2021年10月12日6,062 View

【取材】6歳で車椅子になった15歳のジェビー。長寿の秘訣は「4時間以上の留守番はさせない」などノンストレスな生活。 #49ジェビー

10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。

今回登場してくれたのは、パピーの頃から好き嫌いがはっきりしているというジェビーちゃん。6歳でヘルニアになって以降後ろ足が不自由になったけれど、15歳(取材時)の今もパパさんとママさんの愛に包まれて日々を謳歌しているのです。

 

ジェビーちゃんのプロフィール

フレンチブルドッグ

年齢&性別

15歳の女の子 

体重 

6.6kg(若い頃は11kg前後)

大好きなこと

車に乗ること。お出かけと旅行が大好き。ドライブ。

既往歴

・迎えた当初下痢が続きコクシジウム症と判明、すぐに治療をし完治。

・6歳で椎間板ヘルニアを発症。後ろ足が不自由になるも、その後大きな病気はなし。

 

6歳で突然のヘルニア発症。車椅子を相棒に駆け抜ける日々

フレンチブルドッグ

 

穏やかなご夫婦の中央に寝そべり、私の悪口は言っちゃダメよとばかりに二人を見つめるジェビーちゃん。

 

ご実家にはブルドッグやパグがいたという生粋の鼻ぺちゃ好きのママさんと、ジェビーちゃんが初めての愛犬で、以前は犬が苦手だったというパパさんの元で育ちました。

 

しかし6歳の時、ママさんの体調が悪かったため1年間、ママさんのご実家で預かってもらうことに。

 

「ジェビーを迎えた翌年にクリームのフレブル、あすかを迎え2頭と夫婦で暮らしていたのですが、私が病気治療に専念するため、実母に懐いていたジェビーを1年預かってもらうことにしたんです」(ジェビ−ちゃんママ=以下ママ)。

フレンチブルドッグ

小さなころからお出かけが大好き。

 

その間にヘルニアに。

 

「いつもと様子の違うジェビーを近くの病院で診てもらったところ、ヘルニアではないかと大きな病院に行くことを薦められたそうなんですが、受診した時はすでに手遅れで。

 

獣医さんから、もし手術をしても歩けるようになる可能性が50%以下だと言われたそうです。

 

さらに私に心配をかけまいと、ジェビーを迎えに行くまで後ろ足が不自由になったことを知らされていなくて、その姿を見て衝撃を受けました。

 

当時は両親に『なぜすぐに教えてくれなかったのか』など責めたりもしましたが、大事に育ててくれている姿も目の当たりにし、成功率が半々の手術でジェビーに負担をかけたくなかったという親の思いも理解できました」(ママ)。

フレンチブルドッグ

4か月のころ。

 

ジェビーちゃんを自宅に連れ帰ってからはすぐに、いかに彼女が負担なく過ごせるかを模索し始めたそう。

 

「最初に、名古屋のヘルニアの名医として有名な先生に診てもらいました。

 

結果、やはり歩くのは難しいとの判断でしたが、後ろ足以外は健康なので車椅子を提案され、すぐに後輪のみの車椅子を購入したんです。

 

ジェビーは負けん気が強く勝気なタイプ。

 

散歩やお出かけも大好きなのですぐに車椅子を乗りこなし、オムツを付けるようになった以外は以前と同様に暮らしています」(ジェビ−ちゃんパパさん=以下パパ)。

 

3年ほど前からは加齢により前足も弱くなったため、今はバギーに乗り換えてお散歩を楽しんでいるそうです。

 

不自由さを感じさせない工夫とあすかちゃんの存在が励みに

フレンチブルドッグ

車椅子でも元気にあすかちゃん(左)と遊ぶ。

 

「決して不自由な思いはさせない」とジェビーちゃんに約束した二人。

 

車椅子になったことで活動範囲が制限されるどころか、ジェビー&あすか姉妹を連れて多くの場所へ行くように。

 

「視力が低下した今も散歩の時間になると吠えて散歩を要求するほど、ジェビーは昔からお出掛けが大好き。

 

