もっと楽しく快適に!フレブルのQOLを高める工夫
フレブルも怪我をしたり年齢を重ねると色々と必需品が増えてきますよね。代表的なのは車椅子やオムツなど、日常生活を快適に送るためのアイテムたち。ペットグッズが充実している昨今はこれらのグッズはすべて市販されているけれど、フレブルオーナーさんたちを見ていて感心するのは、「買ったまま」の状態で使用するのではなく、愛ブヒがより心地良く使えるために手を加えてカスタムしている点。愛いっぱいのアイデアに満ちた「うちの子仕様」のアレコレは、間違いなく愛ブヒのQOL向上に寄与していると思うのです。
車椅子だって愛と工夫でカスタム!

Iryna Mylinska/shutterstock
夏場にお散歩に行けず筋力が落ちたり年齢によるものだったり、はたまた怪我やお薬の影響で歩行のために車椅子を活用するフレブルは少なくありません。
筆者の友人の愛ブヒもそのひとりで、最近車椅子を導入したばかり。
軽量でしっかりとした作りの車椅子はそれだけでも十分役立つけれど、友人は使用シーンに合わせて自ら改良をしていました。
例えばブヒのお腹を支えるバーを1本増やし、より安定して体を支えられるようにしてみたり、歩行中に障害物にぶつからないようにコントロールできる補助棒(子供用自転車の手押し棒のようなもの)を取り付けたりと、実際に使ってみて「こういう機能が欲しい」と思うや否や、ホームセンターに駆け込んで材料を購入して自作。
手軽に手に入る塩ビ管などをうまく組み合わせ、車椅子は数日で我が子に合うようにカスタムアップされていました。

Repelsteeltje/shutterstock
その車椅子を見るたびに、なんて我が子思いなんだろうと感動すると同時に、こういうアイデアを形にしちゃうところがフレブルオーナーさんっぽいなあと感心しました。
中には車椅子そのものを自作してしまうDIYが得意なオーナーさんもいたりして、我が子のためなら手間ひまをいとわない姿勢に脱帽。
市販の犬用車椅子の大半はオーダーやセミオーダーなので愛ブヒのサイズに合ったものを作ってくれますが、やはり実際に使用してみなければ使い心地やプラスしたい機能はわからないもの。
他のブヒオーナーさんたちはどんなカスタムをしているんだろうと、SNSなどで研究するのもおすすめですよ。
体を支える補助グッズも自作!

ADVTP/shutterstock
車椅子を使っているブヒは自分で立ち姿勢を維持することが困難なケースが多く、ご飯タイムやお風呂に入れるシーンで苦労することが多々あります。
そんな時に前述した車椅子カスタムの友人が自作したのが、塩ビ管で作った体を支える補助台。
食事中は車椅子でも大丈夫だけど、水やシャンプーを使うお風呂に車椅子を持ち込むのは車椅子が傷みそうだと気が引けることもありますよね。
そこで友人は車椅子のフレームのようなものを塩ビ管で作り、水にも強い補助台を製作していました。

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塩ビ管はホームセンターで希望の長さにカットしてもらえるのと、塩ビ管同士をジョイントさせる継手が豊富。
そのため加工する道具などを持っていなくても、愛ブヒのサイズを測れば自作でもある程度体に合ったサイズのものが作れるんです。
胸やお腹を支える部分にはハンモックのようにタオルを渡して肌辺りを柔らかくしたり、まさに痒い所に手が届く仕様に。

mala_koza/Shutterstock
フレブルは筋肉質なので見た目よりも重いため、人の力で体を支え続けるのは結構きつい。
それもシャンプーなどをしながら体を支えるとなると、ひとりではかなり困難なはず。
愛ブヒが自立できる補助グッズがあれば入浴時も隅々まで体を洗えるほか、ドライヤーで乾かす際も楽ちん。
こうしたアイデアはフレブルのためであることはもちろん、お世話をするオーナーさんにとっても便利なんですよね。
オムツもそのままでは使いません

Vantage_DS/Shutterstock
日常的に愛用していたりお出かけ先限定でなど、オムツを利用しているフレブルたちも多いはず。
フレブルってその体型のせいか、犬用として販売されているオムツだと程よいサイズがないという声をよく耳にします。
中型犬用だと小さいし、大型犬用だと大きすぎるため、多くのオムツ愛用ブヒが使っているのは人間の赤ちゃん用。
しかもLサイズが多いようです。
実はペット用よりも人間用の方が枚数もたっぷり入ってお得らしく、シッポがほとんどない子はそのまま、シッポが長めのブヒは尻尾部分に切り込みを入れて使うそう。

Tienuskin/shutterstock
あと、サスペンダーでオムツを固定するのは定番ですが、筆者の友人は「肩が凝ったり、フレブルはなで肩だからよくずり落ちちゃう」という理由で、洋服の上着の裾とオムツの前後左右をアームクリップで留めていました。
こんな風に「それ用」として売っているわけではないグッズを、アイデアひとつでシンデレラフィットさせちゃう辺りもさすがブヒオーナーさん。
介護でオムツを使っている人の中には、オムツ内にうんちをして愛ブヒが不快な思いをしないよう、うんち用の穴を開けてそこに小さなビニール袋を装着するカスタムをしている人も。
どれも創意工夫たっぷりのアイデアですが、その根っこにはいかに愛ブヒが快適に過ごせるかを考えていることがわかります。
それってやっぱり愛なんですよね。
おわりに

Gryllus M/shutterstock
日常生活をいかに快適に、かつ今までと同じように送れるか。
これはフレブルにとっても人間にとっても大きくQOLを左右することです。
それを知っているからこそ愛ブヒに合うものを求め、思いついたアイデアを実行する。
そんなオーナーさんと暮らすフレブルたちはめちゃくちゃ幸せ者だと思いませんか?
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