『ただいま~帰ってきたよ!ウマウマある? 』 お盆に思うお空のブヒへの強い愛。この時期は“会いたい”が叶うと信じて。
夕食の買い出しに出掛けたスーパーでカラフルな砂糖で作られた盆菓子が並んでいるのを見ると、ああ、夏も佳境だなと思います。それと同時に、お盆時期のSNSには虹の橋に旅立った相棒を迎える準備をするブヒラバーの様子がアップされ始め、改めて思うのです。ああ、みんな姿なき今も変わらず愛を注がれ、今なおこんなにも愛されているんだと。そしてオーナーさんたちはこう綴るのです「足音が聞こえたよ。今、帰ってきたんだね」と。
見えることが全てじゃないのかも。

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今年レジェンド年齢まで生きた愛ブヒを見送り、この夏に初盆を迎えたブヒオーナーのママさんのSNSに記されていたこと。
「早朝、玄関の方から聞いたことがないようなトン、トン、ドンッの3連続の音。ずいぶん早朝だけど3頭仲良く帰ってきたんだな」というコメントがあり、なんだか胸が熱くなりました。
お盆は、この世を去った命が浄土から現世へと戻ってくる仏教行事。

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ですが、実はその始まりは仏教に限ったことではなく、日本人が古来から持つ八百万の神様を信仰する神道の思想が根っこにあり、先祖の霊を祀る祖霊進行と仏教の盂蘭盆会という行事が結びついたものなのだそう。
そのルーツはさておき、現世で別れてしまった大切な存在がはるか時空を超えて「ママぁ~、パパぁ~、ただいまぁ~」と帰ってくる、そう考えるとお盆ってなんだかとっても素敵。

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筆者はさほど信心深いわけではないけれど、それでもお盆の時期になるとなんとなくご先祖だったり既に虹の橋を渡ってかなりの月日が経つ過去の相棒たちを思い、せっせとお菓子や花を買い込んで迎える準備をするのです。
そしてふとSNSを眺めれば、そこには生前大好物だったであろう山のようなウマウマや色とりどりのお花でお迎えの準備をするフレブルオーナーさんの投稿が。

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改めて、みんなとことんまで愛されて生涯を駆け抜けた命だったんだなと思いを馳せるのです。
きっと、ずっとそばにいる。

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お盆の時期には、先述のブヒオーナーさんのように相棒の帰宅を五感で感じた人もいれば、「ちょっと、帰ってるなら音くらいたてなさいよ」と静かな帰宅に一言物申す人まで多種多様。
でも、例え気配や音がなくたって、待つ人がいれば必ずそこ帰ってきているんだろうなと思います。
彼らフレブルにとっての「家」とは、オーナーさんが暮らす場所のこと。

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言葉を話せない彼らが何よりも愛を伝え、その言動の全てを見守ってそばにいたいと願った『あなた』という存在がいる場所こそ、きっと帰る場所だから。
ところでお盆と言うのは地域によってやや時期が異なるようで、東京では7月15日、それ以外では8月の13~15日が盆とされることが多いそう。
いずれにせよこの時期は、なんだか旅立った存在に深く思いを馳せる期間でもあり、きちんとしているお宅ではちゃんと迎え火や送り火を焚き、野菜で作った精霊馬(お供物を馬や牛に見立てた飾り)を用意したりするのでしょう。

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ちなみにブヒオーナーさんのSNSの中には、帰り道はゆっくり音楽を楽しみながら戻れるようにと生姜をヘッドフォンに見立てた精霊馬を用意した人も。
こんな細部にもブヒオーナーさんの個性やこだわりを感じずにはいられませんでした。
そこのお家のブヒさん、きっと帰りはノリノリの音楽聴きながらのんびり帰るんだろうなと想像したりして、ちょっと和んでしまいました。
願えばそこに。

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既に旅立ってしまったけれど何度でも会いたい存在。そんな魂が公式(?)に帰ってくるのがお盆ですが、考え方次第で、私たちは毎日をお盆にできるのです。
会いたいなと願って目を閉じればそこにいるし、ブゥブゥうるさいいびきやむっちりとした感触、柔らかな毛並みをそこかしこに感じられること、気づいていましたか?
愛ブヒの旅立ちからまだあまり時間が経っていない人にとって、初盆というのはひとつの区切りかもしれません。

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それに、まだその喪失でポッカリと空いた心の空洞を埋められずにいたとしても、願えばいつも、そして思えばいつもそばにいるんです。
目に見えることが全部だと信じる私たちだけれど、例えば薄暗い廊下の先に、ふと目覚めた夜中のベッドの足元に、ひっそりと彼らは存在しています。
「あら、気づかれちゃったか」とペロリと舌を出しつつ、こうも言っているのです。「実体なんてなくたって、こうしてここにいるんだから大丈夫」なんだと。

bozsja/shutterstock
私たちもいつかこの体は消えてなくなります。それは心臓と言う臓器がその役目を終えたから。
ただね、心まで消えるなんてことは、まだ実証されていない。
実態がなくともその「思い」はずっと生き続ける、そういうことがあってもちっとも不思議じゃないのかも。
それって、会いたいと願えばいつでも会える“魔法のどこでもドア”みたいなもの。
『忘れないこと』。これがそのドアを開く鍵なんですよ。
「会いたいと願う気持ち」が本当になる

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お盆シーズンのSNSには愛が溢れています。旅立った大切な存在を偲び、その帰還を心待ちにするブヒオーナーさんの愛の深さは海以上。
小さな物音、窓は閉まっているのに何処からか吹く風、カツカツと床を鳴らす愛しい足音。
そんな破片の隅々に、在りし日の相棒を思うのでしょう。
この時期ばかりは、会いたいと願う気持ちが本当になる、そう信じていいのだと思うのです。
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