近所に保護犬がやってきた!その時、私たちが出来ること
ここ数年で一躍人気犬種に躍り出たフレンチブルドッグ。コロナ禍によるペット需要の増加もあり、彼らのニーズは引きを切りません。けれど頭数が増えるに従い、同じペースで増えるのが飼育放棄をされ里子に出されるフレブルです。最近は愛犬を迎えるなら保護犬から、という選択肢が浸透したこともありますが、やはり簡単なことではありません。でもね、迎える側の愛と、その愛を手助けしたいと願う周囲の想いがあれば、きっと保護ブヒに幸福な日々が訪れると思うのです。
ご近所にやってきた可愛いあの子

Anastasiya Tsiasemnikava/shutterstock
筆者が住まう地域はワンコオーナーが多く、散歩時間が重なっていたり近所のドッグカフェで顔を合わせるオーナー同士はすぐに顔見知りになります。
そんな中、複数の犬友さんから「福ちゃん(筆者の愛犬)にそっくりなフレブルを見たよ」と声をかけられました。
そこから数日後、ついに邂逅を果たした噂のブヒ。

Serhii Bobyk/shutterstock
横断歩道の向こうからトコトコ歩いてくる姿はなるほど愛犬そっくりで、でも近くで見ると2回りほど小さな女の子です。
その女子ブヒのオーナーさんも「もしかして、大福くんですか?」と。
聞けば何度も筆者の愛犬に間違われ、リードを掴んでいる飼い主の顔を見て違う犬だと気づき「似た子がいるのよ」と聞かされていたそう。

Elena Belodedova/shutterstock
まだ2歳に満たない優しく穏やかなその子との出会いは保護犬カフェらしく、繁殖犬として活動した後にカフェにやってきたそう。
小型犬が中心のそのカフェでも体のサイズの違いゆえにケージに入れられていた姿を目にしたオーナーさんは、たまらず引き取る覚悟を決めたのだとか。

Olga Kri/shutterstock
会話の最中もソワソワ落ち着かないその子は、今までずっとケージにいたから色々不慣れなのでしょう。
外の音、光、景色、匂い。そんな全部にドキドキしながら進める一歩、けれど好奇心に負けて歩み寄るその姿に、とても胸が熱くなったのです。
君を取り巻く世界はこんなにも優しい

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おっかなびっくり。という表現がぴったりのその子は、とても朗らかなママさんに迎えられたラッキーガール。
不安げに歩くブヒの両脇を固める小学生の姉妹は新たに家族となったその子を守るように付いて歩き、きっと家では新入りの末っ子として愛されているだろうことが伝わってきます。

bozsja/shutterstock
ママさんも日々フレブルや保護犬への接し方、飼い方を検索しているそうで、筆者もわかる範囲でアドバイスできることをお話ししていたのです。
そうしておしゃべりしている間も行き交うご近所のドッグオーナーたち。
みんな口々にそのブヒちゃんの名前を呼び、おやつをあげたりゆっくり撫でたりと、驚かせないように気をつけながら「ようこそ」の気持ちを伝えていました。

Kamil-Zajaczkowski/shutterstock
その後も犬友と会うと、「あの子少しずつお散歩に慣れてきたらしいよ」とか「まだ賑やかな小学校の周囲は苦手みたい」などの情報を耳にし、ご近所が一体となって見守っていることが伝わってきます。
当の里親さんも日に日に心を開きつつあるフレブルちゃんに夢中のようで、彼女がその小さな体で感じているであろう怖さや驚きを取り除くかのように接していました。

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きっと遠くない将来、色々なことにも慣れて過去の記憶をすっかり上書きし、幸せな毎日を過ごすのだろう。
そう確信した次第なのです。
ドッグオーナーとしてできること

Patryk Kosmider/Shutterstock
今回の保護犬さんとご近所の見守りを見て、いちドッグオーナーとして私たちにできることがたくさんあるなと気づきました。
実際に保護犬を迎えるのは大変だし、何らかの理由があって里子に出される子も多数います。
ギャンギャン吠えたり怖さから攻撃的になったりと、周囲に迷惑をかけるのではと迎えた側が悩んでしまうことだって、きっと少なくありません。

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そんな時に周囲がその子に合わせた接し方をしたり、怖がらせないように気遣いながらコミュニケーションをとることができれば、犬自身も里親さんもとても心強いのではないでしょうか。
もちろんそのためには里親さんがその子の性格や苦手なことを話す必要があるけれど、話すことで得られる協力ってすごく大きいのです。

Oleg Batrak/shutterstock
その子の場合はママさんがオープンで朗らかな性格というのもあり、すぐにご近所に溶け込んで今では近所のドッグオーナーの多くがみんなで見守る感覚を共有しています。
よく保護犬を迎えて想像以上の大変さに悩み思い詰めてしまう人がいるけれど、そんな時はまずお散歩で顔を合わせる犬連れの人に声をかけてみてください。
ドッグオーナーは犬好きばかり。きっと何かしら力になってくれるはず。
そしてもし声をかけられたら、できる限りのサポートをしてあげられたらと思うのです。
おわりに

sanjagrujic/shutterstock
里親を探すフレブルが増えている現在では、初めて迎える犬が保護ブヒということも大いにあります。
そんな時に新米オーナーさんが悩むのは当たり前。
だからこそもしその姿を目にしたら、適度にアドバイスをしたり見守ることができたら素敵ですよね。
地域で見守るのは何も子供だけじゃない。
犬だって周囲で見守ることができれば、飼育に悩んだ挙句の飼育放棄という負の連鎖をいつか断ち切れるのではないでしょうか。
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