2023年1月11日4,643 View

もうフレブルは短命犬種ではない。ロングライフに向けてやるべきこと。[特集:ミドルシニアLIFE]

フレンチブルドッグは短命犬種だと言われていた時代もありましたが、今や平均寿命である12歳を軽やかに超えるブヒが続出。レジェンド年齢の子が増え、17歳、18歳とびっくりするほどに長生きしてくれる子もいます。そう、もうフレブルは短命犬種ではない。この嬉しい実感は高齢の子が増えるたびに確信へと変るのですが、愛ブヒのロングライフを共に生きるためには備えや覚悟が必須です。そこでミドルシニアの今はまだ想像できなくても、これからの10年に備え今から知っておいたり準備しておきたいことをまとめました。

 

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

ミドルシニア世代は折り返し地点じゃない。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

KarinR/shutterstock

 

ミドルシニア期に愛ブヒが突入した時、多くのオーナーさんは「この子も命の折り返し地点に差し掛かったのかな」と少しセンチメンタルな気持ちになります。

 

でもこれは過去の話。

 

筆者が取材を通して知る限り18歳のフレブルがいたし、現役では17歳2ヶ月の子もいます。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

もちろん命の時間は平等じゃないから愛ブヒの寿命はわからないけれど、数々のレジェンドブヒを見ていると、ミドルシニア期から「あと10年」という年月を共にできる可能性が見えてきます。

 

これはとても喜ばしいことで、きっとそれだけオーナーさんたちがフレブルの健康について学び・知り・実行してきたことの結果が出てきているのでしょう。

 

なので今やミドルシニア世代は「ひよっこ」と言ってもいいぐらいで、折り返し地点だなんて考えて落ち込む必要はありません。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

けれども年齢とともに病気のリスクが上がり体力が低下するのも事実だから、私たちがすべきことはこの先10年を見据えて愛ブヒと生きる計画を立てること。

 

それには日々の健康管理だけではなく、少しシビアなお話も含まれます。

 

なぜなら10年後にはオーナー自身も10歳年をとっているから、今と同じライフスタイルが送れるという保証もない。

 

そのためにできる用意をし、ハイシニアになった彼らの変化を受け入れられる心の準備しておくべきなんです。

 

介護や闘病が始まる可能性を考える。

 フレンチブルドッグ,ミドルシニア

MeBream/shutterstock

 

ハイシニアブヒの中にはオムツや車椅子が必要な子や病気と闘っている子がいます。というか、100%健康体という子の方が稀。

 

人間も耳が遠く目が見えにくくなるように、病気でなくとも老化による変化は必ず出てくるもの。

 

また、高齢化したことで今まではフレブルに少なかった認知症を発症する子もいて、程度の差はあれど「介護」が必要になることを心得ておいてください。

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Larissa Chilanti/shutterstock

 

夜泣きや排泄のお手伝い、食事サポートなど、介護に必要なのはオーナーさんの愛と時間。

 

フルタイムで仕事をしているなら昼間のケアを誰かに頼む必要があり、それを外注するならそれなりの金額が発生します。

 

病気にかかった場合も同様で、継続治療や高度先進医療が必要だと治療費もかなり高額に。

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ADVTP/shutterstock

 

ペット保険に加入していれば多少はカバーできますが、ミドルシニア期を境に保険料は年々値上がりしますよね。

 

ハイシニアだと保険料が年間で10万を超えることもザラ。

 

10歳以上は加入できない保険もあるので、保険に加入(または継続)した方が良いか、それとも病気に備えフレブル貯金をした方が良いのかをミドルシニアのうちに考えておくこと。

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Goami/shutterstock

 

居住地域によっては高度先進医療を提供する病院がないということも多々あるので、その場合は病気を初期段階で発見できるよう定期検診や予防に投資するという方法もあります。

 

あと、私たち自身がこれから先も元気でブヒのお世話ができるとは限りません。

 

もしもの時のために、自分に何かあれば安心して高齢の愛ブヒを任せられる人を見つけておくことも大切なことです。

 

性格やライフスタイルの変化に寛容に。

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Wirestock Creators/shutterstock

 

高齢になり認知に問題が出てきたり脳疾患を患うと、愛ブヒの性格が大きく変わることがあります。

 

怒りっぽくなったりオーナーや兄弟犬を認識しなくなるなど、私たちにとってはショッキングな変化である場合がほとんど。

 

その時に知識があれば愛ブヒが変わったのではなく、認知症や脳疾患という病が愛ブヒをそうさせていると理解できます。

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Andreea Mihaela Rosca/shutterstock

 

そうでなくとも、年齢を重ねるごとに寝ている時間が増え、かつてのライフスタイルと同じというわけにはいかなくなるのが普通。

 

立ち上がる時に腰を支えたり立ってご飯が食べられなくなるから、何をするにもサポートが要るように。

 

この時に今まで通り愛情を持って優しく接してあげられるかどうかで、愛ブヒの幸福度は大きく変わります。

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Firn/shutterstock

 

ブヒにとっても今までできたことができないのはショックですが、それを受け入れてもらえないことが何より辛いはず。

 

忙しい時や疲れている時に日々の全部をサポートするのは大変なことですが、寛容な心で愛を持ってお世話することがハイシニアブヒと暮らす上での大切なルールです。

 

元気な今は想像がつかなくとも、いつかそんな日が訪れると覚悟をしイメージしておくこと。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Patryk Kosmider/shutterstock

 

ミドルシニアのうちに健康ケアをするのはもちろんだけど、将来的なさまざまな変化を受け入れられる心の準備がとても重要。

 

いつか自分が高齢になった時にこう接して欲しいと思うことを愛ブヒにしてあげたなら、それがその子にとっての幸せな老後になるのだと思います。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Evgeniia Freeman/shutterstock

 

フレブルが長寿化している、これはなんとも嬉しい事実。

 

けれど高齢化することでオーナーさんの負担が増すのも現実です。

 

人間でもロングライフを幸せに生きるには周囲の協力が不可欠ですが、言葉を話せないワンコの場合はそれが顕著。

 

だからこそオーナーさんの準備と覚悟、そして何よりも愛情が大事なんですよね。

 

 

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