると「私もこの犬欲しいんです」と声をかけられることが多々あります。まるで新作のバッグを買うみたいなノリで。
もちろんそうやって声をかけてくる人みんなが「映える流行りのものが欲しい」と思っているわけではないこと、ちゃんと理解しています。
でも、飼おうとしているものはお金で買えるかもしれないけれど、それはひとつの命を飼うってことだと、ちゃんとわかっていて欲しいのです。
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