2021年7月22日3,106 View

【取材】16歳半でも週3回は自分の足でお散歩!パワーの源はママの手による「自宅点滴」 #46ぶーちゃん

10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。今回お話を伺ったのは、妹分のここちゃん(チワワ×シーズーのミックス犬)と暮らすぶーちゃん。若い頃は活発でアクティブ、でも優しい性格の彼は現在16歳。もう目は見えないしお耳も遠くなっているけれど、今なお自らの足で散歩を楽しみ食欲だって旺盛なのです。

ぶーちゃんのプロフィール

フレンチブルドッグ

年齢&性別

16歳の男の子

体重 

10.7kg(若い頃は13kg)

大好きなこと 

食べることとお散歩。寝ること。

既往歴

・2歳で食物アレルギー・植物アレルギーを発症。同じ年に前立腺肥大になり手術。このとき去勢手術も同時に行なう。

・昨年12月に僧帽弁閉鎖不全症と診断。

 

2歳から昨年まではトラブル知らずの健啖家!

フレンチブルドッグ

 

ぶーちゃんを見染めたのは、当時まだ小学生だった娘さん。母娘ふたり暮らしだったこともあり、娘に寂しい思いをさせないようにとペットショップを巡って出会ったのがぶーちゃんでした。

 

ペチャっと潰れたちょいおブスなお顔に魅了されて迎えるも、実はママさんにとっては初めてのワンコ。最初は何もかもが試行錯誤でした。

 

「若い頃はとにかく活発。今でこそ“穏やかさの塊”みたいですが、昔は散歩でぶーちゃんに振り回されていました。

 

他の犬みたいに飼い主と歩調を合わせて歩くことができないことに悩み、獣医さんに相談したことも。

 

でも途中からは、私達がぶーちゃんに合わせればいいんだと吹っ切りましたね。

 

今は年齢のせいか歩みもゆっくりになって、ようやく並んで散歩ができるようになりました」

 

妹分のここちゃんは、彼が4歳の時に迎えた子。ぶーちゃんとは最初から相性も良く、性格は全く違うけれど各々のペースで仲良く過ごしているそうです。

 

2歳のときから14年間同じフード

フレンチブルドッグとミックス犬

 

ぶーちゃんは2歳の時にアレルギーを発症し、それ以来フードはずっと同じものを食べているそう。

 

「かれこれ14年間『アボ・ダーム』のラム&ライスというフードです。

 

時々ブロッコリーや茹でた葉物野菜をあげてはいるものの、長年同じごはんで飽きないかなと思ったりも。

 

だけどこの決まった食事のおかげで長寿なのかもしれません。

 

食物アレルギーだけでなく、複数の植物にアレルギー反応を示すので、草むらは避けてお散歩をしています。

 

2歳の時に前立腺肥大になり手術をしたのですが、それから15歳までは本当にありがたいくらい病気やトラブルがなかったんです」

 

そんな健康そのものだったぶーちゃんですが、ママさんはひとつだけ、本当に後悔していることがあるそう。

 

それが、歯磨きをしてこなかったこと。

 

「実は、ぶーちゃんは歯が1本もないんです。

 

昔は、犬の歯のケアといえば歯磨きガムをあげるくらいだったので。

 

食べるのに不自由はないけれど、若い頃から歯周ケアをしてあげれば良かったと悔やんでいます。だって私、歯科助手なんですよ...」

 

今は健康寿命を伸ばすためにも、犬も歯周病ケアが大切だと言われています。愛ブヒの歯磨きができていないというオーナーさんは、ぜひ頑張ってくださいね。

 

15歳で訪れた老化と向き合い始めた毎日

 

前立腺肥大以降は元気に年齢を重ねてきたぶーちゃん。ですが、目は白内障で数年前から完全に見えなくなり、耳や鼻もきかなくなってきました。

 

そして本格的に“老い”による影響が出たのが昨年12月。『僧帽弁閉鎖不全症』という心臓の病気を診断されます。

 

「弁の形が変形してうまく閉まらなくなり、血液が左心室から左心房へと逆流する、高齢犬に多い心臓病です。

 

そこで投薬治療をスタートさせたのですが、実は、ぶーちゃんの保険を以前に解約してしまっていて...。

 

4月から、体内の老廃物の排出を促す皮下点滴を週に2回打っているのですが、費用が高額になるんです。

 

でもとても良い先生で、少しでも治療費を抑えられるよう、自宅での点滴を提案をしてくださいました」

 

