耳が痛くても聞いてほしい。愛ブヒにいつも笑顔で接してる?
生きているとなんだか何もかもうまくいかない日ってありますよね。風邪をこじらせたと思ったら歯が同時に痛みだし、ついでに先延ばしできない用事や仕事がてんこ盛りとか。こういう「厄日」みたいな日はついイライラして相棒であるフレブルにキツく接し、後になって後悔するなんてことも。けれど彼らにとってはこちらの厄日なんて知るよしもないから、「なんで機嫌が悪いのさ」としょんぼりしちゃう。愛ブヒにこういう思いをさせること、とても可哀想だなと思うのです。
機嫌の良し悪しが性格にも影響。
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筆者にももちろん厄日はあります。
体調は悪いし仕事は山積してるしで、もう何から手をつければ良いのだろうかと頭を抱え、とりあえず散らかった部屋を片したその瞬間、愛ブヒがトイレシートから大きくはみ出してオシッコ。
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普段なら「どんだけ外すのよ」と笑いながら突っ込みつつサッと掃除できるのに、こんな日はつい大きな声で怒ったり、ぶつぶつ文句を言いつつ不機嫌丸出しで片付けたり。
だけど愛ブヒとしてはいつも通りトイレシートにしたけれどたまたまずれちゃっただけで悪気はなく、なぜこんなにも怒られているのかがわからない。
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このオシッコ外し事件はひとつの例えですが、自分の機嫌によって愛ブヒへの接し方が変わることは結構あるのではないでしょうか。
これ、フレブルの立場で考えるととても理不尽なこと。
別に何か悪さをしたわけでもないのにナゼ? と戸惑うだろうし、そういうことが頻繁にあるといつの間にかオーナーさんの顔色を伺いビクビクする性格になってしまうかもしれません。
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本当は犬らしく伸び伸びと大らかに育って欲しいのに、こちらの機嫌ひとつで性格までを変えてしまう可能性もあるのです。
実際にずっとオーナーさんの機嫌を伺っている犬を目にしたら、なんだかとても悲しい気持ちになるはず。
でもそうさせているのは、アナタ自身なのかもしれません。
手ぶらで生まれ手ぶらで旅立つ。
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考えてみれば私たちもブヒたちも、何も持たずに生まれ何も持たずに虹の橋へと旅立ちます。
それは「物」という意味で、いくら素敵な宝石や高価な時計を集めても、それをあの世まで持っていくことは叶いません。
持って行けるのはただひとつ、思い出だけ。
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心の中の引き出しにいっぱいに詰め込んだ楽しい出来事、大好きな人との記憶、愛し愛されたという自信。
そんな数々の思い出だけを胸の中に抱え持ってひらりと旅に出るのでしょう。
20年に満たないフレンチブルドッグの一生の中で、そんな“良い”思い出をいくつ残してあげられるのか。
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彼らが今際の際で思い浮かべる私の顔は笑顔だろうか、ボクらのママやパパはいつもご機嫌に愛してくれていたと思ってくれるだろうか。
そう考えると、日々のちょっとした不機嫌が彼らの感情を左右してしまうことに、とても罪悪感を覚えるのです。
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もし怒る原因が愛ブヒのしでかしたイタズラにあったり危険な癖を治す躾である場合は仕方がないけれど、人間側の感情の起伏によって八つ当たりすることだけは避けたいもの。
とはいえ私たちも仏ではないので、いつ何時も穏やかな心を持ち微笑みを絶やさず過ごすことは不可能。
だからこそ必要なのは、私たちオーナー自身の感情のコントロールだと思うのです。
自分の機嫌の取り方を知ること。
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過去に「仏の◯◯さん」と呼ばれているほど温厚な人が、阿修羅の如き形相で激怒しているシーンに遭遇したことがあります。
どんな人にも苛立つことはあるし、災難続きで泣きたい日もある。
けれどその苛立ちを愛ブヒに向けるのはとんだお門違いだから、大人なら自分の感情をコントロールして厄日の被害を周囲にぶちまけない術を持っておきたいもの。
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苛立ちMAXの時に愛ブヒがしでかす悪意のない悪戯や失敗に遭遇したら、まずは基本だけれど深呼吸。
怒りの感情を出す前に怒れる気持ちを吐く息に乗せて体外に出し、少しクールダウンして。
その後温かいお茶を淹れたり好みのアロマを嗅いだりし、外に出て空を見上げたり甘いものを摘んだっていい。気分転換になることをして、自分の機嫌をとってあげましょうよ。
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こういう感情コントロールは愛ブヒに対してだけでなく、仕事や日常の人間関係を円滑にする上でもとても有効。
最近はよく「突然キレる人」がニュースになるけれど、もし自分自身が愛ブヒにとって「突然キレる飼い主」になると思うと恐ろしいですよね。
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苛立つことはあれども自分の機嫌を上手くとって穏やかでいられれば、ブヒはもとより自分自身が後から押し寄せる後悔に呑まれることも無くなります。
決して長くはない彼らの一生のうち、なるべく長い時間笑顔で愛を持って接すること。
いつか愛ブヒがこの世に別れを告げるその時に、これが私たちにできる最大にして唯一の贈り物なのです。
おわりに
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まあるい瞳でこちらを覗き込む愛ブヒの顔。その瞳に映る自分がいつも怖い顔ばかりしていたら、言葉にはできなくとも彼らの気持ちも萎んでしまうはず。
一緒に楽しむために、たくさん愛されるためにここにいるのになあ。
彼らのそんな想いを叶えてあげるには、オーナーである私たちが自分の気持ちをコントロールしいつもご機嫌でいることが大事なんですよね。
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