2023年3月10日1,072 View

事件は現場で起こる?狂犬病ワクチン会場での注意点

フレブルはもちろん、犬と暮らすオーナーさんの元にこの時期になると届くお手紙。それは筆者からのラブレター…というのはもちろん冗談で、お住まいの地域の自治体から狂犬病予防注射の案内通知書が送られてきたかと思います。毎年この封書が届くと「春の到来」を感じるのですが、筆者はフィラリア検査のついでにかかりつけの動物病院で接種する派。一方で近隣の集合接種会場へ行くオーナーさんも多いでしょう。けれどその際、注意しなくてはいけないことがいくつかあることを知っておいてくださいね。

 

便利だけれども注意も必要な集合接種。

フレンチブルドッグ,ワクチン,狂犬病

katyapulka/Shutterstock

 

狂犬病の予防接種は法律で定められた飼い主の義務です。

 

持病があったり高齢といった理由で獣医師から証明書を発行してもらえば受けなくて済むケースもありますが、基本は人と暮らしている犬はみんなが年に1度受けるもの。

 

狂犬病予防注射は委託動物病院、または自治体が設けた集合接種会場で受けられます。

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ViralPress Stock/shutterstock

 

今回は集合接種について書いていくのですが、多くの場合はお住まいのエリアの区役所や保健福祉センター、近隣の公園が会場になることが多数。

 

散歩感覚で行ける場所であるため、病院へ連れていくのが大変な多頭飼いオーナーさんや病院までアクセスしにくい方にとってはとても便利です。

 

筆者も過去に多頭飼いをしていた際は集合接種会場を利用していました。

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Miss ProNina/Shutterstock

 

しかし、これが意外と大変なんですよね。

 

というのも、実施日と実施時間が限定されているために会場には予防接種を受ける近隣のワンコが集中するわけです。

 

1頭あたりの所要時間は僅かですが、大人しい子もいれば注射と察して暴れ倒す子もいます。

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French bulldog stuck in car and holding at car's window

 

犬はお利口なので過去に何度かその会場で注射をしていれば、会場の様子から察して逃げようとするんですね。

 

多くの犬が集まる、さらには注射を察し興奮状態にある子もいるとなれば、会場は阿鼻叫喚状態。

 

興奮は伝播するので他の犬までざわつくことも多々あり、ゆえにトラブルも起こりやすくなるんですよ。

 

愛犬を制御できる人数で、かつリードに工夫を。

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Unchalee Khun/shutterstock

 

フレブルはパワーのある犬種。

 

しかも興奮スイッチが入りやすい性質でもあるため、たくさんの犬がいる場所やすでに興奮している犬がいる空間に入るとテンションが爆上がりになることがあります。

 

フレブルではないけれどパニックになった犬がオーナーさんのリードを振り切って会場から脱走する、他の犬との小競り合いが起きるなどは集合接種会場のあるあるで、中には注射をしてくれる獣医さんに噛み付いたなんてことも。

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Welshea/Shutterstock

 

動物病院だと診察台に乗せられ診察室で打つために周囲の状況に影響を受けることはさほどありませんが、集合接種会場ではそういうわけにもいきません。

 

その際、必ず守ってほしいのが愛ブヒを制御できる人が連れていくこと。

 

ブヒの頭数が多いならひとりではなく大人数人で、獣医さんの白衣を見て逃げようとするフレブルの場合はハーネスと首輪のWリードにするなど、愛ブヒをしっかりコントロールできる態勢で臨むこと。

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Umaporn Tepumong/shutterstock

 

人間でも人がたくさん集まる場所ではトラブルが起きやすくなりますが、それが犬、さらには興奮した状態の犬がいるとなおさらです。

 

なお、集合接種会場には車を運転できない年配の方が愛犬を連れてきているケースも多く、急に走り出した犬に対応できずリードを離してしまう光景もよく見かけます。

 

大抵の場合は何事も起きずスムーズに注射を終えることができると思いますが、常に「もしも」を想定して念入りに準備をして向かってくださいね。

 

体調が不安な場合は動物病院へ。

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Tienuskin/shutterstock

 

動物病院で接種する場合は自分で日時を選べますが、集団接種会場は予め実施日時が決まっているのでその日でなければ受けられませんよね。

 

ただ、実施日に愛ブヒの体調が優れないなどの不安があるなら、面倒でも体調が整うのを待ち動物病院での接種をお勧めします。

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Olena Yakobchuk/shutterstock

 

ちなみに狂犬病に限らずワクチンを含む各種予防接種ですが、多くの動物病院では「予防接種をするなら午前中」というのがお約束。

 

これは接種後に愛犬が体調を崩しても診察ができるようにするためで、接種後数時間してから体調に変化が現れることが多いからです。

 

そのため午前中に接種をすれば、帰宅し体調が急変しても午後の診察時間で手当てができる。これが午前中ルールの理由です。

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Larissa Chilanti/shutterstock

 

愛ブヒがまだパピーで接種に不慣れだったり逆にシニアで体調に不安を抱えているのなら、動物病院で受ける方が安心だといえるでしょう。

 

なお、集合接種会場で受ける場合の価格は地域により異なるものの3500円前後で、動物病院では多少の差はあるけれど同程度か数百円ほど高くなる場合が大半。

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Lee waranyu/Shutterstock

 

予防接種は4/1〜6/30の間に受けるのが基本なので、集合接種を実施するのは大抵4月中です。

 

タイミングと愛ブヒの体調を見ながら、うちの子が受けるなら集団接種か病院かなどをよく検討してくださいね。

 

おわりに

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Africa Studio/shutterstock

 

同じ場所にたくさんの犬が集まる。

 

これは犬好きにとって眺めるには最高の風景ですが、暴れる大型犬を汗だくで抱えているオーナーさんもいれば、他の犬に威嚇吠えをしまくる小型犬、さらには注射が嫌すぎてその場から一歩たりとも動かない愛犬を目にし途方に暮れる飼い主さんなど、実際は結構大変。

 

ただ集団接種会場の良いところも多数あり、会場まで行きやすい手軽さや予約不要で病院のように待ち時間が少ない、というメリットも。

 

いずれにせよ愛ブヒが健康である場合は狂犬病予防注射は避けて通れないので、ライフスタイルに合った接種方法を選んでくださいね。

 

 

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