2021年3月12日3,041 View

【いよいよシーズン到来】招かれざる客が今年も飛来…知るほど憎っくき“黄砂”からフレブルを守るために出来ること

春の訪れを待たずして遠く中国大陸の方からやって来る憎い奴、それは…『黄砂』。黄砂は偏西風が吹き始める春になると風に乗って日本にもやってきますが、風に乗ってやって来るのは素敵な便りだけで十分、黄砂なんていらんのや~! と、特に黄砂の影響が大きい西日本在住の筆者は思うのです。その上この大陸からの困りもの、我々人間だけでなくフレンチブルドッグにまで悪影響を及ぼすのだなんて、まさに招かれざる存在そこで今回は環境問題の悪化に伴いどんどん被害が甚大化している黄砂から、いかに愛ブヒをガードするかを考えたいと思います。

どこからともなく降り注ぐ黄砂とはなんやろか?

フレンチブルドッグ,黄砂,対策

THEJAB/shutterstock

 

春が近づくと天気予報で言及される黄砂情報。しかし黄砂ってそもそもなんやねん。ということでまずは黄砂について説明しますね。

 

黄砂の正体は中国大陸北西部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原といった乾燥地域の砂。これが風によって舞い上がり、上空の偏西風に乗って日本まで飛来するのです。

 

しかしその砂には微生物や化学物質といった多くのアレルギー要因が含まれていて、気流によっては工業エリアや都市部の上空を通過する過程で有害物質が付着することも。

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Vikafoto33/shutterstock

 

フレンチブルドッグにとってアレルギーはかなり身近な症状だけに、アレルゲン物質を含んだ砂の飛来というのはかなり脅威ですよね。

 

しかも黄砂にはPM2.5に分類される目に見えないほど小さな超微粒子サイズのものも多く、知らず知らずのうちに着衣や肌、被毛に降り注いでいるのです。

 

なんかもう、ここまで書いていて一層黄砂が憎くなってきましたが、実際黄砂の時期は謎の鼻水やクシャミを理由に動物病院を訪れるブヒも多いんだとか。

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Firn/shutterstock

 

これは人間も同様で、時期的に花粉症かと思っていたら実は黄砂の影響だったというパターンもあるそう。

 

とりわけ黄砂の被害は地理的に九州地方から西日本に多く、環境省のデータによると太平洋側よりも日本海側が顕著。

 

しかし飛来量に差はあれど、日本全国どこにいても黄砂の影響を受ける可能性は否定できないのです。

 

こんな症状、もしかして黄砂が影響してるかも。

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ambrozinio/shutterstock

 

黄砂予報が出た翌日は愛車が埃まみれになっている、物干し竿がざらざらしているなどの体験をしたことがある人、きっとかなりいますよね。とはいえこの現象を止めるのは不可能

 

ああ、もう家ごとカバーで覆いたい、って窒息するわっ! というのは冗談ですが、フレブルたちワンコも大気の汚れに対する体の防御機構は人間と同じ。

 

汚れた大気に対処すべく涙を出し、涙の量が増えることで鼻水も増加。ついでに鼻から吸い込んだ微粒子を排除すべくクシャミ連発で鼻水ダラダラなんて、まさに花粉症の人間みたい。

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yhelfman/shutterstock

 

しかし私たちオーナーはマスクやメガネで多少なりとも防御できますが、まさかブヒにマスクってわけにはいきませんよね。

 

ちなみに犬用のゴーグルは市販されているので、目にトラブルが起きやすいブヒは取り入れてみるのもおすすめです。

 

もし相棒に花粉症か風邪を思わせる症状が出た場合は、黄砂に対して反応している可能性も大。そのまま放置しておくとアレルギーを発症することもあるのです。

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yhelfman/shutterstock

 

そんな黄砂から愛ブヒを守るには、お散歩や外出後のケアが何より大切。

 

家に入る前に着ていた服を脱がせて顔や体に付着した黄砂を拭き取る、ブラッシングでホコリを落とす、犬用の目薬で洗眼するなど、黄砂を付着したままにせず自宅内に持ち込まないのがポイント。

 

ちなみにフリースやウール素材の服は静電気が発生しやすく汚染物質を引き寄せるので、黄砂飛来時期には避けた方が無難ですよ。

 

自宅でできるPM2.5対策って?

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Matias Faundez/shutterstock

 

黄砂飛び交う屋外から自宅に戻ればもう安心というわけにはいかないのが残念ですが、黄砂は細かな粒なのでちょっとした隙間からもスルリと室内に進入してきます。

 

帰宅後のケアで自ら持ち込む黄砂の量は減らせても、コロナ禍で換気が推奨される今、ずっと窓を開けないというのは無理な話。

 

そこでなるべく黄砂をはじめとするPM2.5を室内に入れないようにするには、黄砂予報を確認して黄砂の飛来が少ない時間帯に集中的に換気し、風向きを見て風が吹き込まない側の窓を開けること。

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Marina Kadyrova/shutterstock

 

換気を効率よく行うには、ひとつの窓をバーンと全開にするよりも複数箇所の窓を5cm程度開ける方が良いのだそう。

 

そういった換気に加え、是非導入したいのが空気清浄機。フレブルや家族がメインで過ごすリビングなどにPM2.5対応の空気清浄機を導入することで、かなり室内の空気はクリーンに保たれるはずです。

 

また、シニアブヒは涙の分泌量が減少したりドライアイになりがちなので、お出かけから帰ったら目が充血していないかチェックするのもお忘れなく。

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KATRYA.UK/shutterstock

 

他にも黄砂が飛来している時期は洗濯物を部屋干しにしたり、あまりに飛来量が多い日はお散歩そのものを中止することも大切です。

 

しかしながら、これだけしても完璧に防御するのが難しいのが黄砂やPM2.5

 

もしブヒの目に充血や普段よりも多い目ヤニがある、鼻水などが止まらないといった症状が続く場合、なるべく早く獣医さんに診察してもらってくださいね。

 

気象庁のホームページでは最新の黄砂情報を得られるので、特に黄砂が多い地域の人はぜひ日々の参考にしてみてください。

 

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

【うららかな春…実は危険がいっぱい!】春先に気をつけたいフレブルの病気について、今のうちに“予防”のおさらいを!

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