【テレビの力】誘拐されたフレンチブルドッグが帰ってきた 〜アメリカ・テネシー州〜
フレンチブルドッグの人気が上がり、それにつれて増えてしまっている悲しい誘拐事件。French Bulldog Lifeでも今までそういった事件をたくさんご紹介してきました。
今回は、連れ去られてしまったフレンチブルドッグが帰ってきたニュースを2つ、お伝えします。
(参考記事)Kidnapped French Bulldog returned to Fayette County family、Therapy dog named Memphis returned to owner
宝石も何もいらない、わたしたちのフレンチブルドッグCashを返して!

Job Narinnate/shutterstock
事件が起こったのはアメリカのテネシー州。家のオーナーJessicaさんはその時、病気のお母さんを見舞いに病院へ行っていました。自宅へ戻り、あまりの家の乱雑さに、空き巣が入ったことに気付きます。そして家で待っていたはずの、生後7ヶ月のフレンチブルドッグ「Cash」がいなくなっていたのです。
オーナーのJessicaさんはこのように語っています。
「物があちこちに散らばっていました。わたしのクローゼットはまるで嵐が過ぎたあとのようでした。いくらでも物を奪ってもらってかまわない。テレビだってカメラだっていらない。ただ、誰かから動物を奪うことは、[空き巣の罪より重い]全く違う罪なんです」
Jessicaさん家族はCashを取り返すため、2,000ドルの懸賞金をかけました。そして、家の周りのありとあらゆるところへポスターを貼り、Facebookに“犬を探しています”という記事を投稿しました。
事件が起こった金曜日から週末を挟んだ次の月曜日、記事は8,000以上もの回数シェアされたそうです。
地元のテレビ局NEWS3チャンネルは、この事件をすぐにニュースとして報道しました。その翌日、Jessicaさんのもとへ1通のメールが届いたのです。そのメールには、Cashの写真が添付されていました。
報せを聞いて、地元の警察がCashとJessicaさん家族の再会をセッティング、誘拐されてからおよそ4日後にCashは家族の元へ帰ることができたのです。
再会のようすは、こちらです。
セラピードッグのMemphisの誘拐事件、テレビ局の協力による早期解決

Patryk Kosmider /shutterstock_
Cashの事件の前にも、同じくテネシー州でフレンチブルドッグの誘拐事件がありました。それは、2017年の冬。セラピードッグとして病院や刑務所などで人々を笑顔にさせるボランティア活動をしていたフレンチブルドッグMemphisに起こってしまった事件です。
オーナーのJeremyさんと引っ越してきたばかりだったMemphisは、この日は教会へ行っていました。トイレをさせるために裏庭に出していたところ、配達に来た方が開けたドアの隙間から出て行ってしまったそうです。

Margarita Mindebaeva /shutterstock
その後、近所の親切な女性がMemphisを見つけ、周囲の家を「この犬の飼い主を知りませんか」と周っていたところ、1台の車が停まって運転手がこう言います。
「その犬を知っているよ!そいつは、Mikeの犬だ。私がMikeの元へその犬を届けよう」その言葉に安心した女性は、Memphisを運転手に渡してしまいます。
MemphisのオーナーはJeremyさん。もちろん家族にもMikeという名前の人物はいません。この運転手は、嘘をついて女性にフレンチブルドッグMemphisを渡させたのです。
その後、NEWS3チャンネルはMemphisのことを報じました。懸賞金がかけられたこと、Memphisが帰ってくるのであれば何も聞かないとのことを伝えました。もちろん、オーナーのJeremyさんはFacebookに記事を投稿しました。

Margarita Mindebaeva /shutterstock
そしてその2日後、MemphisはJeremyさんの元へ帰ってきたのです。もしかしたら、Memphisを返しにきたのは連れ去った犯人かもしれない。でも、Jeremyさんは大切な家族が帰ってきたことが何より嬉しいと、約束通り何も聞かなかったそうです。
きっとJeremyさんはまたMemphisと、どこかでボランティア活動を通して人々に幸せを分けていることと思います。
アメリカ・テネシー州で起きたフレンチブルドッグの誘拐事件をご紹介しました。愛犬も大事な家族。今回の事件は、誘拐事件としてテレビで報じられたことが早期解決につながったのではないかと考えられます。
フレンチブルドッグの連れ去りについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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