ボクらを放っておくなら迎えないで!フレブルたちの叫び。
おほん。まず最初に言っておきたいのは、ボクやワタシはフレブルだってこと。フレブル界を背負って立つほどの気概はないけれど、いちフレブルとしてフレンチブルドッグのイメージ向上に努め、特に散歩中は、気分にもよるけれどご近所の方々に愛想を振り撒いたりもしている。そんなボクらはよくゴロンと横になり昼寝をしているけれど、その姿を見た人間はみんな、「犬はいいなぁ」なんて言う。けれど実のところ、ボクらに自由はない。だからこれだけは言いたいんだよね。
放っておくなら迎えるべきじゃない

Zanna Lecko/shutterstock
もし自分だけで自由に出歩けるなら、ボクらだって新しくできたカフェで甘いものを食べたり公園でボール遊びに興じているだろう。
けれども残念ながら、自宅の玄関ドアを自らの肉球で開けて外に出ることはできないし、少しの隙をついて脱走したならば、きっとパパやママが血相を変えてボクを探し回ることは目に見えている。
ね、全然自由じゃないでしょ。むしろ不自由。
だからお散歩の時間以外は家でおもちゃを齧ったり昼寝したり、時々思いついたイタズラをして時間を潰しているんだよ。

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もちろんボクらはお利口だから、パパやママに仕事や用事があることは理解している。
人間だけのお付き合いだってあるだろう。
けれどもさ、その間に放っておかれるボクらのことを忘れないでほしいんだ。
ボクらはパパやママの人生に彩りを与える存在なはず。
一緒に楽しみ転げ回るために迎えてくれたってこと、ずっとずっと覚えていて。
仕事の邪魔はしないしお留守番だって頑張るけれど、一緒に過ごせる時間はボクらをちゃんと見て遊んだり話しかけたり撫でたりしてほしいんだ。

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家族として迎えてくれたのに放っておくのなら、ボクらはご飯と寝床を与えられたに過ぎず、ただの犬のまんまだろう。
ボクらが「犬」から「かけがえのない存在」や「相棒」、そして「家族」になるためには、パパやママの愛情と一緒に過ごしてくれる時間、共に楽しんでくれる瞬間が必要不可欠なんだ。
自由のないボクらはリードで自由になる。

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人間と一緒に暮らすボクらは、確かに完全に自由ではない。
思い立って外を歩くことやふらりと姿を消すこともできないし、時には苦手な注射をしなくちゃいけないこともある。
その代わりに幸せや安心をもらい、安全圏の中での自由を満喫している。
これは人と暮らす犬にとって何よりの喜びだろう。
その自由をくれるのは、ボクらのオーナーであるパパやママ。

Irina Kozorog/shutterstock
リードという絆に結ばれて自由に歩けるボクらだけど、時々は広い野原や海岸を思い切り駆けることもできる。
そんな時は長いリードに交換してくれるけれど、ボクらはちゃんと知っているよ。
一見自由を奪うこのリードこそが、ボクらの命綱でありパパやママからの愛だってことを。
リードは一見自由を制限するものに見えるかもしれないけれど、その実ボクらに自由を与えるものでもある。
もしノーリードで危険な目に遭ってしまえば、生きるという自由を奪われてしまいかねないから。

Gryllus M/shutterstock
今だって時々、ノーリードで散歩している人を見かけることがある。
そんな時ボクらが思うのは、リードをしていない仲間たちはなんて不安そうな顔をしてるんだろうってこと。
ボクらは愛する人と繋がっているからこそ安心して歩けるのに、ノーリードだといつパパやママがそばを離れてしまわないか、見失ってしまわないかと何度も振り返り、ずっと緊張した顔をしている。
リードをしない方が楽しそうに歩くなんてのは人間の言い訳で、ボクらはいつだってパパやママとつながっていたいんだ。
それを物理的にも可能にするのがリードなんだぜ。
いつだって、一緒に楽しむんだろ?

Ezzolo/shutterstock
確かにボクらと暮らしていると色々と我慢しなきゃいけないことも出てくるだろう。
ボクらの多くは甘えん坊で一人で預けられることが苦手だから、例えば海外旅行なんかには行きにくいかも。
そうでなくとも、ボクらが年齢を重ねて介護や数時間おきのケアが必要になったりしたら、外食やショッピングでさえ時計を気にしながらになるかもしれない。
そんな時はこう思って欲しいんだ。
どんな瞬間にだってボクらが一緒であれば楽しいことが見つかる、と。

OlgaOvcharenko/shutterstock
ふとした瞬間に出ちゃったボクの変顔、並んで見る窓からの景色だって、一緒にいる時間の楽しみは日常のあちこちにあるはず。
もちろんボクらがまだまだ元気なうちも、お出かけやキャンプ、旅行なんかにも連れて行ってほしい。
犬と一緒だと行けるところが限られるかもしれないけれど、こうして出かけた思い出の記憶は特別だからね。
一緒に楽しむためにここのうちの子になったボクらだもの、パパやママといられるのならどこにだって笑顔でお供するんだ。

Oleg Batrak/shutterstock
それに毎日の散歩だって、一緒に歩けば新しい発見があったりするはず。
新しい道を探したり曲がったことのない角を曲がるのも冒険なんだから、これからも並んでたくさんの景色を見ようね。
おわりに

Valeriia Khodzhaeva/shutterstock
一見気ままに過ごしているフレブルたちも、もしかしたらこんなふうに思っているのかも。
彼らに楽しみや幸せをもたらすのは何か、それは私たちオーナーと過ごす時間なのです。
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