【取材】フレンチブルドッグと、キャンプをしよう〜ワーゲンバスで旅をする日吉家〜
一歩外に出ると、わたしたちを包み込む春の香り。
フレンチブルドッグが大好きな季節は、もうすぐそこだ。
さぁ、今年こそ愛ブヒを連れてキャンプを楽しもう!
目次
フレブルとアウトドアは、どこか似ている
フレンチブルドッグが好きな人と、アウトドアが好きな人は似ているように思う。フレンチブルドッグは暑さや寒さに弱く、病気にだってなりやすい。飼いやすい犬種とはほど遠い存在だ。
そしてアウトドア。冬場は寒さと闘わなければならないし、夏場は大量の汗をかいてもお風呂に入れないことだってある。眠るときのマットは硬いし、テントは狭い。旅館やホテルで過ごすのとはワケが違う。
この、フレンチブルドッグとアウトドアに共通するのは「手がかかるほど楽しくて、夢中になってしまう」ということ。そしてどうやら、このふたつにどっぷりハマっている家族がいるらしい。
今回取材をした、日吉さんご家族だ。界隈では「レジェンド」と呼ばれていて(本人たちは否定しているけれど)、キャンプに精通しているとか。
果たして“ブヒキャン”の達人は、どのような過ごし方をするのだろうかー。日吉家を、一泊二日で追ってみた。
愛ブヒは、ちょび助・のんの
今回日吉家が泊まったのは、山梨県にある「ふもとっぱらキャンプ場」。晴れた日は目の前に富士山を一望できるが、この日は霧がかったくもり空。富士山は少しだけ、ご機嫌ナナメだった。
ところが日吉家にとっては、ありがたい天候。なぜなら、愛ブヒの「ちょび助」と「のんの」もいっしょだからだ。
太陽と富士山は分厚い雲に隠れ、あたり一面霧に包まれていたけれど、ブヒたちには涼しくて心地よく、過ごしやすい天候だったはず。
タイプIIで旅をする
日吉家の愛車はVW(フォルクスワーゲン)のタイプII。1940年代に製造が始まって以来、世界中のファンに愛されつづけた車で、ちまたでは「ワーゲンバス」の愛称で親しまれている。
独特な車体に上品なヴィンテージ感。コアなファンが後を経たず、お気に入りの一台に出会うのは容易ではない。
また、タイプIIは故障が多いとされる車で、丁寧に乗らなければ寿命も短い……まさに“手のかかる”車の代表格。犬種でたとえるならば、もちろんフレンチブルドッグだ。
手入れが大変なタイプIIだが、日吉家は20年以上も乗りつづけているという。フレンチブルドッグをかわいがるように、信頼できる整備士を見つけ、定期的にケアをする。
今までに2、3度エンジンを取り替えたそうだが、特に大きなハプニングもなく、およそ40万km走っているらしい。
ヴィンテージで統一されたギア
日吉家のギアは、タイプIIに合わせるかのように、すべてがヴィンテージで統一されている。時を重ねたチェアに腰を据え、コーヒーやお酒を堪能し、ちょび助・のんのとボーッと過ごすのが日吉家流。
意外にもめんどくさがりだという旦那さんは、火を起こすのも好きではないそうで、ごはんはテキトーに済ませることが多いという。また、普段は車中泊をすることが多いらしく、比較的荷物も少なめ。
よく、旅慣れた人は小ぶりのバッグひとつで海外でもどこでも行ってしまうというけれど、長年キャンプをしている日吉家にも同じことが言えそうだ。効率的でスマートな旅は、まさにキャンプ界のレジェンドゆえなのかもしれない。
フレンチブルドッグとの出会い
日吉家は、ちょび助・のんのがやってくる前に「ちゃま」というフレンチブルドッグと暮らしていた。フレンチブルドッグとの出会いも実に日吉家らしく、こんなエピソードがある。
「ぼくらは、20年前からキャンプをしていました。当時は今みたいに流行っていなかったし、ファミリーでくるのが当たり前。ぼくらみたいに夫婦やカップルで行くのはめずらしかったんですよ。多いときは毎週のようにふたりでキャンプへ行ってましたね。今から6、7年くらい前かなぁ…ある日キャンプへ行ったら、50代〜60代くらいの渋いご夫婦がキャンプをされていて。とにかくカッコよかったですね。そのご夫婦がフレンチブルドッグを連れてキャンプをしてたんですよ。そのときに、『フレンチブルドッグってかっこいいなぁ』と思って。それ以来フレンチブルドッグを意識するようになって、先代のちゃまを迎えたんです。」
いつもは、ブヒ友だちとキャンプへ
フレンチブルドッグに出会うまでは、夫婦ふたりでキャンプをすることが多かったという日吉家。ところが、ちゃまがやってきてからは一変したという。
「今日はぼくらだけですけど、普段はブヒ仲間4家族くらいでキャンプをするんです。移動するときはぼくたちが先頭を走って、すぐ後ろから追いかけてもらっています。ぼくらが先頭を走るのにも理由があるんですよ! タイプIIは、たとえメンテナンスをしていても故障しやすい車です。もしものときは、ちょび助とのんのをすぐ友人の車に乗せてもらえるようにしたくて。『なにかあったら、ちょび助とのんのを頼むよ!』といつもお願いしています(笑)」。
フレンチブルドッグと暮らすようになってからは、すっかりブヒ仲間とグループキャンプを楽しむようになったという日吉家。
この日は久しぶりのファミリーキャンプだったそうで、てっきり緩やかな時間を楽しむと思っていたら……一日目の取材を終えて翌朝合流すると、信じられない事態になっていた。
声をかければ、すぐに集まる
なんと、翌朝にブヒ仲間が合流していたのだ。急遽声をかけると、仲間が早朝にジョイン。みんな朝からブヒたちと戯れ、なんとも幸せな時間を過ごしていた。突然のサプライズに、私たち取材班も驚きを隠せなかった。
声をかけて早朝にやってくるというスピード感。さすがブヒキャンのレジェンドとはいえ、ご家族の温かな人間性を改めて感じた瞬間だった。
ちなみに、ブヒキャン仲間とは、2018年のゴールデンウィークに7泊7日で河口湖から小豆島までキャンプ旅をしたらしい。そのときの様子は日吉家のInstagramにも投稿されているので、いっしょに旅をした気分になって覗いてみると楽しそうだ。
Instagram ID:@radin_outside
おわりに…
最後に、ブヒキャン仲間と出会ったエピソードを聞いてみた。それはとてもシンプルで『キャンプ先で近くにブヒキャンパーがいたら、当たり前のように声をかけ、気づけば共に過ごしている。そして、次のキャンプはいっしょに行こうと約束をし、新たな旅がはじまるー』そんなふうにブヒキャン仲間が増え、現在に至るという。
手のかかるものは、やっぱり愛おしい。みんな同じ境遇だからこそ、すぐに共感し合えて、深い絆が芽生えるのかもしれない。
一筋縄ではいかないフレンチブルドッグとキャンプ。やっぱりこのふたつは、どこか似ているー。
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