車で出掛けるのが何より好きで、軽井沢や清里、伊豆などへの旅行に、私たち夫婦の実家がある九州まで12時間かけて一緒に帰省することも。

 

今はバギーに揺られながらの散歩ですが、いつも可愛がってくれるご近所さんの声を聞くと立ち上がろうとはしゃぎます。

 

その姿を見るにつけ、大好きな散歩に出るというのはこの子にとって良いストレス解消なのかなと思うのです」(ママ)。

フレンチブルドッグ

1歳7か月のころ。パパに抱っこされる二人。

 

「以前は犬が苦手だった僕も、ジェビーと暮らすうちに大の犬好きに。今では彼女たちは僕にとって娘同然です。

 

車好きな姉妹に合わせて快適に長距離移動ができるようミニバンに買い替えるなど、何事もブヒ優先になりました。

 

3年前にあすかを11歳で看取った時は辛かったですが、てんかん発作を起こし介護が必要になった経験をあすかにさせてもらったことで、ハイシニアになったジェビーとの向き合い方もわかってきました」(パパ)。

フレンチブルドッグ

2歳7か月のころ。

 

あすかちゃんの介護生活で培ったアイデアや工夫が、いまのジェビーちゃんに活かされています。

 

「今はお水も自分で飲めないから、起きた時や吠える時は飲ませるようにしています。

 

夜中も水が飲みたくて何度も起きるため、寝る時には近くに水を置いてすぐに対応できる状態に。

 

また、同じ目線で寝られるよう、夫がベッドと同じ高さのジェビー用ベッドを作ってくれたり、まだジェビーが動けるうちにリビングからダイニングにかけてタイルカーペットを敷き詰めたりしました」(ママ)。

 

大好きなお出かけに積極的に出かけるだけでなく、自宅でも快適に過ごせるようジェビー家は常にブヒファーストなのです。

 

和漢植物配合のフードと旬の果物、ルーティンのある生活が元気の源

フレンチブルドッグ

 

15歳でも頭はしゃっきり、今もしっかり自己主張するジェビーちゃんには、いくつかのルーティンがあります。

 

「ジェビーは好き嫌いがわかりやすい子で、おやつもジャーキー系は食べないなど好みがはっきりしています。

 

なのでこれというドッグフードを探すのが大変なんですが、今は和漢植物や鹿肉がベースの『みらいのドッグフード』シニア用に落ち着いています。

 

ご飯は昼と夜の2回。夜は少し多めにあげ、ブロッコリーなどをトッピングすることも。

 

あと毎朝季節の果物をおやつがわりにあげていますね。1日のリズムはほぼ毎日同じです」(ママ)。

フード

 

また、朝から夜までとにかく頻繁に声かけをしているそう。

 

「私がお喋りなので(笑)、時間があればジェビーに話しかけている感じです」(ママ)。

 

ママさんが話しかけてくれることがいい刺激になっているのかもしれません。

 

「ジェビーはいわゆる育てにくい子で、パピーの頃はしつけに悩んだこともありました。

 

けれどそれも含めてこの子らしさ。だから途中からそんな性格をまるっと受け入れ、伸び伸び過ごせるようにこちらの意識を変えました」(パパ)。

フレンチブルドッグ

近所の公園にて。

 

他には4時間以上の留守番をさせないなど、ストレスが少ない生活を送れるように心がけているそう。

 

「できるだけジェビーのしたいように。結局のところ、これがこの年齢まで一緒に過ごせる秘訣なのかもしれません」(ママさん)。

 

そう教えてくれたご夫婦の前にはフレブル柄のマグカップ。

 

気づけば犬グッズばかりという暮らしの中心にジェビーちゃんがいて、これからも少しでも長くその日々が続くことを願っているんだとか。

 

緊急事態宣言が明けた後には軽井沢へ旅行もしました。これからもジェビーちゃんファーストの日々は続きます。

フレンチブルドッグと家族

2021年10月初旬に行った軽井沢旅行の様子。

 

取材・文/横田愛子

 

★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!

フレンチブルドッグライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドブヒを探しております!

10歳を超えたブヒたちは、「#レジェンドブヒ」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。

編集部から取材のお声がけをさせて頂くかも!?

 

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