2017年3月12日11,732 View

災害時に役立つ「クレートトレーニング」〜フレブルに教えておこう〜

ペット先進国の欧米では、犬を迎えてすぐにクレートトレーニング(ケージに入ることに慣れさせるトレーニング)をするご家庭が多いそうです。日本では、まだまだ少ない印象ですが、災害時などに大変役立ちます。

今からでも遅くありません。楽しくクレートトレーニングを初めてみてくださいね。

災害時の不安を少しでも和らげるために

フレンチブルドッグ災害

David Pegzlz/shutterstock

自然災害が起こったとき、不安やパニック状態になるのは人間だけではありません。ペットの中でも特にオーナーの感情の変化に敏感な犬は、災害時にストレスを感じて体調を崩してしまうことも。それを予防するためにも、クレートトレーニングが大事なのです。

災害がペットに与える影響についてはこちらもご覧ください。
【取材】防災を考える〜アナイス 代表・平井潤子さんに訊く〜

 

クレート=「落ち着く場所」と教えよう

フレンチブルドッグ クレート

出典:Amazon

では、クレートトレーニングとは具体的に何をすればいいのでしょうか。コツは、他のしつけと同じように、焦らないことと、おやつをうまく使うこと。

 

ステップ0:クレートの選び方

まずクレートトレーニングの第一歩、愛ブヒに合ったクレートを見つけましょう。大きすぎても小さすぎてもいけません。愛ブヒが中で立ち上がることができて、なおかつ体勢を変えられるものがベストです。愛ブヒを連れてペットショップに直接買いにいくのが一番ですが、インターネットで購入することもできます。

 

おすすめしたいのは、ハンドルのついたキャリータイプのもの。俗にソフトキャリーと呼ばれるようなものではなく、「ハードキャリー」と呼ばれるしっかりしたものがあると、災害時にそのまま持ち出して使えるので便利です。

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ステップ1:クレートに慣れさせる

クレートの準備ができたら、まずは愛ブヒにクレートの中や周りを、思う存分探検させてあげましょう。「クレートは怖いものじゃない」ということをわかってもらうことが大事です。このとき、ドアが閉まって大きな音が鳴ってしまうと、クレートを怖いものと認識してしまうことがあるので、ドアは固定するか取っておくようにしましょう。

 

ステップ2:クレートの中でご飯をたべさせる

フレンチブルドッグ災害

526012474/shutterstock

愛ブヒがクレートに慣れたら、次はクレートの中でご飯を食べさせましょう。「クレートに入るといいことがある」と覚えてもらうためです。おやつをクレートの中で食べさせたり、おもちゃを中に入れて遊ばせたりするのも効果的。

クレートの中でご飯を食べるのに慣れてきたら、ご飯を食べている間だけドアを閉めてみましょう。食べ終わったらすぐに開けてあげます。

 

ステップ3:クレートのドアを閉める

クレートの中で問題なくご飯を食べられるようになったら、いよいよ本格的なクレートトレーニングの開始です。「ハウス」などのコマンドや手ぶりを合図に、愛ブヒが自主的にクレートに入るようにしましょう。入ったらおやつをあげて褒め、ドアを閉めます。愛ブヒが静かに待っていられるようなら、ドアを開けてあげましょう。

おやつをクレートの中に投げ入れる方法も効果的です。

(22秒あたり〜)

 

最初は数分、それから徐々にドアを開けるまでの時間を伸ばしていきます。他の部屋や愛ブヒが見えない位置へあなたが移動しても愛ブヒが30分以上待っていられるようになったら、短時間のお出かけや家事の最中など、クレートで過ごす時間を増やしてあげてください。そうすることによって、いざという時にクレートに入れられてもパニックになることを防ぐことができるんです。

 

クレートトレーニングで注意すること

フレンチブルドッグ災害

sergey kolesnikov_shutterstock

個体差はありますが、クレートトレーニングは覚えるまでに時間がかかるもの。冒頭でもお伝えしたように、焦りは禁物です。もし、クレートの中で愛ブヒが吠えた場合、静かになるまで出してはいけません。

ただ、愛ブヒが異様に吠えたり暴れたりする場合は、最初からトレーニングをやり直すことも必要です。あくまでもクレートトレーニングのゴールは「クレートが落ち着く場所だと認識させること」。これを忘れないようにしましょう。

 

他にも、

・悪いことをした時にクレートに閉じ込めない

・無理にクレートの中に入れない

ことも大切です。

 

参考サイト:アメリカ動物愛護協会

 

いつ起こるかわからない自然災害。大切な家族であるフレンチブルドッグたちのために、わたしたちでできる限りのことをしておきたいですね。

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