2022年10月5日2,130 View

フレブルにもあるの!?『犬の更年期』と付き合い方について知ろう[特集:ミドルシニアLIFE]

どうも、ミドルシニア(中年)真っ只中の筆者です。フレブルオーナーさんの中には愛ブヒもミドルシニアだけど自分自身も同じ世代って方がかなりいるように思いますが、この世代の悩みといえば更年期ですよね。個人差はあれども特に女性は40代から、男性も50歳前後で更年期障害が起きるのが一般的。でもそれって人間の話でしょ、なんて思ってはいけません。実はフレブルたち犬にも更年期ってあるんですよ。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

犬の更年期って?

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mfaktor/shutterstock

 

まず最初に更年期障害について簡単に説明しましょう。

 

更年期障害は女性が閉経することでホルモンバランスが崩れ、のぼせや発汗、イライラに動悸、冷えや腰痛といった様々な症状が起きること。

 

昔は女性特有の症状だと思われていましたが、男性にも倦怠感や疲労、不眠などの形で更年期障害が起こることがわかっています。

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けれど犬は人間年齢で50歳前後になる7〜8歳でも妊娠が可能なため、いわゆる閉経はありません。

 

そのため人間のような更年期障害はないと考えられていましたが、実際は犬にも更年期があるのです。

 

これは加齢によってホルモンバランスが崩れることが原因で、ホルモンは体の機能が正常に働くように指示するいわば司令塔。

 

体のみならず感情をも左右するため、ホルモンバランスが崩れると犬にも更年期障害の症状が出る、ということ。

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Tienuskin/shutterstock

 

なお、人間の更年期障害も個人差が大きいですが、犬の場合も個体差が大きく、大体6歳から7歳頃に発症することが多いそうです。

 

そして基本的に更年期障害の症状が多く見られるのは女の子ブヒであるものの、稀に男の子ブヒも発症することが。

 

さらに避妊手術を済ませている女の子ブヒでも発症することもあるので、もし6〜7歳頃に愛ブヒに変化があったら更年期障害の可能性を疑ってみてください。

 

どんな症状が起きる?対処法は?

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GH Studio/shutterstock

 

更年期障害と言ってもその症状は広く、人間でも人によって起きる症状は多種多様。

 

これはまたフレブルも同様で、疲労感や便秘といった体の症状をはじめ、精神的に不安定になるのも更年期障害のひとつです。

 

避妊手術をしていない女の子ブヒの場合は、ヒート(発情)の感覚が開いたり周期が乱れたり、生理の際に出血の量が増えたり極端に減るなどが更年期突入のサイン。

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未去勢の男の子ブヒの場合もヒートの時期が不安定になったりします。

 

犬の更年期の具体的症状は、常に微熱が続く、冷え性になる、食欲不振になる、苛立っているような様子を見せるなどで、大抵の場合は「元気がなさそう」な状態で収まることが多いそう。

 

しかし気をつけたいのが、現時点で犬の更年期障害に対しては明確な薬がない点です。

 

これが人間だとホルモン剤の投与などで治療ができるのですが、犬の場合は更年期の治療目的でのホルモン剤投与は一般的ではありません。

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YAKOBCHUK VIACHESLAV/Shutterstock

 

ではどうするのか。

 

未避妊・未去勢の場合は手術をすることで対策するしかないのが現状です。

 

しかしオーナーさんの中にはそういった手術に消極的な人だってもちろんいるでしょう。

 

その場合、他の病気ではないかどうかの確認のために病院で検査を受け、病気が潜んでいないようであれば更年期の症状を和らげる工夫をし、付き合っていく道を選ぶという選択肢だってあるんです。

 

犬の更年期との付き合い方

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DuxX/shutterstock

 

犬の更年期障害には予防策もなければこれといった特効薬もなく、避妊手術をすれば症状がゼロになるというわけでもありません。

 

ただ、6歳以降のミドルシニアブヒはちょうど様々な病気が起きやすくなる年齢に差し掛かった世代。

 

未避妊なら子宮蓄膿症や乳腺腺腫、卵巣嚢腫のリスクが、未去勢の場合は精巣腫瘍や会陰ヘルニア、前立腺肥大といったリスクが上がります。

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そのためミドルシニア期からは愛ブヒの様子を注意深く見て、いつもと様子が異なる点があれば一度しっかり検査を受けましょう。

 

そこで病気が見つからないのに元気がないのであれば、更年期障害の可能性がかなり高め。

 

では愛犬の更年期障害との付き合い方ですが、まず大事なのがリラックスできる環境や生活です。

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更年期の時は普段より気が立ち苛立つので、ストレスを与えないのが一番。

 

適度な散歩や遊びでストレスを発散させ、こまめに声かけをする、ゆっくり眠れるよう寝床を快適に保つなど、日々の工夫とケアでできるサポートはたくさんあります。

 

ちなみに、人間のケースでは更年期障害を和らげることのひとつにペットとのスキンシップがあり、これは触れ合うことで幸せホルモンであるセロトニンが増えるから。

 

このセロトニンは犬にとっても有効なので、愛ブヒと過ごす時間や触れ合いを増やすことでブヒの更年期のケアにもなるはずです。

 

おわりに

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更年期障害なんて人間だけのものだと思っていたけれど、ホルモンバランスの崩れから起きる不調を更年期障害と定義するなら、フレブルにだって起きる症状。

 

ブヒにも更年期があると知ってさえいれば、急にイライラし始めた愛ブヒに対してこちらも寛容な気持ちになれるし、ケアすることもできるはず。

 

ミドルシニア期のブヒと暮らす者にとって、ブヒにまつわる知識こそが特効薬なんですよ。

 

 

文/横田愛子

 

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