桜が咲くこの時期に、私たち飼い主が愛犬にすべきこと。
桜前線が日本を北上し、あちこちで花びらが舞うこの時期は出会いと別れの季節。新しい環境に飛び込む人がいれば慣れ親しんだ場所に別れを告げる人もいるけれど、それはフレブルとて同じです。桜の開花を待たずお空へ駆けていった子、最後のお花見をしてからそっと旅に出た子まで、筆者の元にも今までご縁があった子たちの訃報がいくつか届きました。さようなら、またねと呟き、彼・彼女たちの愛に満ちていたであろう一生を思います。そして改めて、愛ブヒとできるだけ長く、何度も何度も春を迎えられるオーナーさんが増えることを願います。愛ブヒが元気なうちは意識しないかもしれない「代わり映えのしない日常」は、実はとても得難い奇跡の時間。そんなことを再確認してみませんか?
寿命の長さは誰にもわからないから。

GH Studio/shutterstock
平均寿命をはるかに超えるかもしれないし、明日かもしれない。
すべての生き物にはいつか必ずその命を終える時がやってくるけれど、それがいつかは誰にもわかりません。
少なくともフレブルたちは人間よりずっと早く一生を駆け抜けるので、どのオーナーさんもみんな心のどこかで「別れ」のことは意識していると思います。

Tienuskin/shutterstock
けれどいつもと変わらぬ日常の中では、できれば目を背けたい考えには蓋をし、変わらず賑やかな日々を過ごしているはず。
ただ、ふとした瞬間に、たとえば突風が吹いて桜の花びらがふわりと舞い上がる瞬間にでも、そのことを思い出してほしい。
そしてその都度、改めて愛ブヒと過ごしているこの時間を意識してほしいなと願うのです。

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先日、4ブヒと暮らすママさんがInstagramにしていた投稿。
そこにはやんちゃに駆け回る4ブヒに翻弄されながらも「一緒にいたいと願ってもきっと叶わない日が来る、今この瞬間を大切にしよう」と綴られていました。
本当に、その通り。一緒に暮らしていたって24時間ずっと一緒に過ごせる人はほんの僅か。だからこそともに走り、転げ、泥んこになって笑い合う時間というのはとても貴重なのです。
もっと、という気持ちは消えない。

Svetlana Turchenick/shutterstock
まだ桜の蕾が開く前にレジェンド年齢のブヒを見送ったママさん。
愛したブヒは晩年介護が必要だったけれど、「もっと介護したかった」と綴っていました。

Lined Photo/shutterstock
現実問題として介護ってやはり大変で、自分の時間やライフスタイルがガラリと変わるのは当たり前。
それでもこういう風に言えること、逆に考えると、こう言ってくれるオーナーさんと出会えたフレブルはとびきりの幸せ者なのでしょう。

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たくさんの愛を注いでも、一緒の時間を長く過ごしても、遠い未来に愛するまあるい存在を見送った時に必ず「もっと」と思うはず。
その気持ちはどれほど長寿を生きてくれても変わらなくて、それほどまでに唯一無二の大切な存在だということなんです。
充分に愛してお世話をし、一緒に笑ったり泣いたりしてきたのに、まだ足りない。

GH Studio/shutterstock
叶うなら並んで過ごすこの時間を永遠にしていたいと思うのは、その存在が特別である証。
だから今、傍に愛ブヒが存在しているこの瞬間から、いつか必ず感じるであろう「もっと」を少しでも自分で納得のいくものにするために、常に彼らへの愛を忘れないでいてくださいね。

Maksimilian/shutterstock
フレブルはじめ犬たちは、持ち得る愛の全部を惜しみなく私たちオーナーに捧げる生き物。
その気持ちに応えるために一緒に暮らすことを選んだ、という自覚を時々忘れそうになるかもしれないけれど、季節が巡るたびに思い出し、その存在を抱きしめてほしいのです。
四季折々の思い出を残そう。

SasaStock/shutterstock
この時期のSNSでよく目にする、満面に笑みをたたえたフレブルと満開の桜の写真。
どの子も「花より団子派なんですけどね、へへへ」なんて言いそうな風情が可愛くて、眺めているだけで幸せな気分になります。
こんな風に、季節ごとの思い出を写真に残すこと。画像に残さなくとも、毎日心のシャッターを切って思い出をたくさん増やしてください。

Vantage_DS/shutterstock
笑った顔、眠そうな顔、不満げな顔さえもいつの日か思い出になり、その思い出が積み重なるほどに存在は確固たるものになる。そんな風に感じます。
春という季節は、人間にとっては多忙な時期。
いろいろと変化が多いシーズンだから不慣れな毎日にぐったりする人が増えるかもしれません。

immstudio/shutterstock
そういう時って愛ブヒに構う余裕がなくなり、気を引きたいからするイタズラや構ってアピールに苛立つこともあるのかも。
だからこそ、ブランニューシーズンである春に改めて再確認してほしいのです。一緒に暮らすフレブルという愛すべき存在と、そんな彼らと過ごす時間の儚さや貴重さを。
おわりに

keisuke yamasita/shutterstock
筆者は桜の季節になると、先代の愛犬を思いだします。
見送ってかなりの年月が経った今なお、あの時もっとこうしてあげたらよかった。と思います。
けれどももうこの手に抱くことはできないから、今この瞬間にそばにいる愛ブヒにその時にできなかった「もっと」をする。そう決めています。
私たちは空気がないと生きていけないけれど、空気はそこにあるのが当たり前すぎて日頃空気を意識することはありませんよね。
愛は空気と同じ。だからこそ時々立ち止まり、振り返ってその存在の貴重さを再確認することが大事なんです。
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