当初は“自分で愛犬に針を刺すなんて”と不安だったママさん。しかし病院で丁寧にやり方を教わり、今は自宅で点滴を打っているそうです。

 

「こうして自ら治療を手伝うことで、より愛しさが増すんですよ」

 

この献身的なケアのおかげで、16歳半という年齢になる今も、何もなければ月に1度病院へ行き点滴や薬をもらうだけに。

 

「ところが6月に、夜中突然痙攣を起こし倒れて。その時は別れを意識しました。

 

先生によれば痙攣は心臓由来のもので、調子が悪そうな時に飲ませるお薬をいただきました」

 

薬のおかげかその後は安定。少しほっとしているそうです。

 

見えなくてもリードで誘導! 16歳の今もお散歩を楽しむ

フレンチブルドッグ

 

目は失明、後ろ足も弱ってプルプルと震えますが、今もぶーちゃんはママさん&ここちゃんと一緒に、週3回ほど散歩を楽しんでいます。

 

「目は見えなくても、リードで促せばぶつかることなく歩いてくれるし、やはり外の空気を感じるのは心地良さそうで。

 

それに強い日差しは感じるのか、時々眩しさに驚いています」

 

運動というより気分転換のための散歩ですが、これがいい刺激になって長寿につながっているのかもしれません。

 

「家では基本たいてい寝て過ごしていますが、昔から車が大好きで。

 

年齢的にあちこち行くのは難しくても、これからもドライブは連れて行ってあげたいと思ってます」

 

昔、散歩休憩で立ち止まったときに、駐車中だった車のドアが開いた瞬間、飛び乗ったこともあるそう。

 

それくらい大好きなドライブ、これからも楽しんでほしいですね。

 

徘徊もトイレの失敗も気にしない!

フレンチブルドッグ

 

高齢ならではの行動も出てきました。早朝と夜中に、部屋の中を徘徊することがあるそう。

 

「一緒に寝ているので、ぶーちゃんが起きたら私も目が覚めます。

 

しかし私自身が夜型で眠りが浅いタイプなせいか、早朝や夜中の徘徊はさほど気にならず、徘徊を見守っています」

 

足腰が弱くなったぶーちゃんに合わせ、ベッドは低いタイプに買い替え、自由に動けるよう工夫をしています。

 

目は見えなくとも大体の位置を覚えていて、自分で水を飲みに行くし、ちゃんとベッドに戻ってくるそう。

 

「ただ最近、家具にぶつかり目をケガしたので、危なそうな場所には全部カバーをつけて対策をしました。

 

トイレも完璧じゃないけれど、オムツはストレスになるからつけていません。

 

まだ自分で歩ける間は歩かせてあげたい。私が掃除すれば済むだけなので」

 

留守番もフリー。ただし体調が心配なので、職場に相談し、昼休みに様子を見に一旦帰宅しています。

 

「ペットに理解ある職場なのが本当にありがたいです」

 

どんな時も心の支えになってくれた、かけがえのない存在

フレンチブルドッグと家族

 

「自分が年を重ねたのもありますが、一緒にいると心穏やかで優しくなれるんです」。

 

過去には何度もぶーちゃんの存在に救われました。

 

「娘が結婚する時、私は初めて一人暮らしをすることに。ずっと母娘一緒に歩んできたからそれはもう寂しくて…。

 

結婚は喜ばしいけれど、娘が私の元からいなくなる不安の方が大きかったですね。

 

さらに同時期、私に乳がんが見つかって。今はすっかり良くなりましたが、まさに最悪だったその期間、私の心の拠り所だったのがぶーちゃんとここちゃんでした。

 

ぶーちゃんたちがいてくれたからあの時期を乗り越えられた。

 

どんなときも、ただそこにいて癒してくれるぶーちゃんは、私のお守りのようなかけがえのない存在です」。

 

離れることが不安だった娘さんも、体調の変化が多いぶーちゃんを思い、孫を連れて週に2回は様子を見に帰ってきてくれるそうです。

フレンチブルドッグとその家族

 

「いつか別れが来ることはわかっているけれど、その日がなるべく先に来て欲しい。

 

そして私がいない間に旅立つことはやめて欲しい。そう願っているんです」

 

若い頃はソファーを壊したり派手なイタズラに怒ったりもしたけれど、今はただ愛おしく、日々その愛おしさは増してるのだそう。

 

お手やおすわりなども何にもできなくなった今だって、そこにいてくれること、それが何よりの幸せなんですね。

 

撮影・取材・文/横田愛子

 

 

★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!

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