2022年5月8日2,894 View

散歩もおやつもちゃんと定時に催促!?『我が家の愛犬、時計持ってる説』の真相に迫ってみた。

夏は5時過ぎ、冬は7時半頃になると、のそのそ布団から這い出て「朝ですよ、ボク起きましたよ」とアピール。そして午後3時になるとおもむろに昼寝から起き上がりおやつを催促、次に夕方の散歩、それからご飯まで、ほぼ狂いなく毎日定時に呼びにきます。「もしかしてキミ、時計を隠し持っていないか?」と思わずその短めの腕を見るのですが当然腕時計なんて着けているはずもなく、けれど彼らフレブルは確実に時計を所持していると確信しています。そんな「うちのブヒ、絶対時計持っている説」を解明していきましょう。

 

ブヒが持つ時計、それは体内にアリ。

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

LightField Studios/shutterstock

きっと、高級時計よりウマウマの方がずっと好きなフレブルたちが持つ唯一の時計、それは体の中にありました。

 

多くの人が耳にしたことがあるであろう『体内時計』がブヒの愛用ウォッチで、実は犬が持つ体内時計はかなり正確なのだそう。

 

なお、2010年にスウェーデンで実施された研究によれば、犬も時間の長短を区別できる可能性があるとのこと。

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

Job Narinnate/shutterstock

なんだかすごいじゃないの! と感嘆しますが、生き物のほとんどは概日(がいじつ)リズムから時間感覚を得ており、これは24時間のうちの明るさ、暗さの周期に従ったもの。

 

なお概日リズムとは“概ね1日周期”と言う意味の言葉で、地球の自転によりもたらされる約24時間の明暗周期に活動を同期させること。

 

なんだか難しい説明のようだけれど、このリズムによって決まった時刻になると眠くなり、一定の時間眠ると自然に目が覚めるのです。

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

Tienuskin/shutterstock

ちなみに概日リズムは光や温度、食事といった日常の刺激によって修正されるため、ご飯や散歩、おやつを毎日決まった時刻に行うおうちの犬はより時間に正確になるんです。

 

だからもし愛ブヒに時計所持疑惑があるのなら、その子はかなり規則正しい生活をしているってこと。

 

よく“リズムのある生活が健康寿命につながる”と言いますが、体内時計を正確に保つことは、ヘルスケアの観点から見てもプラスの効果がたくさんあるのです。

 

時計持ちブヒは、注意深い子が多い?

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

IMG Stock Studio/shutterstock

生まれ持った体内時計の存在はもちろん、フレブルがご飯やお散歩の時間に敏感であることにはもうひとつ理由があります。

 

それはオーナーに対しての集中力。

 

フレブルは犬の中でもとりわけオーナーが大好きで、ちょっとストーカー気質な子が多いけれど、いつ何時もオーナーを見つめているその視線。

 

それこそが、ブヒが時間を読む秘密でした。

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PLCNSK/shutterstock

例えば「ご飯よ〜」と声をかける前からフードボウルの前にお座りしてワクワクしながら待機、なんてシーンはよく見かけますよね。

 

それは、フードストッカーをチラッと見るアナタの視線や、ご飯や散歩前に無意識に毎回行っている行動をチェックして予測しているのです。

 

この先読み能力によって「お、そろそろご飯やな」「おっと、散歩に行きますか」と私たちを先回りしてスタンバイしているのです。

 

いやもー、名探偵コ○ンかい!

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

Juri82/shutterstock

もちろんそれ以外にも太陽の強さや影の長さによっても時間の流れを把握しているようですが、そう考えると彼らの能力の高さに感服ですよね。

 

しかしながら、時間感覚はあっても人間が独自に作り出した「今が何時」という時刻の概念は持っていないので、仮に「8時になったらお散歩に行こう」と伝えても、やはりピンとは来ないようです。

 

体内時計はリセットで整える。

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

Job Narinnate/shutterstock

フレブル自慢の体内時計、しかしその時計が狂ってしまうことも。

 

例えば、シニア犬になり足腰が弱って、お散歩へ行かなくなったブヒです。

 

いつも散歩していた時間はぐっすりお昼寝をしていて、いわば昼夜逆転のような状態に陥るケースがあります。

 

これが続くと夜に目が覚めて夜鳴きしたり、認知症を疑う行動をとることも。

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Lee waranyu/shutterstock

そうならないためには、足腰が弱ってもカートなどで散歩へ連れ出し、年齢に関わらず今までと同じリズムでの生活をすることが大切。

 

もちろんシニア犬でなくとも体内時計が狂うことはあり、それはゴールデンウィークや年末年始といった長期休暇の後。

 

こういった長い休暇は私たちオーナーの生活リズムが変化するため、それに合わせて活動するブヒたちもリズムが乱れてしまうのです。

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

Grisha Bruev/shutterstock

じゃあそんな体内時計を再びリセットするにはどうするか。

 

答えは簡単で、朝日を浴びること。

 

だから毎朝起きたらカーテンを開けて朝の日差しを取り入れ、季節や日光を体感させるためお散歩へ連れ出すことがベストなリセット方法なのですよ。

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

Tienuskin/shutterstock

ちなみに朝日を浴びて体内時計がリセットされるのは私たち人間も同じなので、朝に日光を浴びることをブヒとの習慣にしたいですね。

 

おわりに

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Valeriia Khodzhaeva/shutterstock

フレブルたちが持つ正確な時計。

 

その秘密は生き物のほとんどが持つ体内時計にあったわけですが、この体内時計が今後も正確に動くかどうかは日々の生活習慣にかかっています。

 

ただ、毎日のご飯や散歩があまりに一定だと、決まった時間にご飯がもらえない日に「今日はなんで?」とストレスを感じることも。

フレンチブルドッグ,体内時計,健康

Fractal Pictures/shutterstock

そのため時には毎日のルーティーンをあえてランダムにし、こういう日もあるってことを学習させて、ストレスに強くするのもポイントです。

 

 

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