2023年1月2日4,116 View

虹の橋へ旅に出る愛ブヒに着せる洋服を。犬服屋さんに聞いた温かな物語。

フレンチブルドッグほど洋服が似合う犬種はいない。これは以前より強く確信しています。実際フレブルのお洋服は他犬種用のものと比べかなりおしゃれで個性的だと思うのは、筆者がフレブルオーナーゆえの欲目でしょうか。否、実際すごくおしゃれなものが多いし、作り手もフレブルオーナーさんであることが大半だから痒いところにも手が届く仕様なんですよね。そして最近、自らもフレブルオーナーであり趣味で自作のフレブル服を販売している友人から素敵なお話を聞いたのです。それはとてもとても心に刺さる物語で、おしゃれや機能を超えた愛がそこにある、そんなことを思いました。

不思議なオーダーのそのワケは。

フレンチブルドッグ,服,病気

Stefan-Holm/shutterstock

 

サイズオーダーできる友人の犬服店。そこにはさまざまな依頼が舞い込みます。

 

基本は首周り・胴回り・着丈の3サイズを伝え作ってもらうのですが、時には胴回りや着丈のサイズに反し、妙に首周りのサイズが大きい注文があることも。

 

その場合は間違いないかを確認するそうですが、その時に注文者さんから「実は脳腫瘍を患っていて着せる時に頭に負担を掛けたくないので、首周りを大きく作ってほしい」といったサイズの謎の理由を知ることがあるそう。

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Jordi-Calvera/shutterstock

 

他にも、洗いやすそうと布製のポップなエリザベスカラーを購入した人から、アレルギーで皮膚が傷だらけだけれど、生地が可愛いから愛犬を可哀想だと思わず、服みたいに選べるのが楽しい。というお礼をもらったことも。

 

本当にオーダー内容は多種多様で、けれどもそこに共通するのは、どのオーナーさんも愛犬に負担がなく快適に着られるよう、さらには身に纏うことで気持ちまで明るくなるようにと願いを込めていること。

 

例え病気と闘っていても、高齢で痩せてしまっていたとしても、うちの子が一番可愛いもの。

 

だから快適かつ可愛く装ってあげたいと願うその心は純度100%の愛なんです。

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ordi-Calvera/shutterstock

 

犬の洋服って暑さや寒さから身を守るものという以外に、鎧的な意味合いもある。

 

何から守る鎧なのか。

 

それは、老いたり病気と闘う姿を上辺だけの可哀想という言葉で片付ける身勝手な言葉と視線から。

 

そういう思いで洋服を着せる人、その気持ちに応え作る人がいることに、なんだか胸が熱くなるのです。

 

機能を超えた洋服の“効果”

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Fractal Pictures/shutterstock

 

フレンチブルドッグが長寿化したこともあり、愛ブヒの介護をしているというオーナーさんも少なくありません。

 

服を作っている友人自身も、最近車椅子を愛用するようになったブヒのママさん。

 

後ろ足が不自由だと踏ん張りが効かないため前脚を持ち上げて着せるのは大変だと、首だけ通してお腹の両サイドをスナップで留める洋服を作るように。

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Pichukova Ekaterina/Shutterstock

 

また、食べこぼしたり吐いて汚れてもガンガン洗える生地や価格など、デザイン以外の部分にも気配りが満載です。

 

犬の洋服は数あれど、やはり作り手さん自身がドッグオーナーの場合、本当に細かな部分にまで着る側と選ぶ側の便利さや心地よさを追求しているんだと感心しました。

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Mumemories/shutterstock

 

私たちがお気に入りの洋服を着ると前向きな気分になるように、闘病中やハイシニアのフレブルも可愛い服を着て、その姿を褒められるときっと気分が上向くはず。

 

ワンコはみんな「可愛い」という褒め言葉をしっかり理解しているから、「ふふん、今日の装いもいいだろう」なんて鼻高々(ぺちゃんこだけど笑)なのかもしれません。

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yhelfman/shutterstock

 

友人曰く、「高価な服やおしゃれに特化したお洋服を着られるのは元気な証拠。

 

体に不自由が出てきたら洋服選びも変えざるを得ないから、そこでできるだけ飼い主さんの気持ちに寄り添いたい」と。

 

こういう気持ちで洋服を縫ってくれる作り手は、ブヒオーナーにとってかけがえのない存在なんです。

 

最後のお洋服に込めたオーナーの愛。

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Larissa Chilanti/shutterstock

 

友人が今まで受けた注文の中で特に印象深い1着。

 

それは「虹の橋に旅に出る愛ブヒに着せる洋服を作ってほしい」というもの。

それも「元気いっぱいなイメージの生地で」というリクエスト付きで。

 

多分そのフレブルは今までにもたくさんのお洋服を着てきたはず。

だからお別れの時もいつも通りに服を着せて送り出そうと思ったのでしょう。

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Lina-Ermolaeva-fotoart/shutterstock

 

友人はもう熱を失ってしまった体にも着せやすいようサイドを紐で結ぶデザインを考え、あらゆる生地の中からとびきり明るく元気な柄を選んだそうです。

 

そのブヒはきっとカラフルなお洋服に勇気をもらい、笑顔でお空に駆け出して行ったはず。

 

どのフレブルにも最初の1枚があるように、最後の1枚もある。

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Firn/Shutterstock

 

この注文をしたオーナーさんはきっと、お別れがやってきたその時に、生前の元気な姿で旅立てるようにとの祈りを込めて注文したのでしょう。

 

あえて明るい色柄を選んで。

 

おわりに

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Lee waranyu/Shutterstock

 

寒くなると洋服を着るフレブルが増えますが、いつの日にか洋服を選ぶ時にさまざまな介助機能を求める日がやってくるかもしれません。

 

そこで手に取る1枚にはきっと、大きな愛と想いが詰まっている。

 

それはもしかしたら、若く元気なだった日々よりも愛がこもった洋服選びとなるのかもしれません。

 

 

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