2021年5月11日3,328 View

【取材】「あと2ヶ月」の余命宣告から4年。手術も投薬もなしにガンと共生する14歳 #42 サクラ

10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。

今回お話を伺ったのは、14歳と7ヶ月(取材時)のサクラちゃん。まるで赤ちゃんのような笑顔を見せるベビーフェイスの彼女は10歳の時にガンが見つかり余命を告げられたものの、そこからなんと4年が経過。マイペースにママさんと寄り添って歩いてきたその足取りをご紹介します。

サクラちゃんのプロフィール

フレンチブルドッグ

年齢&性別

14歳の女の子 

体重 

6.2kg(若い頃は12kg)

大好きなこと 

食べること。果物やヨーグルトがお気に入り。

既往歴

・10歳の時に上あごにガンが発覚。手術が大掛かりになるため年齢的に手術を受けないことを決意。

 

「あと2ヶ月、持って半年」衝撃の余命宣告を越えて輝く命

フレンチブルドッグ

 

真っ黒だったお顔も今では白髪に覆われ、まるでティディベアのような愛らしさを放つサクラちゃん。

 

じつは10歳の時にガンが見つかり“2ヶ月から半年”と余命宣告をされました。

 

それが今では14歳。パピーの頃から丈夫で、ずっと元気に過ごしてきたママさんにとって、ガンは思いもよらぬこと。

 

「サクラは10歳まで健康そのもの。避妊もしておらず、時々肌を痒がる時にお薬をもらう程度でした。

 

ある日私が彼女と遊んでいる最中に偶然、左上あごの歯茎の付け根にあったできものに気付き、それで病院へ。診断名はガンでした。

 

その時点ですでに肺などに転移があり、余命は2ヶ月から半年と宣告されて…。とてもショックでした」

フレンチブルドッグ

 

手術をするとなると、上あごを削ったり、とても大掛かりな内容になると言われたそう。

 

10歳という年齢を考え、「余命いくばくもないなら、負担の大きな手術はさせたくない」と手術は断念しました。

 

「残り少ない命なら無理はさせず、サクラらしいペースで過ごさせようと決心したんです。

 

ところがそれから4年経った14歳の今まで頑張ってくれています。

 

診断後に数度、できものが大きくなるとその部分だけ切除していたのですが、切除時の全身麻酔に体が耐えられなくなったので、今はそのままにしています。

 

現在は内臓の色々な場所に転移が進んでいますが、ガンとは共生していくことを決め、自然のままにしているんです」

 

サクラちゃんの生きようとする力には驚かされるばかりですね。

 

レジェンド年齢で家トイレもマスター! サクラはお利口な孝行娘

フレンチブルドッグ

 

平日、ママさんが仕事に出かけている間はお利口に留守番をしてくれるというサクラちゃん。

 

ここ1年くらいで足腰が弱ってきたこともあり、その頃から新たな習慣を導入ました。

 

「以前はフリーで留守番させていたのですが、安全面を考え1年前からケージを活用しています。

 

2畳分の広さのあるケージにはトイレも置いているのですが、今までトイレはお外派だったのにすぐに覚えてくれました。

 

サクラは昔からマイペースで物事に動じず、ちゃんと自分のペースを保てる子。

 

またストレスを溜め込まないタイプなので、そういう性格も長生きの秘訣なのかもしれません」

 

サクラちゃんのマイペースさを物語るエピソードがひとつ。夜は9時頃になると、自らケージに入って寝ちゃうのだそうです。

フレンチブルドッグ

 

そんなサクラちゃんには、毎朝、体調を判断するためのモーニングルーティンがあるそう。

 

「私とサクラでバナナを分け合うようにしているんです。

 

バナナを食べた日は調子が良く、食べない日は調子が悪めと、毎日の体調判断の目安にしています。

 

ガンが判明した頃は元気でしたが、12歳頃から下痢になる頻度が増えました。

 

