2025年8月23日1,042 View

フレブルの夏バテを解消する方法[特集:ミドルシニアLIFE]

今年の暑さは秋まで長引くなんて非常に残念な予報がされておりますが、夏も終盤に差し掛かり始めた頃に感じるのが「夏の疲れ」。暑さというのはそれだけで体力を奪っていくため、猛暑日続きの今年は特に体に疲れが蓄積されている可能性が高いんです。それは私たち人間のみならず、フレブルだって同じこと。犬にも夏バテがあり、特に体力がピークを越えて下降線を辿り始めるミドルシニアのブヒたちは注意が必要なんです。それでなくとも季節の変わり目は体調を崩すフレブルたちが増えるため、夏バテを引きずったままだとそのリスクはさらにアップ。それを予防するためにも、夏バテを解消して元気に季節の変わり目を乗り越えるポイントをお伝えします。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

夏のダメージケアは抜かりなく

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

KarinR/shutterstock

 

5歳を越えて、ゆっくりとシニアの入り口に向かって歩き始めるミドルシニア期のフレブルたち。

 

見た目にはわからずとも体力や内臓機能の変化が徐々に始まる頃で、若い頃と比べると夏の疲れが体に残りやすくなるんです。

 

この、いわゆる「夏バテ」を放置すれば食欲不振や免疫力の低下につながり、かつ、秋の気温差で体調を崩す大きな要因に。

 

ただ、愛ブヒが夏バテかどうかはどうやって判断すれば良いのだろう? と迷いますよね。

 

具体例を挙げると、好物への反応が薄かったり食欲が落ちている、散歩や遊びに乗り気じゃない、体重の増減がある、下痢や軟便など便の状態の変化や胃液を吐くことがある、寝ている時間が増えて何となく元気がない、などが夏バテのサイン。

 

夏バテは胃腸や消化機能に影響することが多いので、普段の食事量や便の状態がいつもと同じかどうかは特に注意して見てあげてください。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

夏バテ自体は病気ではないものの、体力も免疫力も落ちている状態のため、他の病気のスイッチになる可能性が高いんです。

 

なお、悲しいかなフレブルは夏バテになりやすい犬種だと言われていて、その理由としては、鼻が短く放熱効率が悪いことに加え、筋肉量が多いため熱を体に溜めやすいから。

 

暑さに弱い犬種=放熱がしにくい体型や体質で夏バテしやすい犬種であるため、フレブルオーナーさんは特に愛ブヒの夏の疲れに気をつけてあげる必要があるんです。

 

夏バテの改善は毎日の食事から

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Rybakova Aliona/shutterstock

 

実際に愛ブヒが夏バテしていると気づいた場合、まず気をつけたいのが日々の食事。

 

夏バテで消化機能が落ちていることを考え、胃腸への負担を減らしながらもしっかりと栄養が取れる食事内容にシフトしましょう。

 

タンパク質には脂肪分が少なく消化しやすい鶏胸肉や白身魚などを選び、夏に冷房などで冷えた胃や消化器を温めるため、ご飯は人肌程度に温めて。

 

ドライフードの場合は少しお湯でふやかすといいですよ。

 

また、夏にはビタミンB群やビタミンC、カリウムなどが失われやすいので、カボチャやニンジン、ブロッコリーを蒸すなどして少しトッピングするのもおすすめです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Unchalee Khun/shutterstock

 

ちなみに暑い時に水をがぶ飲みするフレブルは多いけれど、実は水分を多く飲むことで胃液が薄まり、胃の動きが鈍くなってしまうんです。

 

とはいえ厳しい残暑、かつ秋になると空気が乾燥するため水分補給は真夏と同様に大切なので、しっかり水分を取っても消化に影響しないご飯作りを意識することが肝心です。

 

愛ブヒのご飯はドライフードが中心という場合でも、トッピングやお湯でふやかすなどのひと手間で「お手軽回復食」になるので、季節の変わり目には食事の内容や提供温度を工夫してあげてくださいね。

 

1日の間に起きる気温差とのWパンチに注意

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Patryk-Kosmider/shutterstock

 

夏バテを引きずったまま秋を迎えると、フレブルたちの体に堪えるのが気温差です。

 

夏の終盤から秋の入り口にかけては、昼間は夏同様に暑いのに、朝晩は気温が一気に下がるため、1日の中にかなりの気温差が生まれるんです。

 

この気温差と夏バテの疲れが相互作用的に影響しあい、内臓にさらに負担をかけたり、自律神経の乱れを引き起こすことに。

 

特に朝晩の急な冷え込みは気道を刺激しやすくなるので、咳や呼吸器のトラブルも増えてしまいます。

 

そのため夏の間は朝も夜もフル稼働していたエアコンの設定を見直し、ブヒたちの寝床にはブランケットを1枚プラスするなど、涼しい時間帯に体が冷えすぎないように気をつけて。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

また、涼しくなってくると「ようやくたっぷりと運動させてあげられる」と思いがちですが、夏の間さほど運動していなかった体にとって、急激な運動は呼吸器や関節に負担をかけてしまいます。

 

そのためこの時期は「ならし期間」と考え、少しずつ散歩の距離を伸ばしたり、無理のないペースで運動をさせてあげることを心がけてくださいね。

 

夏バテの影響は夏の間はあまり目には見えなかったりするけれど、秋に入り気温が下がり始めた時に一気に表面化するケースが多々あります。

 

気づかずに放置すればシニア期に入ってからの健康に差が出るので、日々愛ブヒの様子をチェックするのはもちろんですが、季節の変わり目には血液検査や心臓心雑音や不整脈の有無のチェックなど、簡単な健康診断を受けておくのが安心ですよ。

 

 

 

文/横田愛子

 

 

 

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

特集

特集一覧