12〜13歳頃が体調が不安定なピークで、最近は再び落ち着いてきているものの日によって調子は様々。

 

バナナでの体調チェックはいつの間にか身についた習慣ですね」

フレンチブルドッグ

サクラちゃんの3年後に迎えた弟・梅太郎くんと。梅太郎くんはすでに虹の橋を渡りましたが、マイペースで今までどんな変化にもあまり動じなかったサクラちゃんが、梅太郎くんが旅立った後に、今までより甘えてくるようになったのだそう。

 

好き嫌いはなく食べるのが大好きだというサクラちゃんですが、そんな彼女の体を支える食についてもママさんは色々と工夫をしてます。

 

「病院の先生から貧血気味だと聞き、ご飯は鉄分を補うために水煮したり炒めた豚、鶏のレバー、豚ミンチをドライフードにトッピングしています。

 

先生からは脂質はガンの餌にならないと教えてもらったので、安心してあげられますね。

 

食欲がない時はヨーグルトやパン、犬用ちゅーるをあげたりすることも。

 

最近は口内のできものが大きくなり食べにくそうなので、シリンジを取り入れようかとも考えています。

 

こういったアイデアはフレブルオーナーの友人から教わることが多く、以前レジェンドに登場したカルビくんのママさんにもよくアドバイスをもらうんですよ」

 

今はできものに影響しないよう、硬い食べ物は避けるようにしています。

 

食べることは生きること。食欲が減退した時には獣医師の勧めでステロイドを飲んでいます。

 

これは食欲が増すという副作用を利用して、サクラちゃんにごはんを食べてもらうため。

 

「今はすっかり痩せてしまったけれど、それでも自分で歩いてくれるんですよ。

 

これは若い時に毎日の長い散歩で筋肉をつけていたのが良かったのかなと思います」

 

今飲んでいる薬は、なんとこのたまにのむステロイドのみなんだそう。

 

直近の目標は一緒に海へ行くこと。そして毎晩の楽しみは一緒の晩酌。

フレンチブルドッグ

 

花を飾ったり1日の終わりにゆっくりお酒を楽しむのがママさんのリラックス術で、その傍らにはいつもサクラちゃんが寄り添ってくれているそう。

 

そのかけがえのない時間がもっと続くことを願うママさんは、サクラちゃんとのこんな目標を立てていました。

 

「平日はお留守番させる時間が長いぶん、休みの日はできるだけ一緒に過ごすようにしています。

 

以前サクラを海に連れて行ったとき、海には入らないけれど砂浜を歩いたり潮風に吹かれたりと、とっても楽しそうにしていて。

 

なので、体調を見ながら次の休日には海に連れて行ってあげたいなと思っています。

フレンチブルドッグ

 

最近は寝ている時間が増えたけれど、一緒に過ごせる時間を大事にしたい。

 

これからもできるだけ長く私の晩酌に付き合って欲しいなというのが今の願いです」

 

この取材を終えてしばらくした5月9日、サクラちゃんは虹の橋へと旅立ちました。

 

旅立ちのそのとき、サクラちゃんはママさんとの目標を叶え、海にいました。

 

海に着いてゼリーを食べ、偶然お友達にも会えたその少し後、心地よさそうに潮風に吹かれながら、ママさんの手に顔を乗せたまま静かに静かに旅立ったそうです。

 

「悔いのない最期でした。最後まで親孝行な女の子で、この出会いに感謝です」

フレンチブルドッグ

 

海に行く前夜は、ママさんと一緒の布団で寄り添って眠ったというサクラちゃん。どうか安らかな眠りを。

 

そして取材を通して出会えたレジェンドの旅立ちはとても寂しいけれど、レジェンド年齢まで生きてくれてありがとう。さようなら、またね。

 

取材・文/横田愛子

 

 

★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!

フレンチブルドッグライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドブヒを探しております!

10歳を超えたブヒたちは、「#レジェンドブヒ」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。

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